Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

10月のBGM

2012-10-31 | 音楽
2012年10月に聴いていた愛すべき音楽たち。

■月光/斉藤和義
「アコースティックギター持ってたらフォークやってんの?と言われた。オレはロックをやってるんだ。」近頃テレビで歌を聴くことも多くなった斉藤和義だが、しゃべり方は今ひとつ頼りない。でもその言葉は僕らの心に響くものがすっごくあるんだよね。同世代だから響く部分も多々あるけど。「月光」は、そうした音楽への思いと、これからも自分らしくあることへの宣言。ヘッドホンのこちら側でこの曲を聴いてる僕らも、自分らしくありつづけよう。月に手を伸ばせ。たとえ届かなくても。
月光 (初回限定盤)

■まちぶせ/荒井由美
来月はベスト盤がリリースされるのが楽しみなユーミン。楽曲提供した名曲も数々あるが、「まちぶせ」がふと聴きたくなってiPhoneに搭載。一途な思いが歌われるこの名曲を、ストーカーなどと言うなかれ。
まちぶせ

■機動戦士ガンダムSEED DESTINY SUIT CD vol.8/ミーア・キャンベル(田中理恵)ほか
ガンダムシリーズの中でも「SEED」と「SEED DESTINY」は楽曲がとにかく素晴らしい。ミーア・キャンベルの曲が欲しいなぁーと思ってたら、ブクオフでキャラソンのCDを見つけた。250円也。あの硬派なバルトフェルドが、思いっきり軟派なキャラになってるドラマには苦笑するしかないけれど、「Quiet Night C.E.73」と「EMOTION」の2曲ですべて許せてしまう。
機動戦士ガンダム SEED DESTINY スーツ CD 8 ラクスクライン×ミーアキャンベル

■Magnolia/original soundtrack
トム・クルーズを避けているからか(笑)映画「マグノリア」は未見。だが、このサントラはついつい繰り返し聴いてしまう。ほぼ全曲をエイミー・マンが歌っているのだが、彼女のボーカルはティルチューズデイ時代から大好き。
Magnolia: Music from the Motion Picture

■The Ultimate Collection/Billy Joel
うちの係長氏が何か企んでいるようだ。
(・Д・)ノ「takさん、キーボード弾けるよね。」
はい。何だろう…
(・Д・)ノ「ビリー・ジョエルとかできるの?Honestyとか。」
Honestyは前職の学園祭でも弾き語りしたことあるから大丈夫。
( ゜д゜)「あぁ、でもあの曲しんみりしちゃうよな。」
My Lifeとか…
(^Д^)ノ「いいねー。じゃ、弾けるようにしといて!1月まで」
えーっ?忘年会じゃなさそうだ。何だろう…(ー ー;)

どうやら何か会合の余興要員のようである。
(^Д^)ノ「あの頃のビリー・ジョエルはもしゃもしゃ頭。あのカツラがいるかねー?」
・・・ひぃー!悪ノリ!(汗)。
ビリー・ザ・ヒッツ

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最強のふたり

2012-10-27 | 映画(さ行)

■「最強のふたり/Intouchables」(2011年・フランス)

監督=エリック・トレダノ
主演=フランソワ・クリュゼ オマール・シー アンヌ・ル・ニ オドレイ・フルーロ

●2011年セザール賞 主演男優賞
●2011年東京国際映画祭 東京サクラグランプリ・最優秀男優賞

エンドクレジットが終わるまで誰ひとり席を立たない。エンドクレジットは最後まで観るという良識ある映画ファンばかりが、ここに来ているとも思えない。しかもフランス語のクレジットだし。それは、みんなこの映画が醸し出す余韻に浸っているから。僕もそうだった。フランスではあの「アメリ」の観客動員数を抜き、非ハリウッド映画の世界観客動員数ではこれまで「千と千尋の神隠し」が持っていた記録を塗り替えたフランス映画・・・実話である障害者と介護する人との友情物語が、パラリンピックの時期に公開されたのも動員が増えた背景としてはあるかもしれない。

「最強のふたり」は、これまで製作されてきた障害者を題材とした映画とはまったく違う。それは障害者を特別扱いするのではなく、一人の個人として対等に接する人間関係が描かれているところだ。

