Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

はたらく細胞

2024-12-19 | 映画(は行)


◼️「はたらく細胞」(2024年・日本)

監督=武内英樹
主演=永野芽郁 佐藤健 阿部サダヲ 芦田愛菜

家族で大好きな「はたらく細胞」。それがなんと実写映画化。アニメ版ED曲Cheers!を時おり口づさむ長女は、予告編を見て顔をしかめた。
🧑🏻「マジ?しかも予告編からウンコネタ?こんな映画化ありえん」
きっと実写版行くか?と尋ねてもついて来ないに違いない。でも武内監督だもんな。突拍子もない企画でもこの人なら原作を損ねず、映画でしかできないものを示してくれるはず!と信じて最初の週末に映画館へ行くと、家族連れがたくさん😳。モアナ続編よりこっちなのか。病原菌を殺す場面はアニメでもけっこうグロかったが、お子ちゃまは大丈夫なんだろか。といらぬ心配をしている間に上映が始まった。

原作のテイストを損なわないキャスティングがまず見事。これで半分くらい成功していると言っていい。赤血球の不器用だけど頑張る役柄は永野芽郁ちゃん向いてるし、言葉少なに信念を貫きおとす白血球も佐藤健のイメージ通り。しかもドジで方向音痴の赤血球を白血球が見守る構図は、遠回しに朝ドラ「半分、青い」の記憶を蘇らせる。子役キャストの血小板はEテレで見慣れた子にするなど、武内監督はテレビっ子の心をくすぐる仕掛けが上手い。山本耕史のマッチョなキラーT細胞もいいし、NK細胞の仲里依紗はかつてのゼブラクィーンを彷彿とさせるカッコよさ♡

だが武内監督が原作再現だけに終わるはずがない。それは阿部サダヲと芦田愛菜演ずる父娘の健康をめぐるストーリーをもう一つの軸としたことだ。原作正編を娘の体内、原作BLACK編を不摂生な父親の体内としている。健康診断の結果を見てもなかなか生活を改められない僕らには、身に積まされるエピソードが綴られる。そして映画後半、身体に異変が起きる衝撃の展開に😱



(以下、ネタバレを含みます)



もしかして、武内監督は難病ものを撮ってみたかったんじゃないだろか。日本のテレビ番組や映画は数々の難病もので視聴者鑑賞者の涙を搾りとってきた。吉永小百合の骨肉腫、山口百恵の白血病、深田恭子のHIV(個人的にドラマ「わが子よ」の高部知子を加えたいところ)。いつも元気な笑顔でお茶の間をニコニコさせる芦田愛菜が、やつれて放射線治療を受ける姿を見せられたらそりゃ観客はたまんないよ。

それだけに、窮地に陥った細胞たちに酸素を届けようと懸命になる赤血球に声援を送りたくなるのだ。もし応援上映があったら、僕はここできっと永野芽郁に声援を送るだろう。
📣「メイちゃーーーん!」
🧑🏻「親父の声だとトトロのばあちゃんだよ」
はいはい。

身体を攻撃するがん細胞に変異してしまう白血球のエピソードも切ない。えー、欲を言えばBLACK編のグラマーな白血球のおねいさんを実写版で見たかったですっw

最後に。
いつもありがとな、身体🥲






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光る君へ

2024-12-17 | テレビ・アニメ



日曜20時からテレビの前を動かず、家族から用を言いつけられたら不機嫌になるほど(笑)、真剣に向き合った大河ドラマって久々な気がする。キャスティングに惹かれたのもあるが、ドラマ「セカンドバージン」にもどハマりしたから、僕は大石静の脚本と相性がいいのだろう。

大河が幾度も題材とした戦国絵巻とは違うから、放送が始まった頃はどんな時間が流れるのかと思った。しかし、権力争い、出世のために妻(の家)を選ぶ男たち、女性のおかれた立場、そしてまひろと道長を中心とする人間模様が面白くって、中だるみすることなく、夢中になってしまった。言葉を大切にする作品を好む文系男子の僕としては、本作は大アタリ🎯だった。

