◼️「「宇宙戦艦ヤマト」という時代 2202年の選択」(2020年・日本)
監督=佐藤敦紀
声の出演=小野大輔 大塚芳忠 桑島法子 山寺宏一 沢城みゆき
「2199」と「2202」を、20世紀のアポロ計画からの歴史と捉えて、ドキュメンタリーにまとめた総集編。NHKスペシャルみたいな路線を狙ったと聞いたので、サラッとストーリーだけが流れていくのかと思っていた。沢城みゆきの「報道ステーション」を思わせるナレーションに、真田さんがインタビューに答える形式で進行する。確かに通史の語り部としてこれ以上の適任はいないだろう。
もっと淡々とした作品になっていると思ったのだが、さすがにこれだけ名場面の連続を見せられると、感情が揺さぶられる。「追憶の航海」よりも、コンパクトながら綺麗にまとまっている印象。「2205」に向けていい復習になるはずだ。
あー、この場面よかった!この後で森雪が古代に小声で「バカ…」って言うんだよ(オレも言われてみたい🥲)…って、個人的にツボだったところまで思い出されて。
「2202」の後半は、まだ終わらないのかー!って絶望感と不屈の攻防戦に力がこもる。こんだけダイジェストなのに、初めて観た時と同じく手のひらに汗を握ってる。ラストの「森雪が一緒にいるからっ!」のひと言で、再び涙腺崩壊(二度目のはずだぞ、オレ😭)。
福井晴敏が再構築したヤマトが、次の「2205」でどんな展開を見せるのか。
そこで、思ったこと。ガンダムのコミックに、ブライトさんが語り部となって、3人のニュータイプを中心に宇宙世紀を振り返る「虹に乗れなかった男」という作品がある。福井晴敏がシナリオを手がけ、その後のユニコーンにつながる作品。あれをアニメにしたら、このヤマト総集編みたいに綺麗に振り返りができるだろうにな。戯言でございます。