Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

今日のBGM ちゃんと言わなきゃ愛さない/石川さゆり

2017-11-30 | 今日のBGM


本日の通勤BGMは石川さゆり。
イタリアを舞台にした「ルパン3世」パート4のエンディングテーマである
「ちゃんと言わなきゃ愛さない」は、つんく♂と大野雄二による作品。
石川さゆりイメージとされるキャラが描かれたジャケがまたナイス。

歌詞に寄り添って、かわいく演じるような声で始まったかと思ったら、
最後で凄みをみせる歌声のバリエーションが、
ワンコーラスだけでドラマティック。

「関JAM」でも取り上げられてたけど、
一曲にストーリーを感じて、それを歌で表現できるってすごい。
カップリングにはルパンシリーズの名曲「ラブスコール」のカバー。
これがまた僕ら世代には嬉しい。

大御所や大ベテランがアニソンを歌うことが話題になるけど、
「おじゃる丸」の北島三郎や「ちびまる子ちゃん」の西城秀樹だって例がある訳で、
今に始まったことじゃない。

それはアニソンの自由さの証だし、
新旧世代を超えて様々なアーティストに触れる機会でもある。
「ドラゴンボール」や「仮面ライダー」で氷川きよしや吉井和哉やデーモン閣下をお子様が聴くなんていいことじゃん。
逆を言えばアラフィフの僕もアニソン聴かなかったら
ラックライフやらKEYTALKをカラオケで唸ることもなかったろうしWW

石川さゆり / ちゃんと言わなきゃ愛さない


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つんく 石川さゆり

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2017-11-28 | その他のつぶやき
残念ながら11月27日でgooブログのトラックバック機能が終了しました。

映画ファンサイト同士では、受けるのも送るのも楽しみな機能だったのに。

スパムが多いということが理由に挙げられておりましたが、1回もなかったけどなぁ。

これを機会にコメントくれると嬉しいです。

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ミニミニ大作戦

2017-11-26 | 映画(ま行)

■「ミニミニ大作戦/The Italian Job」(2003年・アメリカ)

監督=F・ゲイリー・グレイ
主演=マーク・ウォールバーグ エドワード・ノートン シャーリーズ・セロン ジェイソン・ステイサム

子供の頃から不思議と好きなクルマはミニクーパーだった。
スーパーカーブームだった小学生の頃、
「サーキットの狼」の真似事みたいなマンガを自由帳に描きまくっていたのだが、
その作品にもコメディリリーフで登場するのはミニ。
大人になったら乗るー!と思っていた僕だが、
現在の愛車は日産フィガロである。

そんな僕なので、
ミニが大活躍するこの映画「ミニミニ大作戦」は楽しくて楽しくて。

「ピンクパンサー」や「黄金の七人」「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」みたいな
ヨーロッパの犯罪映画は昔から何故か好きで繰り返し観てしまうのだが、
これもそんな一本になりそう。

原題が「Italian Job」。
映画前半はベネチアが舞台だが、後半はアメリカという半端なのがちと残念。
オリジナルは1960年代のマイケル・ケイン主演作で、舞台は全編イタリア。
見どころはイタ車パトカーとミニのカーアクションらしい。
そっちも観たいっ。

エドワード・ノートンの小憎らしい悪役、
やっぱり車が似合うジェイソン・ステイサム、
ドナルド・サザーランドの存在感。
好きだ、これ。

The Italian Job (2003) - Trailer


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君の名は。

2017-11-24 | 映画(か行)

■「君の名は。」(2016年・日本)

●2016年日本アカデミー賞 脚本賞・音楽賞
●2016年LA批評家協会賞 アニメーション賞
●2016年ブルーリボン賞 特別賞

監督=新海誠
声の出演=神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子

主人公の二人が入れ替わるというストーリーは、古くは80年代の「転校生」から、
最近ならNHKドラマ「さよなら私」、
韓流ドラマ「シークレットガーデン」まで、数多く使われてきたもの。

本作では大きな隔たりがある、まだ見ぬ二人が入れ替わるストーリーで、
その理由にも強い説得力があり、これまでの入れ替わりものとは違う味わい。
冒頭から最後までこの映画に圧倒されるのは、
何よりも背景や作画、台詞に頼らない部分が雄弁だということ。

ちょっとしたエピソードにも、
今のニッポンが抱える悲壮感や大人の事情といった背景が感じられる。
練られた脚本だな。
これは小説の行間を読む感覚だ。

そして日本の伝統や言葉の響きを大切にするその感性の素晴らしさ。
未見だが監督の前作「言の葉の庭」は万葉集が重要な要素になってるらしい。
「君の名は。」では、日本語の"たそがれ"をめぐるエピソードが印象的だ。
英語圏ならこれをtwilight zoneの超常現象と片付けるところだが、
これがとてつもなく切ない距離感に変わる。