一条天皇をめぐるパートが主役そっちのけでストーリーが進んでいく感じがしたのは気になった。だが、一条天皇をめぐる対立構図の愛憎劇があったからこそ、「枕草子」も「源氏物語」も位置付けや特徴がしっかり描かれるのがよかった。漢詩や和歌の解釈が難解になるのではとも思ったが、下手に字幕を入れることも、解説する台詞も過剰にならず、ちょうどよい。教科書にも登場する道長の「望月」の詩。これを皆で唱和する場面は印象深い。藤原家の栄華と同時に、そこに至るまで政敵を次々と追い払ったことを思うと、怖さをも感じてしまう。

一緒にいられない二人が同じ月を見上げる。道長が堂々とまひろのもとを訪れる事情ができた後、どんな思いで月を見上げていたのかを話す場面が好きだ。道長があらゆる場面でまひろに「好き」という気持ちを示していく様子に男として共感。だが次第に周囲に見透かされても仕方ない行動になっていくのには、毎週ハラハラした。だんだん黒木華が怖く見えてきたものだから、柄本佑と黒木華が夫婦役の映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を観たくらいだ。最終回直前の回、「殿とはいつからなの?」には電撃が走る。最終回、死が迫った道長に寄り添うまひろが物語の続きを引き延ばすのがただただ辛い。そのシーン転換もまた月が映される。うまいなぁ。

ファーストサマーウイカ、秋山竜次、三石琴乃、オウムの声に種崎敦美など芸達者なキャスティングの妙も楽しい。また、刀伊の入寇をきちんと描いている意義も大きい。

道長の政(まつりごと)を見届けると言ったまひろ。道長が亡くなったラストシーンでつぶやく「嵐がくるわ」は、のちに平安と呼ばれた時代が変わりつつあることを示す。思い合う人間模様を示してしんみり終わるのかと思っていたら、最終回で戦のない世の中というワードが示され、不穏な空気で終わったのは一つのメッセージなのかもしれない。明日への不安もなく、人を愛し愛される世の中こそが大切。

見応えのある大河ドラマだった。



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らき⭐︎すた

2024-12-16 | テレビ・アニメ



2022年の秋。世界中で猛威を振るっていた流行り病に罹患した僕は自宅の一室に隔離され、高熱と幻覚のような悪夢と喉の痛みにうなされていた😵‍💫。くそー、この部屋でできる気晴らしはなんかねぇのか。不調極まりないDVDプレイヤーがある。映画?でも長いのはダメだ、難しいのは無理だ。

そんな時にその部屋で発見したのは「らき⭐︎すた」。あ、これ長男が見てたやつだ。
 もっていーけ♪
 最後に笑っちゃうーのはアタシのはーず♪
 セーラー服だかーらーでーす←結論♪
ってやつか 😗〜♪(←歌えるんかい!)



ゲホゲホ咳込みながらトレーにディスクを置いた。

筋金入りオタク泉こなた、ツンデレツインテール柊かがみ、おっとり娘柊つかさ、ほんわかメガネ女子高良みゆきの4人組を中心に、女子高生のゆるーい日常を綴った作品。2000年代半ばのオタク事情が色濃く反映されてるのが、懐かしいやら楽しいやら。エンディングでは4人がカラオケで歌う様子がドア越しに描かれる。アニメや戦隊もの主題歌、親世代が聴いてたであろう80-90年代楽曲が何とも楽しい。CHA-LA HEAD-CHA-LAでスパーキングッ!♪と絶叫したかと思えば、「フルメタル・パニック」OP「それが、愛でしょう」をしっとりと歌ったり。

コスプレ喫茶が登場する第16話では、こなたが涼宮ハルヒに扮し、ハレ晴れユカイのパフォーマンスも登場。平野綾の巧みなボイスチェンジが見事で、最後にパトリシアが言う「禁則事項です♡」にも大笑い🤣。この回何度でも見たいよ。各回エンディングのカラオケ歌唱も含めて、平野綾の凄さ巧さを思い知らされる。

見ていて頭がカラッポになるアニメではなく、高校時代やオタク事情の共感ポイントが散りばめられているのが愛されている理由。時々じんわり胸にくるエピソードも出てくるのが素敵。こなたの亡き母(CV:島本須美)が登場する(化けて出る?w)第22話は絶品🥲。

コロナ禍を乗り切る助けになったのは間違いないかも。寝込んでた時期に見られなかった後半数話を配信で見て全24話完走。最終回、文化祭のチアダンスが楽しいだけじゃなくて、何故かジーンとくる。思い出つくりって大切だよね。

