Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Fly Me To The Moon (In Other Words)

2024-06-26 | その他のつぶやき


むかーし、気まぐれで書いた短編小説めいた文章。

Fly Me To The Moon (In Other Words)

  ★

今日も残業。
ちょっとうんざりして壁の時計を眺めていたら、同僚のN美ちゃんから内線電話が入った。
「お疲れっ!。私帰るとこ。実はちょっと相談があるんだけど、今夜あいてない?」
あのコからのミッションなら仕方ない。
僕はその日の仕事を適当なところで切り上げた。

僕らは映画館が建ち並ぶ街の一角にある、小さなショットバーに行った。
おじいちゃんと呼んでいいくらいの優しそうなマスターがいる、8畳間程の小さな店。
既に数人の先客がいた。棚の上の小さなオーディオからサッチモが流れていた。
映画街の近くの店だけに、客の会話も映画の話が多い。
40前後と思われる男性が
「ところで「パールハーバー」どう思う?。」
と熱弁を振るっている。

「ねぇ、話に加わりたいんじゃないの?」
「いいよ別に。「パールハーバー」なんて「アルマゲドン」のスタッフだろう?。まともな真珠湾攻撃の映画のはずがないじゃん。」
「ふふふ。」
「何だよ。」
「だって、もう語ってるんだもん。」

僕はフェリーニの映画の名がついたカクテルを注文した。
きつくもなく甘くもないおいしいカクテルだった。
店内にはフランク・シナトラの ♪Strangers In The Night が流れ始めた。


「それで、相談なんだけどね。」
彼女はつきあっていた彼氏と別れたらしい。
自分の何気ない一言が彼を傷つけてしまった、という。
「まぁお互い言葉が足りなかったんだろうけどね。」
僕は他人の恋愛に口を出すのは性に合わないが、彼女とはいい友達だ。
双方の気持ちを考えながら、僕ならどう思うか話をした。

しばらく話した後、
「・・・・ありがとうございましたっ!。」
彼女はカウンターに三つ指ついてそう言った。
「話したら気が楽になっちゃった。もう一杯飲んじゃおう!。」
少しだけ涙が浮かんでいたけど、その笑顔はドキッとする程素敵だった。
こんな彼女を悩ませた男のことを少し羨ましく思えた。

店には ♪Fly Me To The Moon が流れ始めた。
「「スペースカウボーイ」のエンディング知ってるかい?。この曲が流れて、いいラストでね・・・・」
さっきの「パールハーバー」演説の男性が話し始めた。
「あれはねぇ・・・」
カウンターの中のマスターも加わっている。
「フランク・シナトラって「マイウェイ」の人でしょ。おじさん趣味じゃない!。「スペースカウボーイ」もおじさん映画なんだ!」
と彼女は笑った。憎めない笑顔で。

店を出て見上げるときれいな月が出ていた。
僕は ♪Fly Me To The Moon を口ずさんでいた。
「おじさん趣味やめなよ。まだ若いんだからさぁ。でも私ももう少し素直になれればよかったのかな。」
そう言うと彼女は僕に合わせて最後のフレーズを口ずさんだ。
♪ in other words, please be true  in other words, "I love you"

「何だよ。おじさん趣味とか言ってたくせに。」
「シナトラは父さんが好きだったの。だから歌えるのよ。言い換えれば”愛してるってこと”か。こんな風に言えたらいいのにね。」

彼女の隣を歩いている僕の頭の中でも、同じフレーズが繰り返されていた。




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ロックの日

2023-06-09 | その他のつぶやき


6月9日はだれが名付けたか、"ロックの日"。プログレッシブロック好きを公言してた頃、「プログレ聴くと友達なくすよ」と親友に言われてほんとに彼と疎遠になり、レコードショップ店長との飲み会をプログレ好きを理由に敬遠された。そんな過去を持つキーボード弾きのわたし(泣)。何でも聴くんだけどな。

そんな鍵盤弾きだけど、ギターをリスタートしようと数年前から再び練習中。少し前、携帯にレスポールのストラップをつけてたのだが、それを目をつけた方に、
「レスポールじゃないですかー。いろんな人が弾いてますけど、プレイヤー誰が好きですか?」
と尋ねられた。
「ひ、平沢唯!」
との答えをゴクッと飲み込んだ「けいおん!」ファンのわたし(恥)

