■「ホテル・ニューハンプシャー/The Hotel New Hampshire」(1984年・アメリカ)
監督=トニー・リチャードソン
主演=ジョディ・フォスター ロブ・ロウ ボー・ブリッジス ポール・マクレーン ナスターシャ・キンスキー
アービングの原作は読破したのだが、
映画化した本作はなかなか観る機会に恵まれず、今回初めて鑑賞。
不思議で、哀しくて、切ない
原作の雰囲気を再現しようと努力してるのはわかるのだけど、
そもそもエピソードてんこ盛りのお話だけに、尺に収めるだけで精一杯の印象を受ける。
「ガープの世界」がいかにバランスのとれた大傑作だったかを思い知る。
姉弟の禁断の恋心をめぐるクライマックスは、
もっと切実なテイストがあったはずなのに・・・と原作派としてはやや残念。
しかし全体的にはいい雰囲気だし、
お父ちゃんボー・ブリッジスも好演。
ジョディ・フォスターは弟役ロブ・ロウでなくても惚れそうに魅力的だし、
儚げなナスターシャ・キンスキーがこれまたいい演技。
憎まれ役の同級生が「ビジョン・クエスト」のマシュー・モディーン、
ってところが80年代青春組には懐かしさの極み。
The Hotel New Hampshire Trailer 1984