最終回のエンディングは、白石みのるが歌う「うる星」の「愛はブーメラン」。思わず一緒に歌う父親(私)は、長女から冷ややかな視線を浴びるのだった💧。あ、「らっきー⭐︎ちゃんねる」のコーナー、めちゃくちゃ好きです♪

こういうアニメを見ると、自分には高校時代にやり残した"忘れ物"あるような気持ちになる。その気持ちがまたこうした作品に向かうきっかけになる。京アニ作品、大好きです。

2024年は「らき⭐︎すた」「涼宮ハルヒの憂鬱」原作20周年。記念グッズも販売された。通勤カバンの内側にハルヒの心願成就御守を潜ませている私ですが、何か💧



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パリタクシー

2024-12-12 | 映画(は行)


◼️「パリタクシー/Une belle course」(2022年・フランス)

監督=クリスチャン・カリオン
主演=リーヌ・ルノー ダニー・ブーン 

昨年の劇場公開時に見損ねて以来、気になっていた作品。できれば映画館で観ておきたかった。でもパリの地図を広げて自宅で観るのも楽しいかもしれない。どれだけのドライブだったのか、どれだけ寄り道をしたのかがよくわかるかもw

感動ポイントや泣かせどころがいわゆる"人情"にある映画ってあれこれある。そういう映画を観るたび、若い頃の僕は"教科書のような優等生の映画"とちょっと距離を置くような感想を口にしていた。でも決して嫌いじゃない。今思うと、ヒネリのある作風を好んで観てた時期だったし、それ以上に王道の感動をくれる映画をちょっとくすぐったく思ってたのが本音かもしれない。

もし「パリタクシー」を若い頃に観ていたら、多分似たような感想だったかもしれない。ばあさんの思い出と心優しいダメ男が生き方を改める物語。(回想以外は)善人しか出てこないとか言われるかもしれない。でも、そんな作風がなんか心地よい。歳とったせいかもしれない。世知辛い話題ばかりの毎日にちょっと疲れているから、2時間ばかりホッとできたのが嬉しかったのだろう。

されど、途中に挟まるばあさんの回想シーンは、観ていて辛い場面も多い。ひとつ挙げるなら暴力的な夫に耐えたマドレーヌが選んだ激しい仕返し。大昔の映画なら、何をやったのかセリフだけで品よく流しちゃいそうなものかも。でもビジュアルとして見せることで、彼女が抱えていた怒りはバーナーの炎よりもさらに激しいものだったと観客に示してくれるのだ。

全編を通じて心に残るのは、主人公シャルルが次第に穏やかな言動になっていく姿と老婆マドレーヌの柔らかな笑顔。予想を超える映画ではないけれど、じんわりと心を温めてくれる幸せな結末が待っている。今の年齢で「ドライビング・ミス・デイジー」を観たら、あの頃とは違った感想になるのかな。

ひと言言わせて。
邦題はなんとかならんのかい💢



コメント (2)
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ハメット

2024-12-10 | 映画(は行)


◼️「ハメット/Hammett」(1982年・アメリカ)

監督=ヴィム・ヴェンダース
主演=フレデリック・フォレスト マリル・ヘナー ピーター・ボイル

「マルタの鷹」で知られるミステリー作家ダシール・ハメットを主人公にした小説を、フランシス・フォード・コッポラの製作総指揮の下、ヴィム・ヴェンダースが監督を務めたアメリカ資本の作品。コッポラはプロデューサーとして才能ある監督と組んだ仕事がちらほらある。黒澤明の「影武者」、アグニェシカ・ホランドの「秘密の花園」、初期のジョージ・ルーカス作品もコッポラが製作者として名を連ねている。

ヴェンダースをハリウッドに招いて撮った「ハメット」は、正直言うと居心地が悪い映画だ。探偵事務所を辞めて執筆に力を注ぎ込み始めたハメットが、友人の頼みで中国人女性を探すことになる。そこから事件に巻き込まれるハードボイルドな作風の作品。探偵小説は、事件の経緯から解決までを鮮やかに観客に示したいのが常道。僕はこの映画を観て、コッポラはストーリーテリングに力を注ぎたいと思っているが、一方ヴェンダースは登場人物それぞれのキャラクターを掘り下げたいのでは、と思った。どっちつかずな印象を受けるのだ。