冒頭、スポーツカーをぶっ飛ばす主人公二人。障害者を隣に乗せてるのに?パトカーに追われて一芝居?えっ?そしてEW&FのSeptemberが流れるタイトル・・・それだけでもうワクワクしてる。そしてこの二人が出会った経緯が語られていく。大富豪の主人公フィリップが介護者の面接をしているときに、失業中だから活動をしたという証明書をくれと黒人青年ドリスがやってくる。遠慮のないその態度と物言いを気に入った富豪は彼を採用する。介護の経験もないだけに、そこから始まる二人の生活はハラハラするところだらけ。フィリップが文通している女性へ詩を送る様子をじれったく感じたドリスは、遠慮なくアプローチを指南したり、退屈なはずの誕生パーティではフィリップがドリスにクラシック音楽を教えてくれた代わりに、ドリスはBoogie Wonderlandを大音量で流してみんなで踊ろうと言う。きれい事ばかりではなく、性の問題についてもさらりと触れていて好感がもてる。だが家族の問題からドリスはフィリップの元を去らねばならなくなが、彼を失ってからのフィリップは落ち込んでいく一方。そんなフィリップにドリスが用意した粋なはからいが、この映画の感動的で幸せな結末。

従来、スクリーンの中で描かれてきたのは、障害者が不屈の闘志で困難に立ち向かう懸命な姿を描いたものだった。同じ肢体不自由な障害者が登場する映画で言えば、まばたきだけで意思を伝えて自伝を書いた男性が主人公の「潜水服は蝶の夢を見る」、足で絵を描いた男性の実話をダニエル・ディ・ルイスが演じた「マイ・レフト・フット」など、障害がある人が困難や苦悩を乗り越えていく強さ。障害者を支える周囲の人々との人間ドラマもたくさん製作されている。ダスティン・ホフマンがオスカーを獲得した「レインマン」やダウン症をテーマにした「八日目」など秀作がたくさんある。それらは障害者と接することで、それまで人間味のなかったり、自己中心的だった主人公が変わることを描いた感動作だった。つまり障害者と接することで大事なことに気づかされていく成長物語になっているのだ。「最強のふたり」がこれまでの映画と違った感動をもたらしてくれるのは、障害者も彼と接する人もお互いに影響を与えられて変わっていくところにある。そして何よりも、この映画がエンターテイメントとして楽しいこと!。パラグライダーにしても、秘書(オドレイ・フロール、美人!)を口説こうとするのも、電動車椅子が遅いからとチューンナップするのも、耳の性感帯を試すのも、とにかく観ていてワクワクする。そして迎えるクライマックスの静かな余韻にぐっときてしまう。ヨーロッパで映画賞を手にしているオマール・シー、品もあるしユーモアもあるフランソワ・クリュゼ。これからも心に残るであろう映画に、またひとつ出会えました。




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ルーヴルの怪人

2012-10-26 | 映画(ら行)

■「ルーヴルの怪人/Belphegor」(2001年・フランス)

監督=ジャン・ポール・サロメ
主演=ソフィー・マルソー フレデリック・ディフェンタール ミシェル・セロー

 ルーヴル美術館の全面協力で撮影した、とのことなのだが、映像自体はゴージャス?と聞かれたらそんなことはなく、セットかと思うくらいにショボい。「モナリザ」も一応映るんだけどありがたみは今一つ。これを観てルーヴルに来てもらおう!という意図があったんだろうけど、こんな見せ方ではそそられません。出し惜しみという気さえした。ソフィーのインタビューと一緒に「エル」誌に載っていたルーヴル美術館でのフォトセッションの方が、よっぽど雰囲気があった。

 最初からネタが割れているから、さぞ事件解決までのプロセスが面白いんだろうと思ってたら、さにあらず。ダニエル・トンプソンのシナリオは、随所に面白くなりそうな仕掛けがあるのだけれど、これが全く生かされていない。イギリスから来たジュリー・クリスティー扮する考古学者は、館長と旧知の仲のようだし、食事に誘う場面も出てくる。一方事件解決の為にやって来たミシェル・セロー扮する刑事とも音楽の話を通じていい仲になりそうだった。そんな三角関係も中途半端だったし、精神病院の病棟でソフィーが語るおばあちゃんのお話も尻切れで終わっている。何だい、これは。原作はフランス往年のTVシリーズだそうで、それを現代風に形を変えて語り継ぐ為のリメイク。気持ちだけはわかりますけど・・・。

