新米高騰、昨年の1.5倍 青森県内 スーパーの売れ行き伸び悩み、農協直売所は好調
東奥日報10/7(月)9:11
新米が昼前にほぼ売り切れる直売センターの商品棚=青森市
2024年産米(新米)が青森県内の店頭に並び始めた。生産コストなどの上昇に伴って新米価格は昨年の1.5倍ほどに高騰しており、スーパーでは品薄状態が解消されたものの、高値により売れ行きが伸び悩む。その半面、スーパーなどよりも価格が安い農協の直売所では販売が好調といい、担当者は「これまでにないほどの売れ行きだ」と驚いている。
今年は各農協などが農家に支払う仮渡し金である「生産者概算金」が過去最高額だったことを受け、新米の販売価格は予想された通り高値となった。
県内に店舗を展開するスーパーでは新米10キロが昨年の約1.5倍の6500円前後、5キロは3千円以上。販売数は伸び悩んでいる。同社の担当者は「全体的に新米の販売は落ち込んでいる。5キロの売れ行きはいい。価格高騰により、これまで10キロを買っていたお客さんが5キロに切り替えているのでは」とみている。
一方で、卸業者を通さず農家から直接仕入れる直売所「JA青森あすなろ直売センター」(青森市)では、例年になく売れ行きが好調という。同直売所では「はれわたり」5キロを2600円で販売。昨年の1.5倍ほどだが、連日売り切れている。販売員の倉内りせさんは「朝に20袋ほどあった新米が午前中になくなる。これまでこんなことはなかった」と話す。
直売所を運営する「あすなろ営農センター」の田中雄係長は「新米の売れ行きが好調でうれしいけれど、買い占めが心配。直売所の値段はスーパーを参考に設定しているが、買い占めが起こらないよう少々の値上げを考えないと」と語る。
直売所へ新米を買いに来ていた青森市のアルバイト制野良男さん(69)は「スーパーの新米は高くて手が出しにくいけれど、直売所の価格は良心的でいい。首都圏に住む娘へ送ろうと思って買いに来た」と話していた。
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10/7(月) 18:45更新
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