作家自身が自分が書く小説のような事件に巻き込まれるお話。都会の闇の迷宮に巻き込まれるような、いい雰囲気がある。だけど引き込まれる魅力かと言うとちょっと違う。いろんな感想を読んでも、スタッフやキャストの豪華さに触れるものはあっても、映画自体を讃えるものは少ない。きっと何か物足りなさがあるのだ。ヴェンダース色を期待しても、コッポラ色を期待しても、どちらも薄味に感じる。

一説にはコッポラが一部撮っているとも言われるし、口を出しすぎてヴェンダースと対立したとも聞く。普段の作風とはちと違うジャジーなジョン・バリーの音楽は好みだったけど、本編はちょっと印象薄。






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ネットワーク

2024-12-08 | 映画(な行)


◼️「ネットワーク/Network」(1976年・アメリカ)

監督=シドニー・ルメット
主演=ウィリアム・ホールデン フェイ・ダナウェイ ピーター・フィンチ ロバート・デュバル

シドニー・ルメット監督と脚本のパディ・チャイエフスキーが、テレビ業界のドス黒い裏側を描いた作品。観ようによってはブラックコメディなんだろうが、救いのなさに全く笑えない。むしろ怖い。多くの感想で述べられているように、現在の世相に通じる予見的な怖さがある。メディアに溺れる人々と業界を皮肉った内容だが、ここで描かれていることは紛れもなく今なのだ。

解雇を言い渡されてヤケクソになったニュースキャスター、ハワード・ビールが「番組内で自殺する」と宣言したことから始まる大騒動。彼を預言者に祭り上げ、視聴率稼ぎに利用するテレビ局の人々の醜さ。大衆にウケるネタが欲しいだけ。

そして社会に対する怒りをぶちまけるハワードは大人気に。「私は怒っている!と政府に声をあげよう」との呼びかけに、次々と視聴者が窓を開けてハワードの言葉を叫ぶ場面はゾッとした。テレビで流れていることこそ真実だと信じてしまう人々。それはネットで流れてきた情報を鵜呑みにして拡散する現代人の姿だ。僕らだって情報を吟味する冷静さを失えば似たようなものかもしれない。テレビは視聴率を、ネット社会は反響の数を競う。映画で描かれたよりも、もっと数字がものを言う時代だ。テレビ局に苦情が殺到するのも、今で言う炎上で注目を集めているようなものだ。

人間タガが外れると何も見えなくなる。数字に狂信的になっている人々は、視聴率の割合が利益に換算され、ベッドでも数字を上げる策を口にし続ける。ハワードの友人でもある報道局のマックスは、新鋭プロデューサーのグロリアに言い寄られて関係を持ってしまう。いざ妻と向き合う場面でも歯切れの悪いことしか言えない。そんな彼がグロリアの元を去るクライマックス。自分にはまだ人の心があると告げる台詞が印象深い。

フェイ・ダナウェイが自信満々の表情で上司ロバート・デュバルにアイディアを説く姿は、確かにカッコいい。でもそれがだんだん狂気の渦となって周囲を巻き込んでいくのに怖くなる。「中年男と恋をする、と占い師に言われたの♡」とウィリアム・ホールデンに迫る場面。そんなこと言われたら中高年男は揺さぶられるよな。

ともあれ、シドニー・ルメットらしい社会派テイストと業界を皮肉った作風が絡んで面白い映画だった。ジャンル分けしづらい作品だが、それは他の作品では味わえない独自の魅力がある証でもある。




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小市民シリーズ 第1期

2024-12-07 | テレビ・アニメ



うちの長女が「氷菓」のアニメと原作にどハマり(父親の影響💧)した後、米澤穂信をもっと読みたい!と手を出したのが「春期限定いちごタルト事件」。アニメ「小市民」シリーズはそのアニメ化である。これにこの父娘が飛びつかないはずがない。第1シーズン全10話完走。

学園内で名探偵ぶりを発揮したことで過去に苦い経験をした主人公、小鳩常吾朗と小山内ゆき。二人は物事に深く関わらない小市民になろうと心がけるのだが、次々と大小様々な事件に巻き込まれていく。ミステリー、青春、恋愛とは違う変則カップル、スイーツ好き、コメディ。様々な要素を混ぜ合わせて、不思議な雰囲気で包んで焼き上げたのが本作。