 さて、我らがソフィー・マルソー。「ラ・ブーム」好きには期待どおりの”お婆ちゃんっ子”の役柄。ますます美しかったし、ちょっとだけバックヌードのサービスもあり。貴方が彼女を観るために劇場に足を運ぶのでなければ、また貴方が熱烈なルーヴル美術館ファンでなければ、あまりお薦めはできないかも。この時期他に観る映画はあるでしょう。

 ★

この文章を書いたのは2002年。ソフィー・マルソーは作品に恵まれないよなぁ・・・と思うことがしばしばあるが、これはその最たるものかも。淀川長治センセイの教えを守って、最近はあんまり映画をけなさない僕ですが、この映画には当時よっぽど不満だったんでしょうな。感想にも書かれているように、「ELLE」誌に掲載されたフランス女優の特集の写真はとっても綺麗だったんよね。それで期待が高まっていたのでしょう。




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ウェディング・シンガー

2012-10-21 | 映画(あ行)

■「ウェディング・シンガー/The Wedding Singer」(1998年・アメリカ)

●1998MTVムービー・アワード ベストキス賞

監督=フランク・コラチ
主演=アダム・サンドラー ドリュー・バリモア

 いやー楽しい!。♪You Spin Me Around (Like A Record) で幕を開けるタイトルバックから、 ♪Video Killed The Radio Star のカヴァーが流れるエンド・クレジットまで、かかる曲かかる曲知らないものがないから、80’sにはたまらない。サントラはほとんどがオリジナルで収録しているらしいから、ちょっとした「ベストヒットU.S.A.」気分が楽しめることだろう。設定が85年ということで、主人公の友人はでマイケル・ジャクソンが着ていたような赤いジャケットで登場するは、金曜日の夜に結婚式やると「マイアミ・バイス」を見逃すよとか、憎まれ役のドリューの彼氏はその ♪Miami Vice Theme をバックに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンに乗って出てくるは、懐かしい80年代の空気が全編に満ちている。クライマックスでビリー・アイドルが本人として登場して気分は最高潮。

 お話はロックスターの夢破れたウェディング・シンガーと、マリッジ・ブルーのウェイトレスがいつしか惹かれ合うロマンチック・コメディ。ドリュー・バリモアが地味ながらも本当に”いい娘”でアメリカ娘の良心、とも思えてくる好演。ゴールディー・ホーンが若い頃なら、きっとこの役は似合ったことだろう。アダム・サンドラーは恥ずかしながら初めて観た。いや、食わず嫌いでした。結婚前夜にサンドラーが告白しにドリューの家に行く場面の切なさにはほとほと泣けた。あと婚約者に結婚式をすっぽかされたサンドラーが、Jガイルスバンドの ♪Love Stinks を歌う場面、なかなか好きだ。筋自体はちょっと都合がよすぎるところもあるけれど、そこはそれ、ハリウッド流なのでよしとして。あ、忘れちゃいけねぇ。スティーブ・ブシェーミ!最高でした。

 ★

この文章を書いたのは2002年。「ロック・オブ・エイジス」の後だし、80年代つながりで大好きな「ウェディング・シンガー」を本家サイトから転載。

女のコとデートで観たい映画は何?と聞かれたら、僕は迷わず挙げるのは「ある日どこかで」と「恋人たちの予感」、「ノッティングヒルの恋人」、「ラブソングができるまで」そしてこの「ウェディング・シンガー」を選ぶ(ドリュー・バリモア、ヒュー・グラント主演作が2本も!)。お互い恋人がいる二人が運命の出会い・・・そして音楽はこの恋物語に重要な要素。この映画を音楽を酒の肴にできるような、波長の合う女のコと観られたら最高だと思うんだよねー(無理)。デビッド・ボウイのChina Girlをネタに盛り上がったりする小ネタも楽しい。そして何よりも歌に乗せた愛の告白。くーっ!きゃーっ!
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追悼 シルビア・クリステル

