◾️「氷の微笑/Basic Instinct」(1992年・アメリカ)
監督=ポール・ヴァーハーベン
主演=マイケル・ダグラス シャロン・ストーン ジョージ・ズンザ ジーン・トリプルホーン
ポール・バーハーベン監督の「氷の微笑」は、ヒッチコックの「めまい」へのオマージュである。サンフランシスコの市街を走る時のカメラの目線、ブロンドの髪を束ねたシャロン・ストーンはまるでキム・ノバクだった。彼女の魅力におちていくマイケル・ダグラスは、ジェームズ・スチュワートと同じ刑事。眼鏡っ子の彼女がいるところまで酷似。階段にカツラと衣装が残されてる場面なんて「サイコ」みたいだし(ネタバレ?)。
ヒッチコックファンの僕は、銀幕に繰り広げられるエロスに興奮しながら、「犯人は誰?」というミステリアスな物語だけでなく、逆らえないオンナの魅力に堕ちていく男の物語に震えたものだ。単なるサスペンス映画じゃない。男と女の深い話でもある。
されどこの映画の魅力は、シャロン・ストーンによるところが大きい。誰もがそう思う。脱ぎっぷりや有名な足の組み替えシーンもすごいけど、あの逆らえない眼力(めじから)。瞳に吸い込まれそうになる感覚。しかもこれが抗えない強さを持っている。キャスリン・トラメルというヒロインの手のひらでみんなが転がされてるのだが、それはスクリーンのこっち側の僕らも例外ではない。
この映画の後しばらくして、マイケル・ダグラスがセックス依存症であるという報道がされたことがある。そりゃこんな映画ばっかり出演してるからだよね、と納得したものでございますw。でもいちばん気の毒だったのは、足の組み替えをガン見する役柄だったウェイン・ナイトかも。スケベ男のイメージをこの映画で植え付けられてしまったもんね。
ヒッチコックファンの僕は、銀幕に繰り広げられるエロスに興奮しながら、「犯人は誰?」というミステリアスな物語だけでなく、逆らえないオンナの魅力に堕ちていく男の物語に震えたものだ。単なるサスペンス映画じゃない。男と女の深い話でもある。
されどこの映画の魅力は、シャロン・ストーンによるところが大きい。誰もがそう思う。脱ぎっぷりや有名な足の組み替えシーンもすごいけど、あの逆らえない眼力(めじから)。瞳に吸い込まれそうになる感覚。しかもこれが抗えない強さを持っている。キャスリン・トラメルというヒロインの手のひらでみんなが転がされてるのだが、それはスクリーンのこっち側の僕らも例外ではない。
この映画の後しばらくして、マイケル・ダグラスがセックス依存症であるという報道がされたことがある。そりゃこんな映画ばっかり出演してるからだよね、と納得したものでございますw。でもいちばん気の毒だったのは、足の組み替えをガン見する役柄だったウェイン・ナイトかも。スケベ男のイメージをこの映画で植え付けられてしまったもんね。