#ロックの日
私の選ぶロックなアニソン10選
🎸Rising Hope(Lisa)「魔法科高校の劣等生」
🎸God Knows…(平野綾)「涼宮ハルヒの憂鬱」
🎸君のせい(the peggies)「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
🎸ギターと孤独と蒼い惑星(結束バンド)「ぼっち・ざ・ろっく」
🎸修羅(DOES)「銀魂」
🎸Don't Say Lazy(桜高軽音部)「けいおん!」
🎸Ash Like Snow(the brilliant green)「機動戦士ガンダム00」
🎸HEATS(影山ヒロノブ)「真ゲッターロボ・世界最後の日」
🎸団地でDANRAN(怒髪天)「団地ともお」
🎸FREEDOM(BLUE ENCOUNT)「BANANA FISH」






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カメラ男へ。

2020-04-18 | その他のつぶやき
コロナ騒ぎで映画館も当分の間営業できない。
カメラ男、お前が恋しくて仕方ない。

でも待ってろ。
外出自粛の間に、多くの人に映画に興味を持ってもらうのが、オレたち映画ファンの務めだ。



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年間ベスト選出映画で振り返る、平成と自分(3)

2019-04-30 | その他のつぶやき
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その5。
 
2009「パイレーツ・ロック」
2010「(500)日のサマー」
2011「英国王のスピーチ」
2012「ミッドナイト・イン・パリ」
2013「タイピスト!」
 
2010年、僕は2度目の転職をする。家族や周囲の人の多くは賛成してくれた。一方で
「その年齢で転職しなくてもいいでしょ」
とか、それまでの仕事に関係する業界だったから
「裏切り者」
めいた声も聞こえた。そうした声に
「まだアガリを決めた大人になるには早いんじゃないかって、思うんだ」
と答えた。思わず口から出たこのひと言は、アニメ「東のエデン」の台詞でもある。そうそう、再びアニメ熱が高まるのもこの時期。19歳、20歳くらいの学生と長いこと接してきた影響かもね。
 
この時期、忘れることができないのは2011年の震災。自分に今何ができるのか、何もできないのか。テレビからCMが姿を消す中で、それを誰もが日々考えていた。「英国王のスピーチ」でジェフリー・ラッシュが演じたライオネルが吃音の国王を生涯支え続けた姿は、復興に必要なのは"支え続けること"だと教えてくれた気がする。
 
「(500)日のサマー」の主人公が恋愛の理想と現実の狭間でもがく姿は、自分を見られてるみたいな気がした。「パイレーツ・ロック」と「タイピスト!」は、まさに自分が好きなテイストがあふれた映画だった。
 
自分に何ができる?
自分の好きなことって?
とわが身を改めて振り返っていた時期なのかもしれない。そして、いろんな意味で自分の身の程がわかってきた時期なのかもしれない。
 
遅えかww
 
 
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その6。
 
2014 「きっと、うまくいく」
2015 「セッション」
2016 「ブルックリン」
2017 「ブレードランナー2049
2018 「ボヘミアン・ラプソディ」
 
そして現在。2度の転職を経て、自分が社会人経験を積んで思い知らされたのは、人間関係を維持することの難しさ、仕事は年齢なんて考慮してくれないこと、経験値とキャリアがなんだかんだで役に立つこと。身の程を思い知った今だからこそ、昔と違って感じることがたくさんある。
 
映画生活もそう。世間で賛否両論だった「セッション」を多面的に観ることができたのも、インド映画にこれまでにない感激を味わったのも、これまでの知識や蓄積、経験で知ることがあってこそ。
 
昔観た映画も今では違う感慨を抱く。若い頃はサスペンスにハラハラしたはずの「死刑台のエレベーター」は愛の映画だと思うし、バイオレンスで有名なスティーブ・マックイーンの「ゲッタウェイ」で夫婦について考えさせられたり。80年代の青春映画も、今観るときっと親に感情移入するだろな。
 
生きることも何かを楽しむことも、積み重ねで得るものがある。
 
小学校教員やってる友人に
「ホームルームでお前のことをときどき話すんだ。」
と言われたことがある。
「高校時代にやったどのバカを笑いのネタにしてんの?やめてくれ。」
と言うと、彼は
「"継続は力なり"って話をする時にネタにさせてもらってる。しなきゃいけないことと自分が好きなことを両立して長年貫いてることはすごいと思うんだ。」
と言う。いやいや、別にそれで世間に認められてる訳でもないのにと言うと、彼は続けた。
「有名人を例に挙げるより、身近にこんな人がいるって話の方が勇気づけられるんよ。だからお前は今のままでいい。」
 