2012-10-18 | 映画・ビデオ
女優シルビア・クリステル死去。

僕ら世代には「エマニエル夫人」3部作とその続編、
それに「プライベート・レッスン」は忘れられない映画。

個人的にはフィービー・ケイツと共演した「プライベート・スクール」の教師役が好きだった。

今夜、世界中でどのくらいの人が
ピエール・バシュエが歌った主題歌を聴いて偲んでいるだろう。

僕は、大好きなセルジュ・ゲンスブールが音楽を担当した3作目
「さよならエマニエル夫人」の主題歌を聴くことにするよ。

さよなら、シルビア。




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火星のわが家

2012-10-13 | 映画(か行)

■「火星のわが家」(2000年・日本)

監督=大嶋拓
主演=鈴木重子 ちわきまゆみ 堺雅人 日下武史

 地味だけど不思議と心に残る映画ってあるよね。秋の夜にはそんな映画が観たい。「火星のわが家」はまさにそんな映画。ニューヨークでジャズシンガーとして活動していた主人公がスランプとトラブルから故郷に帰ってくる。実家には年老いた元教師の父と離れに住むその教え子がいる。音楽の才がありながら主婦としておさまっている姉がそれにからんで、ときにスリリングに、ときにホッとさせてくれる映画になっている。主人公を演ずるのは、実際に海外でも活躍するジャズシンガー鈴木重子。彼女の自然体でほんわかとしたムードが映画でも生かされている。一方、姉を演ずるのはかつてボンテージファッションでロック歌っていたちわきまゆみ。どちらも映画初出演という異色のキャスティングだ。

 今年僕が観た映画たちは、”家族”がキーワードになっているものが偶然だけど多いように思う。この映画も家族という人間関係の難しさ、温かみが感じられる。自身の問題で里帰りしたはずの主人公が相対するのは、父親の介護という現実の問題。妹の活躍をねたむ姉との人間関係がからんで、介護のあり方での意見の相違や父親と姉との対立が、主人公の心を悩ませる。そんな中、同居人の男性と主人公は恋愛ムードになっていく。二人がキスを交わす場面は自然でとても印象に残る場面だ。妹への嫉妬から姉が彼に迫ったことで、ますます関係はギクシャクしていくのだ。大した劇伴も凝った映像もないけれど、この辺りは緊張感が伝わってくる。それにしても日下武史扮する父親が素晴らしい。火星に憧れる宇宙学者で、宇宙への夢を追った頑固だけど優しい父親。厳しさと温かさの両面を見事に演じてくれる。いいところが多い映画なんだけど、いかんせん台詞が聞き取りにくいのが最大の難点。サウンドがすごくこもっていて聞きづらかった。

 鈴木重子の本業での活躍は以前に音楽雑誌で目にしたことがある。東京大学出身ということがやたらと取りあげられていて、アンチ学歴主義の僕は正直言うとあまりいい印象はなかった。ところがそんな僕もこの映画を観てから、近頃彼女のCDを聴いている。出身大学をどうこう言う報道がなければもっと早く聴いていたかもしれない。劇中「あなたの歌を聴くとホッとする」と言われる場面があるけれど、彼女のヴォーカルに包まれると日常を忘れさせてくれるような気がするのだ。こんなことを言う自分はやっぱり疲れているのだろうか。この映画でもエンディングで彼女の曲 ♪It's Time To Love が聴ける。

 ★

この文章を書いたのは2004年。地方都市在住だと映画館でお目にかかれない日本映画がたくさんある。かといって積極的にレンタルしてまで・・・という映画がNHKのBSで放送されたりするのはありがたい。けっこういい出会いになったりするんよね。この「火星のわが家」もその一つ。当時劇団で活動しており、”小劇場のアイドル”と言われていた堺雅人の映画デビュー作でもある。姉妹の間で振り回される男性役だけど、そのやさしいイメージは今と変わらない。

↓鈴木重子のベストアルバム。秋の夜長にぴったり。
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買っちゃいました。

2012-10-10 | その他のつぶやき
えー・・・買っちゃいました「けいおん!」大学編。

そもそも僕は、この作品で描かれる、楽器始めたての頃の気持ちやライブの感動に共感してアニメを観るようになったのだ(あ、いやもちろん女のコも好きですが・汗)。僕も大学で音系サークルに所属していたので、練習場の利用時間予約する場面とか懐かしーい!。でもカチューシャ外した律ちゃんが一瞬誰だかわからんかったw。