毎回異なるテイストのエピソードが示されるのだが、数回を除いてとにかく見終わって気持ちを悶々とさせる。新聞部の回とシャルロットの回を除いて、歯切れが悪い。と言うよりも、視聴者がスカッとする感情から敢えて遠回りをしているようだ。

🤨「原作読んだんだよな?」
🧑🏻「読んだ。なんか怖かったのは覚えてる」

OP曲「スイートメモリー」の爽やかなイメージとは全く違う、意味深で突き放されたような終わり方が続く。突然心象風景に飛んだり、実写の風景とアニメが重なる演出は面白い。そんな全体的な雰囲気が好きだ。
「えー?」
「それで?」
「なんなん」
「んで、どうしろと?」
と見終わって父と娘は語り始めるもんだから、ED曲なんかどうでもよくなるw

これを見ながら気づいたこと。もしかして僕はベレー帽女子に弱いのではないだろか🤔
有馬かな「推しの子」♡
加藤恵「冴えない彼女の育て方」♡♡
2人にキュンキュンきて、本作の小山内ゆきの白ベレーw。

あの赤い瞳を最初はキュートだと思っていたけれど、回が進むにつれて怖くなってきた。第10話新たなお相手をスイーツに誘うゆき、新たなお相手に付き合おうか?と言われる小鳩くん。

😒おい男子、やめとけ。彼女怖ぇぞ。
🧑🏻おい女子、やめとけ。めんどくせぇぞ。

そんな父娘は座して第2シーズンを待つ。




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プロテクター

2024-12-05 | 映画(は行)


◼️「プロテクター/The Protector」(1985年・アメリカ=香港)

監督=ジェームズ・グリッケンハウス
主演=ジャッキー・チェン ダニー・アイエロ ソーン・エリス ロイ・チャオ

80年代にジャッキー・チェンが最初のアメリカ進出を挑んだ頃の主演作。僕は初公開の85年に映画館で観ている。生息地の映画館では「007/美しき獲物たち」と二本立て。ジャッキーと並べられたら、ロジャー・ムーアのアクションが見劣りしてしまうじゃねぇか。2024年12月BS12の放送で再鑑賞。

監督は、当時残虐描写満載の「エクスタミネーター」で知られていたジェームズ・グリッケンハウス。ジャッキーとはアクション場面をめぐって意見が対立し、ジャッキーが追加撮影した場面を使ったジャッキー版(アジアで上映)とグリッケンハウス版があるとか。

ジャッキーはニューヨーク市警の刑事。映画冒頭で相棒を殺される場面は銃撃と流血のスローモーション。あー、「エクスタミネーター」もこんな感じだったよな😥。そこからジャッキーは大暴れするが上司の叱責を喰らうことに。新しいコンビでファッションショーの警備を命じられたが、突然現れた武装集団に主催者の女性が連れ去られてしまう。彼女はある組織の娘で、麻薬取引をめぐって香港の組織との対立が背景にあると掴んだ警察は、ジャッキーとダニー・アイエロのコンビを香港に送り込む。

ここから先は銃撃少なめで香港映画らしい拳中心のアクションが続く。とにかく銃弾で片をつけない。ジャッキーが船から船へと飛び移りながら追いかける場面は、銃をぶっ放せば済みそうなところだが、アクロバティックでご当地の特徴も活かしたいい場面。「インディ・ジョーンズ」にも出演してしているロイ・チャオの悪役ぶり、脇役ながらムーン・リーが出てくるのもよかった。後半は完全に香港映画のムードで、冒頭の派手でハードな雰囲気とは空気が違う。

二大勢力が対立するギクシャクした様子が感じられなかったり、人質奪還があっけなかったりと物足りなさがあるのは残念なところ。

ダニー・アイエロって、異国人や人種が異なる人に優しい役柄のイメージがある。「レオン」や「ドゥ・ザ・ライト・シング」とか。「プロテクター」の印象が残ってたからますますそう思えるんだろか。




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ヤマトよ永遠にREBEL3199第二章赤日の出撃

2024-12-03 | 映画(や行)


◼️「ヤマトよ永遠にREBEL3199第二章赤日の出撃」(2024年・日本)

監督=ヤマトナオミチ
声の出演=小野大輔 桑島法子 大塚芳忠 古川慎

「ヤマトよ永遠に」リメイク第二章。第一章が歯切れの悪い終わり方だったので、今度こそ新生ヤマトが出撃する勇姿が観られる!と期待して劇場へ。デザリアム艦との戦闘シーンは、期待を超えたスピードと迫力で満足した。劇場で観られたことに感謝。