2016年の「ブルックリン」はアイルランドからアメリカに渡ってきたヒロインの社会人デビュー物語。社会人なりたての不安とか迷いとか、それは男だって同じ。観て数年経つのに今でも感想を書けずにいる映画のひとつ。だって、「魔女の宅急便」で泣いた社会人1年目の自分(その1参照)を思い出させてしまうんだもの。
 
平成の終わりにあたって、社会人になってからの30年を振り返ってみた。映画観てたことで救われたことが何度もある。単に楽しいだけじゃなくて、日々の癒しでもあり、異国の現実を知る機会でもあるし、年の離れた人と打ち解ける話題の一つにもなるし、時々自分を振り返らせてくれる2時間でもある。「ブレードランナー2049」も「ボヘミアン・ラプソディ」も、80年代を振り返らせてくれた。だからって、クィーンやガンダムを若い世代に「昔はよかった」って語るような迷惑な親父にはなってません、念のためww
 
ともあれ、平成の時代に支えてくださった皆さまに心から感謝します。ありがとうございました。
令和になってもオレはオレです。
これからも、どうぞよろしく。
 
長文を最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
コメント (4)
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年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分(2)

2019-04-30 | その他のつぶやき
 
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その3。
 
1999「フル・モンティ」
2000「マルコビッチの穴」
2000「ブリキの太鼓」
(ミレニアム記念で旧作からも選出)
2001「あの頃、ペニーレインと」
2002「アメリ」
2003「キル・ビル」
 
ノストラダムスが人類滅亡と予言したとされる1999年、僕は父親になる。分娩室で出産に立ち合って、「女ってすげえ!男は敵わねぇ!」と思い知らされた。
 
そんな気持ちを励ますように、映画の神様は「フル・モンティ」を僕に遣わした。男ってバカな生き物だ。でも素晴らしい、男でよかった!と涙目でエンドクレジットを観たのを今でも思い出す。2001年に二人目が産まれた日、分娩室に流れていたのは、クィーンのWe Will Rock Youだったな(笑)。
 
この時期、お気に入りだった映画館は、川沿いのホテル地下にあったミニシアター。「あの頃、ペニーレインと」「ヴァージン・スーサイズ」「テルミン」などなど素敵な映画との出会いがあった。一方でシネコンの波は地方にも押し寄せ、多くの映画館がなくなった時期でもある。「アメリ」を観た映画館もお気に入りの地下映画館もなくなった。
 
同時多発テロやイラク戦争、北朝鮮問題など、他者に不寛容で不穏な空気が漂う時期でもあった。米国万歳なお気楽ハリウッド大作を、これまで以上に避けるようになったのもこの頃。
 
そして僕は、98年から2010年まで"センセイ"と呼ばれるお仕事をすることになる。今につながる出会いに感謝。「スターウォーズ 」や「マトリックス」「少林サッカー」(ついでに「機動戦士ガンダム」)がいかにすごいのかを、放課後解説させられたww。でもそんな他愛のない会話が、学生たちとの繋がりを強くしてくれたのもまた事実。その数年後、まさか映画をネタにした授業をやることになるとは思っていなかったけどね。
 
長期の休みの後、出勤して授業やって帰ってくると僕はなーんか日頃よりニコニコしてた、と配偶者アミダラMは言う。「実は天職なんじゃない?」この頃はそう言われたっけ。
 
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その4。
 
2004「グッバイ、レーニン!」
2005「エターナル・サンシャイン」
2005「スターウォーズEP3 シスの復讐」
2006「硫黄島からの手紙」
2007「善き人のためのソナタ」
2008「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
 
"センセイ"と呼ばれるお仕事で、自分が部門の責任者(的)立場となった時期。自分たち中心に物事を進められる楽しさはある一方で、次第に不満も蓄積していった時期でもある。僕ら部門の成果を上層部はなかなか評価してくれなかった、いや、まともに理解も示さなかった。だけど、僕らや広報部門の努力もあって、世間がしっかりと認めてくれているのは実感できた。悔しかったけど、嬉しかった。また、個人的な人間関係でも衝突やトラブルがしばしばあった時期。そういう意味では日々戦っていたのかも。
 
映画生活にもちょっと変化が。ミニシアター系を好む為にこれまで映画館は主に一人で行くものだったが、同じベクトルで楽しめる人と観ることが増えてきた。何かと戦っていた時期だから、せめて好きなことに関してだけは同士や理解者が欲しかったのかもしれない。きっかけは「Zガンダム」劇場版三部作をみんなで観る!なのだけど(恥)。
 