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ところで。メインキャラの4人の名字は日本のテクノバンドP-MODELからとられたもの。
唯ちゃんの名字は、平沢進が由来だ。
ゴールデン☆ベスト P-MODEL「P-MODEL」&「big body」  パプリカ オリジナルサウンドトラック
大学編で初登場するキャラに、ショートカットがよく似合う和田晶というギター弾きの女のコがいる。
これって、プリズムや松岡直也グループの和田アキラが由来なのか?
プリズム・ライヴ! [DVD]  九月の風~通り過ぎた夏~
・・・という疑問を抱えつつページをめくるのであった。

…気になって調べてみた。新キャラ3人の和田、林、吉田はトライセラトップスなんだね!そうかぁ、和田唱クン(平野レミの息子さん)がルーツだったの
か。トライセラは、一時期よく聴いてた。Going To The Moonとかif、Fall Againが好きだったっけ。
A FILM ABOUT THE BLUES

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アンナ・カレーニナ

2012-10-09 | 映画(あ行)

■「アンナ・カレーニナ/Anne Karenina」(1997年・アメリカ=イギリス)

監督=バーナード・ローズ
主演=ソフィー・マルソー ショーン・ビーン アルフレッド・モリナ ジェームズ・フォックス

トルストイの同名原作、7度目の映画化。かつてグレタ・ガルボやビビアン・リー、ジャクリーン・ビセット(さらにキーラ・ナイトレイでリメイクとか)が演じた主役を、「不滅の恋/ベートヴェン」が好評だったバーナード・ローズ監督、「ブレイブハート」でハリウッドにも活躍の場を広げたソフィー・マルソー主演で製作した作品である。僕はビビアン・リーの「アンナ・カレニナ」(1948)を高校生の頃に教育テレビで観ている。その印象が強いだけに、この題材は悲恋メロドラマの典型のように思ってきた。それを大好きなソフィーが演ずる・・・そんな大舞台、期待せずにはいられなかった。ところがソフィーファンのくせに、公開当時観る機会に恵まれず、今さらながら初めて鑑賞。

ひとことで言ってしまえば、綺麗な映画。僕がソフィー・マルソー熱烈ファンであることは抜きにして(笑)。映像に関しては工夫もされてるし、手も抜いてない。カメラは日系のダリン・岡田。ロシアで実際に撮った風景、灰色の空の何とも言えない色彩。アンナとブロンスキーが初めて出会う列車の場面は、蒸気の向こうから黒いヴェール越しのアンナが見えてくるいい演出。キティが何枚ものドアと部屋を通り抜け、ワクワクしながら舞踏会へと向かう場面のワンシーンワンショットの移動撮影。映画後半、アンナが社交界での悪い評判で家から出られなくなる場面の光と陰。それぞれ巧いな、と感じさせる場面は多々ある。ところが、あの長編小説を2時間に綺麗におさめるべく頑張ったバーナード・ローズの脚本は、どうしても原作のストーリーが淡々と流れていくようにしか感じられないのが残念。舞踏会でアンナとブロンスキーが踊る場面が、「その数分が暗い子宮に火をつけた」とまで思えるような情熱的な思いが伝わってこない。表情や視線、添えられた手にもっと迫ってくれていたら・・・。「若い子に恋するのは愚かだけど、人妻に恋するのはロマンティックよね」と別の伯爵夫人にけしかけられたブロンスキー。ペテルスブルクに舞台を移してからも、突然立ち上がってアンナの上着を脱がし始めたり、懐妊を知って動揺もしない・・・お前、ちょっと身勝手やん!と内心思いながら観ている僕はやっぱりソフィー側でひいき目に観ているのでしょうかw。

不倫と世間で騒がれる恋の果て。二人の思いとおりに事が運べばよいだろうが、うまくいかなければギクシャクして愛情が崩れ始める。それまでストーリーを追っていただけのような淡々としていた映画が、終盤になり雰囲気が一変。アンナが狂気におちていく場面だ。常軌を逸していくヒロインをアンジェイ・ズラウスキー監督作でさんざん演じているからか、疑心暗鬼に陥るアンナはとても迫力があるし生々しさまで感じられる。そして列車に飛び込むラスト。ビビアン・リーが演じた映画ではここで映画は終わる。しかしこの「アンナ・カレーニナ」は、二人の姿を見てきた人物に再び焦点があてられるひと工夫が付け加えられている。だけど、二人の悲恋を中心に据えて撮った映画ではないことが、このエンディングでさらに客観的なものに強調されてしまった気がする。観る側が期待したのは悲恋の果てを描くメロドラマ。アルフレッド・モリーナは確かに映画冒頭から語り部ではあったが、どうも中途半端な印象だ。