言葉の雄弁さと映像の雄弁さが共存する見事な秀作。
観てよかった・・・。

「君の名は。」予告


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今日のBGM 遺伝/斉藤和義

2017-11-22 | 今日のBGM


大人になって気づいたことの一つ。
それは映画「ゴッドファーザー」の見方が変わったことだ。

初めて観た中高生の頃はバイオレンスや裏切りのドラマを面白いと感じていた。
だけど年齢を重ねて思うのは、
人には逆らえない血の力があるのだということ。

「ゴッドファーザー」はまさにそのドラマだ。

そんな逆らえない血の力は、
この年齢になると自分自身にも感じてしまう。

20代の頃まで、
親父のような酒呑みになるもんか、
親父の弾くギターなんかおれはやらないぞ、
社交的だかなんか知らないがとにかくあんな風になるもんか。
そう思いながら生きてきた。

だけどどうだろう。
人を笑わせようと軽口を叩き、
たまに家族に顔をしかめられる程度に酒も呑み、
近頃はギターだって弾いている。
やっぱり逃れられない血を感じずにはいられない。

斉藤和義の「遺伝」を聴くとそんな思いがますます強くなる。
歌詞に出てくる生き様の数々は、
親父が経験してきた出来事のように聞こえるし、
自分がこれまでやってきたことのようにも聞こえる。

「月光」を聴いたとき、歌詞にわが身を振り返ったけど、
「遺伝」にグッときてしまったのはおそらく血のせい。

ギターで「遺伝」のコードを弾いてみる。
配偶者アミダラMは、
「そんな曲ばっかり弾くんならアコギを買えばよかったんじゃない?」と言う。
確かにそうかも。

でもそんな僕を不器用な奴だと思うなら、
クラシックギターで三拍子しか誇らしげに弾けなかった親父の不器用さに、
実は通じているのかもしれない。

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今日のBGM Braver Than We Are / Meatloaf

2017-11-20 | 今日のBGM


本日の通勤BGMは、ミートローフの新作「Braver Than We Are」。

全曲、盟友たるソングライター、ジム・スタインマンと再び組んだ作品で、
「地獄のロックライダー」好きには嬉しい限り。

スタインマン先生は、最近アンドリュー・ロイド・ウェーバー御大と仕事していたせいか、
新曲はロックオペラと言うよりもミュージカルナンバーの印象。
それを朗々と歌い上げるミートローフのボーカルに円熟味を感じる。

スタインマン作品の旧作に光を当てることも忘れていない。
本作では、ボニー・タイラーのアルバムに収録されていた
Loving You's A Dirty Job(邦題「愛はダーティジョブ」)をカバー。
オリジナルはトッド・ラングレンとデュエットした美しいバラードなのだが、
ミディアムテンポに衣替えしている。

また、曲の途中から
ボニー・タイラーのTotal Eclipse of the Heart(邦題「愛の翳り」)のフレーズが登場する曲も。
いつか映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のスタインマン作品をカバーして欲しいなぁ。

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あなたにも書ける恋愛小説

2017-11-20 | 映画(あ行)

■「あなたにも書ける恋愛小説/Alex And Emma」(2003年・アメリカ)

監督=ロブ・ライナー
主演=ケイト・ハドソン ルーク・ウィルソン ソフィー・マルソー

ロマコメが無性に観たくなって、
未見だったロブ・ライナー監督作「あなたにも書ける恋愛小説」鑑賞。

ルーク・ウィルソン演ずるスランプで借金まみれの小説家アレックスは、
返済期限までに新作を書き上げなければならなくなる。
そんな彼の窮地に巻き込まれるのが、
ケイト・ハドソン演ずる速記者エマ。

二人が小説を創り上げていく様子と、
その小説のストーリーが並行して同じキャストで演じられるのが面白い。
人物設定を変更する度に、
小説のストーリーではケイト・ハドソンが何役もコミカルに演じ分ける芸達者振りを発揮。
小説のヒロインである人妻を演ずるのはソフィー・マルソー。

同じ監督の名作「恋人たちの予感」と比べたら確かに物足りないのだが、
あの映画がテーマとした男と女の深ーい考察を求めなければ、
気軽に観られるロマコメとしては良作。
主題歌はノラ・ジョーンズ。

Alex & Emma Trailer



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暮れ逢い

2017-11-19 | 映画(か行)

■「暮れ逢い/Une Promesse」(2013年・フランス=ベルギー)

監督=パトリス・ルコント
主演=レベッカ・ホール アラン・リックマン リチャード・マッデン マギー・スティード

うーん、切なさが足りない!
「髪結いの亭主」の喪失感、
「仕立屋の恋」の切ない片想い、
「歓楽通り」の一方的な愛情。
胸にずきーんとくるあの感覚はどこへ?と言うのが正直な感想。

