秋田県本荘(ここでは由利本荘市でなく、合併前の旧本荘市のこと)の名物お菓子といえば、「三之助もろこし」と「いちじく羊羹」ではないかと個人的に思う。どちらも羽後本荘駅のキオスクでも売られている。
「もろこし」は過去2回(こちらとこちら)取り上げた、小豆の粉を固めた秋田のお菓子。本荘以外でも作られているが、三之助もろこしは黒砂糖が入っているのが珍しく、素朴な味わいがする。
いちじくの方だが、由利本荘市の公式サイトには「由利本荘市はいちじく栽培の北限といわれています。伝統的な甘露煮にして食べられるほか、ジャムや羊羹、洋菓子などが親しまれています。」とある。実際、イチジクの主要産地は関東以南にある。
とは言っても、北隣の秋田市でもイチジクの木は結構あるし、温暖化しているし、「イチジクを商品として出荷できる北限産地の1つ」くらいに解釈した方がいいと思う。イチジクに限らずこの手の「北限の○○」という表現は。
イチジクの甘露煮と羊羹は、本荘の複数のお菓子屋さんが製造している。でも他にもユニークなイチジクのお菓子、それも洋菓子がある。割とメジャーかと思うが、
「いちじく・オ・アマンド」
製造日が違う製品のためか、焼き色が違っている。
袋は「いちじくオーアマンド」となっているが、公式サイトでは「オ・アマンド」となっており、そちらの方が正しいようだ。フランス語でアーモンドのこと。
公式サイトでは「いちじくのジャムを中にサンドし、アーモンド風味に焼き上げたマドレーヌタイプのお菓子です。」と説明がある。
袋には「第22回 全菓博金賞受賞」とある。全国菓子大博覧会という、戦前から続く和菓子の博覧会・展示会で、現在は4年ごとの開催。第22回は1994年に行われた。
イチジク菓子では本荘最大手と思われる「吉野屋菓子舗」の製品。ここの甘露煮や羊羹は秋田市内の物産店や一部スーパーでも買えるのだが、オ・アマンドだけは本荘のそれも本店でしか買えないと思っていた。賞味期限の関係だろうから仕方ないが、本荘市街からは子吉川の対岸の石脇地区にある店なので車でないと行きにくくて残念に思っていた。
ところが、羽後本荘駅近く、ジャスコ跡地のマックスバリュ本荘中央店(この店舗関連の記事)に行ってみると、パン売場であっさりと売られていた。箱入り2種とバラ売りがあり、バラ売りは1個158円だが、賞味期限5日前のものが10%引き。思ったより日持ちがする。しかもイオンだからSuicaで購入できる! これは買いやすい。(羊羹などは地元商品を揃えたコーナーにもあったが、オ・アマンドはパン売場にしかなかった)
イチジクジャムは薄く入っているが、プチプチと存在感があって、マドレーヌと合う。マドレーヌ自体もアーモンドの味は感じないが、柔らかくしっとりしていてとてもおいしい。
洋酒が入ったり、ホタテの貝殻の形だったりするわけではないけど、僕は好き。
もしかしたら他のマックバリュ東北の店舗(特に本荘地区の)でも売っているかもしれない。
※続きはこちら、さらにこの記事後半。
※本荘のかしわ餅についての話。
「もろこし」は過去2回(こちらとこちら)取り上げた、小豆の粉を固めた秋田のお菓子。本荘以外でも作られているが、三之助もろこしは黒砂糖が入っているのが珍しく、素朴な味わいがする。
いちじくの方だが、由利本荘市の公式サイトには「由利本荘市はいちじく栽培の北限といわれています。伝統的な甘露煮にして食べられるほか、ジャムや羊羹、洋菓子などが親しまれています。」とある。実際、イチジクの主要産地は関東以南にある。
とは言っても、北隣の秋田市でもイチジクの木は結構あるし、温暖化しているし、「イチジクを商品として出荷できる北限産地の1つ」くらいに解釈した方がいいと思う。イチジクに限らずこの手の「北限の○○」という表現は。
イチジクの甘露煮と羊羹は、本荘の複数のお菓子屋さんが製造している。でも他にもユニークなイチジクのお菓子、それも洋菓子がある。割とメジャーかと思うが、
「いちじく・オ・アマンド」
製造日が違う製品のためか、焼き色が違っている。
袋は「いちじくオーアマンド」となっているが、公式サイトでは「オ・アマンド」となっており、そちらの方が正しいようだ。フランス語でアーモンドのこと。
公式サイトでは「いちじくのジャムを中にサンドし、アーモンド風味に焼き上げたマドレーヌタイプのお菓子です。」と説明がある。
袋には「第22回 全菓博金賞受賞」とある。全国菓子大博覧会という、戦前から続く和菓子の博覧会・展示会で、現在は4年ごとの開催。第22回は1994年に行われた。
イチジク菓子では本荘最大手と思われる「吉野屋菓子舗」の製品。ここの甘露煮や羊羹は秋田市内の物産店や一部スーパーでも買えるのだが、オ・アマンドだけは本荘のそれも本店でしか買えないと思っていた。賞味期限の関係だろうから仕方ないが、本荘市街からは子吉川の対岸の石脇地区にある店なので車でないと行きにくくて残念に思っていた。
ところが、羽後本荘駅近く、ジャスコ跡地のマックスバリュ本荘中央店(この店舗関連の記事)に行ってみると、パン売場であっさりと売られていた。箱入り2種とバラ売りがあり、バラ売りは1個158円だが、賞味期限5日前のものが10%引き。思ったより日持ちがする。しかもイオンだからSuicaで購入できる! これは買いやすい。(羊羹などは地元商品を揃えたコーナーにもあったが、オ・アマンドはパン売場にしかなかった)
イチジクジャムは薄く入っているが、プチプチと存在感があって、マドレーヌと合う。マドレーヌ自体もアーモンドの味は感じないが、柔らかくしっとりしていてとてもおいしい。
洋酒が入ったり、ホタテの貝殻の形だったりするわけではないけど、僕は好き。
もしかしたら他のマックバリュ東北の店舗(特に本荘地区の)でも売っているかもしれない。
※続きはこちら、さらにこの記事後半。
※本荘のかしわ餅についての話。