名指揮者サー・ゲオルグ・ショルティによるチャイコフスキーが聴けるのはクラシック音楽ファンには嬉しいところ。

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追悼 クロード・ピノトー

2012-10-08 | 映画・ビデオ
フランスの映画監督クロード・ピノトーが亡くなった。

寡作な人で、ソフィー・マルソー主演作以外では「キュリー夫妻」くらいで
日本公開作も少ない。

でも監督の「ラ・ブーム」2作と「スチューデント」なしに、
僕らはあのソフィー・マルソーの笑顔に会えなかった。
それ以来ずっとソフィーのファンでいることもなかったろう。

ありがとう、監督。

Richard Sanderson-Reality


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プロメテウス

2012-10-06 | 映画(は行)

■「プロメテウス/Prometheus」(2012年・アメリカ)

監督=リドリー・スコット
主演=ナオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー シャーリーズ・セロン イドリス・エルバ

リドリー・スコット監督が人類の起源に挑むSF大作・・・ということで予告を観た時から、興味をそそられていたのだが、こういうオチが待ってるとはね・・・。言うならば「エイリアン・ビギンズ」とでもタイトルを付けたくなるようなお話。思えば「エイリアン」第1作はH・R・ギーガーが創造したクリーチャーが強烈なインパクトだっただけに、エイリアンに滅ぼされた(?)生命体や文明のことは何一つ語られず謎のままだった。そして大作映画好きな監督の手による2作目ではクリーチャーが大増殖。おどろおどろしいものが大好きな監督の手による3作目では犬に寄生したり、リプリーに子を宿したり。そしてフランスから来た不思議ちゃん監督の手による4作目ではリプリーのクローンからクリチャーが大復活。そして今回、リドリー・スコット監督は1作目の世界観を改めて語り直す作品であった。中学生の時観て震え上がった1作目・・・大嫌いなのにほぼ劇場で観ている僕、もはや因縁。でも今回はそんな話とは知らなかった。

僕が期待したのはコピー通り"人類の起源"に迫るお話だった。古代文明の壁画に描かれた共通のサイン。そりゃ、あれを発見すれば行ってみたい、創造主(?)を探してみたいと思うのも当然だろう。進化論を否定する前半の展開はそれはそれで面白かった。種の起源に至ろうとする人類の欲望の象徴とも言えるスポンサーである企業経営者にも驚かされる。人類が起源に迫ろうとすることは、神に近づこうとすること。ギリシャ神話でプロメテウスが人間を高めようとしてゼウスの怒りを買ったように、物語の結末は悲劇が待っている。アンドロイド、デビッドの行動が今ひとつ理解できない。一人だけすべてを既に知っていたかのような行動や、何故破滅を導くような行為をしたのか。あれがなかったらあのイカのような生命体が、遺伝子の融合で人間のような手足をもつ生物にはならなかったかもしれないし・・・。それでも迫力ある映像を楽しめたことはよかったのでは。あの手術台のシーンはもう観たくないな。

見え隠れする「エイリアン」の小ネタにあれ?と思う中、次々に記憶が脳の片隅から呼び起こされる。それは(嫌いだけど)あのシリーズと同時代の僕らだから楽しめたこと。「エイリアン」を知らない世代が観る「プロメテウス」はどう映るのだろう。そうか、あれはヘルメットだったのか。でも思う。リドリー・スコット監督が意図したのは、今ハリウッドで流行ってる単なるリメイクだらけの"リトールド"とは違うはずだ。新たな世界観とそこに込められた意味を正しく理解するには、クリーチャーが活躍するこの映画の2時間だけでは、ちょっと不足しているようにも思えるのだが。

映画ファンとして嬉しかったのは、アンドロイドのデビッドが「アラビアのロレンス」を観て気に入っているというところ。素晴らしい。



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