そもそも映画ファンになったきっかけは「スターウォーズ」だっただけに、2005年のEP3は特別なものだった。ダース・ベイダーの呼吸音が鳴り響いた瞬間。この結末を見届ける為に、オレは映画を見続けていたんだ、と感慨深くなり放心状態に。それからしばらくの間、何も映画を観られなくなった。そこから再び映画生活が活発になるのは、一緒に楽しんでくれる友達、ネット見知りの映画仲間のお陰。
 
わかってくれない奴らと、わかってくれる誰か。その間で泣いたり笑ったりの日々。そう振り返るとベストに選んだ映画には、どれも人に知られることのない強い思いがある。そこに共感したのかもしれない。
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年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分(1)

2019-04-30 | その他のつぶやき
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その1
 
1989「レインマン」
1990「セックスと嘘とビデオテープ」
1991「シラノ・ド・ベルジュラック」
1992「愛と死の間で」
1993「クライングゲーム」
 
平成元年は社会人になった年。前年、映画業界就職を企てて失敗したものの、逆に好きなことを好きに貫けばいいじゃん!と気づいた。いわゆるミニシアター系映画にどっぷり浸かっていた時代。お気に入りの映画館で上映するなら、ジャンル構わず観ていた。
 
自分が思っていた社会人の理想と現実の間で、もがいてた時期でもあった。世は「24時間戦えますかっ♪」とカラオケにまで仕事を持ち込まれるバブル期。「魔女の宅急便」を観て、飛ぶことしかできない魔女のキキに不器用な自分を重ねて、映画館でわんわん泣いた。
 
一方、打ち込みで音楽やってて、職場の打ち上げでTM Networkを演奏する余興要員(今思うと恥ずかしい💧)。社員旅行先で現地のカラオケ大会に飛び入り参加して優勝。大した仕事はできなかったのにさ。
 
「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」や「ニュー・シネマ・パラダイス」など、その後も愛してやまない映画もこの時期。そして93年に独身生活は終了となる。
 
年間ベスト選出映画と振り返る、平成と自分。
その2。
 
1994「シンドラーのリスト」
1995「フランケンシュタイン」
1996「オルランド」
1997「ユージュアル・サスペクツ」
1998「世界中がアイ・ラヴ・ユー」
 
映画生活はBS依存の時代。クラシックやヨーロッパ映画を腰を据えて観た時期でもある。ベストに選出こそしてないが、かなりフランス映画かぶれだった。
 
94年は、FM局主催のコンピュータミュージックのコンテストに、プログレッシブロック風のオリジナル曲を応募して3位入賞。仕事を抜け出して、公開の最終選考と表彰式に出たが、ローカルニュースで映ってバレてしまうww
 
個人的には資格試験に挑んでた時期でもある。いくつかの資格を履歴書に書けるようになったのが、今にしてみれば長く勤めることになる次の転職につながったのかも。バブル経済の崩壊。最初に就職した住宅業界を辞めたのは、思えばそのタイミングだった。
 
98年の春。僕はSFホラー「光る眼」を家で観ていた。村中の女性が一斉に妊娠し、異星人の子供が産まれるというお話。
「あなた!私、妊娠したみたいなの!」
「おお、それは素晴らしい!」
抱き合う主人公二人。
あー、それ異星人の子供なんよね。
今から大変なことになるんだよね。
 
そう思いながら、クッション抱きしめてテレビを見ていた。すると、わが家のトイレから声がした。
「あ、妊娠検査薬が陽性だわ」
 
そして、わがDINKS生活にピリオドが打たれることが決定する。
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2017-11-28 | その他のつぶやき
残念ながら11月27日でgooブログのトラックバック機能が終了しました。

映画ファンサイト同士では、受けるのも送るのも楽しみな機能だったのに。

スパムが多いということが理由に挙げられておりましたが、1回もなかったけどなぁ。

これを機会にコメントくれると嬉しいです。

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"I"と"we"

2014-05-06 | その他のつぶやき
韓流ドラマがなぜ日本人女性にウケるのか。

日本の恋愛ドラマは相手を思う感情を一方的に表現するものが多い。
「私は、あなたを愛しています」
主語はあくまで"I"(私)。しかし、韓国のドラマは違う。
「私とあなたが同じ気持ちならば、愛し合う僕らは・・・」
主語が"we"(私たち)なのだ。だから相手との関係に一体感が感じられる。
観ているこっちまでその"we"になった気持にさせてしまう。