一方、第二章の要はデザリアムが地球に来訪する表向きの理由と真の狙いを明らかにすること。それだけに説明が多い章になっている。ヤマト艦内で話されている内容と、アルフォン少尉が雪に語る内容、さらにデザリアムのスカルダートが地球人に語りかける内容。それぞれの言い分があるので、今後の展開を考えると重要な章だとも言える。「新たなる旅立ち」後編のラストに出てきたアンドロメダ艦の残害の謎も説明される。かなり盛りだくさんなので、説明が多いことを鑑賞の負担に感じてしまう方もあろうかと思う。

オールドファンにとって胸アツなのは、サーシャの登場。しかもボイスキャストがオリジナルの潘恵子から娘潘めぐみに引き継がれること。本作でのサーシャはまだ幼いが、第三章でいよいよ成長した姿で現れる。どんな「おじさまっ♪」が聴けるのだろうw

雪と離ればなれになってしまった古代進が心ここに在らずで、山南司令にヤマトを降りるように言い渡される始末。土門君からも厳しい言葉を浴びせられ、島の声かけにも力ない返事しか返せない。それだけに幽閉状態にされた雪が気丈にアルフォンに立ち向かっている姿が際立っている。うー、この先のドロドロ展開がオリジナル通りならつらいよなぁ。古代!しっかりしろーっ!😖

オリジナルにはない新設定があれこれ詰め込まれているので、4月公開の第三章が楽しみ。地球に残った面々がどう抵抗していくのか。ヤマトに立ちはだかる新たな苦難は。予告編に出てきたあの赤い艦は…🤩

アナライザーのグッズが出ないかとずーっと思っていたので、今回キーホルダーが登場して嬉しい!箱開けたら白でした。どうせなら赤がよかったなぁー😗





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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師

2024-12-01 | 映画(あ行)


◼️「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(2024年・日本)

監督=上田慎一郎
主演=内野聖陽 岡田将生 小澤征悦 川栄李奈

上田慎一郎監督は見せ方が上手。本作を観て改めてそう思った。台詞に頼らない映像で、置かれた状況や心情をちゃんと伝えてくれる。特に短い場面の心理描写が見事なのだ。「カメ止め」の後半もそうだったし、カンヌ映画祭×Tiktokのショートムービーコンペで受賞した「レンタル部下」の切ない感じも好きだったな。

「アングリー・スクワッド」は韓国ドラマを現代ニッポンに翻案した作品と聞く。チームで大掛かりな詐欺をするいわゆるコンゲーム。巨額の脱税をしている外面のいい金持ちに、地面師詐欺で挑む話だ。しかし単に泥棒や私腹をこやすために人を騙す話ではない。そこにはいろんな意味での復讐の感情が絡んでくる。しかもそれに真面目な税務署員が加わるってところがいい。

行動の裏にある真意を知ると同じ映像の見え方が変わってくる。感情が乗った映像がある映画ほど雄弁なものはない。主人公熊沢が詐欺一味に加わるまでの日々。上司に逆らえず、長いものに巻かれ、富ある者に屈辱を味合わされる。正しいことをしようとするのに立ちはだかる分厚い壁。それを覆えす話だから、とにかく気持ちがいい。鬱展開や重たいテーマの日本映画が多いだけに、こういうのを待っていた気がする。

内野聖陽の困った顔と自信たっぷりの岡田将生。川栄李奈、真矢みきなどなど個性が際立った役者陣も素晴らしい。

そして上田監督の見せ方の上手さ。えっ?そうくる?とテンポよく観客の期待を小さく裏切りながら、その先に用意された大どんでん返しに僕らはさらに転がされる。ショートムービー「みらいの婚活」も僕らが見ている風景を次々に根底からひっくり返して驚かせ、真の意味を知ってしんみりさせてくれたけど、そうした実験の発展型が本作だ。現実味がないとか堅いこと言わずに、この素敵な120分に向き合って欲しい。ラストの内野聖陽が悪役小澤征悦に言うひと言は、「アンタッチャブル」のラストでエリオット・ネスがカポネに言う「授業終わり!」に匹敵するカッコよさw(言い過ぎ?😆)



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