<革命の伝統が生きているフランスの反戦・反NATOデモ健在>

日本の非戦論の鎖は朽ちず!<本澤二郎の「日本の風景」(4721)

(おかしい。この記事に横やりが入った!電通の仕業か)

 

 さすが中世の王制を打倒したフランスである。ロシアとウクライナ戦争にかこつけたフランス政府とNATOの軍事支援が、第三次世界大戦へと波及すると判断した市民が、街頭に出て激しくも大掛かりなデモを実施している。まさに「パリ燃える」ような反戦平和の叫びだ。

 大統領マクロンも下手に動けない。ドイツのショルツもウクライナへの軍事支援に抵抗している。NATOの中枢が分裂・混乱・困惑しているのである。日本の電通支配の新聞テレビやNHKからは、NATO の亀裂が報道されることは全くない。

 

 日本政府はどうか。ワシントンの犬のようにウクライナ支援に狂奔して、ロシアとの対決へと突き進んでいる。憲法の「国際協調」に違反する議会勢力に圧倒された状態で、43兆円の戦争準備予算成立へと向かっている。

 戦前の戦争神社・国家神道の日本会議が、靖国神社派を盛り立てている。財閥と軍閥の復活を浮き彫りにしているではないか。歴史を知るものからすると、まさに恐怖そのものである。

 スマホから流れ出している情報は、電通の操作が入ったものである。案の定、改憲軍拡派は無知な若者の心をとらえてしまっている数値が、世論調査に現れている。イケイケどんどんの日本政府と議会である。

 

 憲法第九条の非戦論危うしであるが、しかし、日本人の非戦論は宇都宮徳馬が言っていたように「いい加減なものではない」。日本人の非戦論は日本人の血肉になっている。現に多くの国民は「軍靴の響き」に怯えている。その感覚は鈍っていない。高齢者は息子や孫の心配をし始めた。自衛隊員の家族も同様である。

 

<宇都宮徳馬の「明治のいい芽(非戦論)」は松本英子に代表される東西文化理解者や社会主義者・無政府主義者ら>

 日本人の非戦論を府馬清著「松本英子の生涯」を読み解くと、改めて感服するばかりである。東洋と西洋の思想を体得した彼女は、明治期に非戦論による戦争阻止の方法を体得、それを第一次大戦下のアメリカで爆発させていた。これがいかに立派で見事なものであるか、著者の力量とも関係しているが、偉大な日本人の存在に圧倒される。

 上総の国望陀郡茅野村の漢学者・松本貞樹の娘である。宇都宮のいう「明治のいい芽」とは軍閥と財閥による戦争を否定し、人権を重視する近代の日本を目指していた運動であろうが、天皇制国家主義・国家神道のカルト教団によって抑え込まれてしまったことを嘆いたのである。

 だが、侵略・植民地戦争による敗北を経験した日本人の平和主義は、たとえカルト教団や財閥が復活しても、国民の非戦思想が崩壊するとは考えていなかった。靖国派の岸信介を徹底批判した。筆者は国家主義の中曽根康弘批判に徹した。糧道を絶たれたが今も生きている。

 平和主義者の宇都宮は、軍事体制下の戦前の日本で社会主義の洗礼を受けている。天皇批判で拘束・拷問されても屈することはなかったが、中でも大杉栄らは天皇制国家主義の犠牲となった。民主平和派の非戦論は戦後の今も生きている。

 

<高木徹著「戦争広告代理店」(情報操作とボスニア紛争)を読もう>

 電通のような「死の商人」の代理をするような、戦争をビジネスにして暴利をむさぼろうとする広告会社の存在を、著者がボスニア紛争の取材をして本にまとめ上げたものらしい。

 昨日、法律家が途中まで読んだと伝えてきた。予想は出来たものの、戦争で暴利を手にする「死の商人」は、武器弾薬企業だけではない。根本は、人々を戦争に引きずり込む悪しき情報である。情報戦がすべてなのだ。日本でもその効果が安倍10年の間に表面化してきた。

 読売産経日経だけではない。毎日も朝日も取り込まれている。間違いない。電通に支配される言論界による情報操作に野党も。既に公明党創価学会は平和主義を捨てて、神社本庁・日本会議の神国論に抱き込まれてしまった。

 カルト教団は統一教会だけではない。神社も創価学会も同一である。断言したい。この危険すぎる情報戦に創価学会も加担している。危険すぎる日本である。

 

<電通+NHK+新聞民放テレビ+ネット情報=改憲軍拡=戦争突入>

 2023年の日本は危機そのものである。戦争予算案が、2月末にも衆院を通過する段取りだと報じられている。若者はそれでも「軍靴の響き」が聞こえない。老人の耳にはくっきりと聞こえる。この落差こそが情報操作の悪しき成果である。

 日本の戦争ビジネスは電通によって推進されている。このことも分かってきている。原発促進も同じ流れである。

 

<日本でも大掛かりな超軍拡・改憲・戦争反対のデモが起きる!>

 プーチンが核を使用するのかどうか。常識ではありえないのだが、非常識が戦争である。ゼレンスキーを扇動するのもアメリカの広告会社なのであろう。彼の服装や容姿も戦争ビジネスの一環としてなのだ。

 NATOのバイデンも現地を訪問し、ゼレンスキーを激励し、武器弾薬の提供を約束したであろうが、それがロシアの核に結びつくのかどうか。第三次世界大戦一歩手前に、自公の日本政府のポチも首を突っ込んでいる。

 こうした戦争に日本が与するのか。非戦論を唱える日本国民の反撃は、必ず起きるだろう。戦争を起こさない、起こさせない9条非戦論に点火する時が刻々と近付いているのではないか。

 

<財閥の衣をまとう電通・NHKの情報戦と非戦論の対決の時代>

 黒田東彦アベノミクスで500兆円かそれ以上溜め込んだ財閥が昼寝をすればいいのだが、実際は牙をむいている。そう理解したい。電通は財閥の別動隊である。NHKも制圧して10年だ。

 これに対抗する非戦論との対決である。こんなに早く訪れるとは筆者も気付かなかった。新聞テレビの世論調査を担当している面々も驚いているに違いない。東アジアの火薬庫が目の前に現れてきた。岸が笑っている!

2023年2月21日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

(追記)春を告げるフキノトウを数個見つけた。さっそく味噌で炒めて白米で食べた。庭の梅も花が数個。気候変動期でも自然は四季を守ってくれる。しかし、人間は狂っている。以下に友人の送信メールを貼り付けた。極右・戦争屋のデータもある。参考にしたい。新聞は「保守系」と擁護している。 

https://twitter.com/m2ensen/status/1625454953753108481?s=20

件名BC級戦犯飯田進さんの記録

 https://www.dailyshincho.jp/article/2016/10141900/?all=1