恋愛映画がハラハラするかどうかは、
観客が登場人物の息づかいが感じ取れるかのような気持ちになれるかだと思う。
触れたいのに触れられない相手との距離感が重要だったり(例えば「花様年華」)、
その人が見ているものと一体となれる感覚(例えば「視線のエロス」)が共感になる。

思うに、この映画は状況説明みたいな場面が多くって、主人公の目線が映像に少ないのでは。
触れられる距離なのに触れられない切なさこそ、恋愛映画の距離感。
階段を上がる奥さんの背中や、劇場で背後から見つめる場面こそあれど、
全然カメラがフェチじゃなくて彼が見つめてるって感じがしない。

やっぱり、おっさんの片恋こそがルコント先生の真骨頂なのかなぁ。

12/20(土)公開 『暮れ逢い』 予告篇



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軽蔑

2017-11-18 | 映画(か行)

■「軽蔑/Le Mepris」(1963年・フランス=イタリア=アメリカ)

監督=ジャン・リュック・ゴダール
主演=ミシェル・ピコリ ブリジット・バルドー ジャック・パランス フリッツ・ラング

鑑賞眼を衰えさせない為のヨーロッパ映画鑑賞。
未見だったジャン・リュック・ゴダール監督作「軽蔑」に挑む。

芸術とは映画とは・・・みたいな深い考察をする方は多いんだろう。
でも、エンドクレジットを迎えて僕の頭に浮かんだのは、
”男と女の間には暗くて深くて川がある”・・・って古い歌の文句。
愛する気持ちの脆さ、すれ違い。
ガキの頃に観るんじゃなくて、この年齢で観たのは正解だったかも。

赤と白のバスタオル、
海の青、
バスローブの黄色・・・
色彩が鮮やかなのと、
ゴダール作品には珍しく(?)ジョルジュ・ドリュリューの音楽が綺麗に使われているのも素敵。

でも何よりも強烈に心に残るのは、
ブリジット・バルドーの美しいヒップ。
繰り返し観たくなる映画かも。

【予告】軽蔑



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ラ・ラ・ランド

2017-11-09 | 映画(ら行)


■「ラ・ラ・ランド/La La Land」(2016年・アメリカ)

●2016年アカデミー賞 監督賞・主演女優賞・撮影賞・歌曲賞・音楽賞・美術賞
●2016年ヴェネチア国際映画祭 主演女優賞
●2016年NY批評家協会賞 作品賞

監督=デイミアン・チャゼル
主演=ライアン・ゴズリング エマ・ストーン キャリー・ヘルナンデス ジェシカ・ローゼンバーグ

※結末にちょっと触れてるし、ほめてないので注意ww
世間の評判がよいだけに言いにくいのだけれど、
正直申し上げると僕が期待したものとは違った。

往年のクラシック映画へのオマージュでありながら、
かつてのハリウッド製ミュージカル映画がもたらしてくれる(と僕らが期待してしまう)
この上ない楽しさと極上のハッピーエンドがここにはない。

「ラ・ラ・ランド」は、確かにカッコいい音楽映画だ。
ではあるけれど、黄金期のハリウッドミュージカル映画を期待すると、
それはちょっと違う。

引用されたジミー・ディーンの「理由なき反抗」、
登場する映画スタアの華やかさなど、この映画はハリウッド黄金期の香りを匂わせている。
それなのに、iPhoneの着信音が鳴り響き、プリウスの鍵がズラッと並ぶ現代劇だから
違和感が最後まで消えない。
今どきフィルムが焼けちゃうグラインドハウスな映画館がハリウッドにあるの?
そりゃ潰れるよね。
それに現実に引き戻される着信音だけでなく、火災報知器の音とか映画館の大音量で聴きたくない音も、
僕がこの映画に入り込めない一因かも。

でも、チャゼル監督の演出は前作同様、カッコいい。
ワンシーンワンカットでカメラが走り回るオープニング、
プールの真ん中でカメラが回転し続ける驚きのカメラワーク、
コミカルなタップダンス、
「世界中がアイラブユー」のラストシーンみたいな空中浮遊、
映画館で重なる手と手の胸キュンな場面、
そしてショービジネスの裏側の厳しさ。

ラストで彼が奏でた曲は、
「カサブランカ」の As Time Goes By みたいに二人にしかわからない思い出。
映画はそこで締めちゃえばいいのに、
さらに未練がましい二人の別な展開を観せてさらに切なくしてくれる。
音楽と映画と恋に2時間溺れてハッピーになりたかった僕のような方は、
ちょっと裏切られたのでは。

ラ・ラ・ランド(予告編)



コメント (2)
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