そして相手の名前を呼ぶ場面の何と多いことか。
名前を呼び合うだけの場面のに、どうしてこんなに盛り上がれるのか。
相手の存在価値をきちんと認める"we"がここでも見られる。

先日、子供が通う学校の保護者会で校長先生のお話があり、
"自己肯定感"(相手に認められている、大切に思われていると感じられるか)が話題になった。
「子供だけじゃありません。家族内の役割で呼ぶのではなく、ご夫婦で名前を呼んでいる方はいらっしゃいますか?」
手を挙げたのは3分の1くらい・・・。これが現実。

渡辺淳一先生が亡くなった。先生の書かれた数々の恋愛の姿は確かにセンセーショナルだった。
でもそこに、恋する気持の一方通行ではなく、道ならぬ関係に身を焦がす"we"が描かれていた作品は、共感を得ていたように思うのだ。
「失楽園」も「別れぬ理由」も。
訃報を聞いてそんなことを考えたのでした。

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8月のとある日

2013-08-14 | その他のつぶやき
今年の夏は暑い。
今年の福岡は沖縄より暑く、今年の日本は東南アジアより暑いと言われている。

ビールが飲みたい。
村上春樹の初期作品を読むと無性にビールが飲みたくなるが、今年は読まなくても飲みたくて仕方ない。

配偶者の実家はまったく酒を飲まない人々で、かつて冷酒を片手に正月伺ったら、超白い目で見られたこともある。その価値観に感化された長女レイアは、テレビでビールのCMがある度にこう言う。
レイア「ちち、飲んだらダメよ。」
飲酒運転で問題を起こす人々が多いもんだから、”飲酒=悪”という図式が完全にできあがっているのだ。あんまりうるさいときは、黙ってNHKにチャンネルを変えることにしている。

あーっ!、オレはどうして一緒にビールを飲んでくれる檀れいさんと一緒にいないのだろう。
(ToT)


今年はお盆シーズンの仕事が立て込みそう。諸般の事情で、週末を使ってちょっとだけ長男ルークと二人で大分の実家に帰省することにした。二人で遠出をするなんざぁ初めてのこと。JR日豊本線は、別府-大分間で石丸謙二郎さんのナレーションが流れ、高崎山と水族館うみたまごのご案内をしてくれる。「世界の車窓から」の気分。この演出好きなんだよね。

大分駅に着いたのでfacebookに”到着”記事をアップしようと思ったが駅の看板じゃ物足りない。すると目に入ってきたのが、さしこが起用された大分市PRポスターが。


両親は久々に会うルークに喜んでくれた。この年齢になると、孫つれて帰らないと歓迎されてると思えないんよね。日頃写真を撮られることを極度に嫌うルークが親父殿と一緒に写真に収まる。大人をうざったがるお年頃男子だが、それなりにコミュニケーションとってる。よしよし。いとこと遊んだり、カラオケ行ったり楽しく過ごしました。カラオケは世代を超越していた。北島三郎の後で、イエローモンキー、そしてボカロ曲が続く、容赦ない選曲(笑)。ルークは初音ミクの「千本桜」を歌った。

トキハデパート近くの街角でみかけたこの子に大受けしてしまった。


短い時間だったけど、ちょっとのんびりできました。実家に着いてしばらくすると、いきなり金麦が出てきた・・・昔っから母上様に心を読まれてるような瞬間があったけど今回も然り(笑)。サンキュ。

そしてお盆もお仕事は続く。頑張るぞー。

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映画チラシ。

2013-01-18 | その他のつぶやき
仕事帰りに本屋さんに寄ったら映画パンフのセールをやっていた。

価値がきちんとわかってるお店が出店してるんだろうな、と感じられるいいお値段。
クリント・イーストウッドの70年代の戦争映画パンフが数千円、
ヘップバーン作品の復刻版が千数百円。

わかる、オレはその価値がわかるぞ。
でも北九州じゃ売れるかなぁ?・・・と思っていたら、チラシ50枚パックが。

70年代から80年代のチラシ、1枚25円くらい。
僕は中学3年から映画チラシコレクター。この値段は見逃せないな。

「キャリー」の初公開版など貴重な70年代ものがけっこう入ってるやん。
むかーしテレビで観て泣いた記憶がある「名犬ウォントントン」!これはなかなかお目にかかれない。
フィービー・ケイツの「プライベートスクール」!
高校時代なら確実にクリアケースの下敷に入れてたな(恥)。

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