Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

4月のBGM

2009-04-30 | 音楽
2009年4月に聴いていた愛すべき音楽たち。

①ココナツ・バンク/ココナツ・バンク
伊藤銀次が70年代に在籍したバンド、ココナツ・バンク再結成時に発表したアルバム。80年代の銀チャンのスマートさ、やさしさとは違って、硬派な歌詞とメロディーが実に魅力的だ。「天気予報図」「航海記」「MAD冬景色」が特にお気に入り。
♪叫びてぇんだぁ/ラヴ・ミー・テンダー
って韻の踏み方にシビれた。
ココナツ・バンク

②Upstream/akiko
この人が歌っている7拍子のFly Me To The Moonを聴いて、グッときちゃったもんで聴いてみたかったんだよね。ブックオフで見つけてとりあえず購入。「ルパン3世」を大野雄二と演奏しているヴァージョンがかっこいい。このアルバムはアレンジに電子楽器が目立つので、僕が求めているのとはちょっと違う。他のアルバムも手を出してみようかな。小西康晴プロデュース作があるらしいし。
UPSTREAM

③Manhattan/original soundtrack
ウディ・アレンの「マンハッタン」のサントラ。ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」が聴きたくてiPhoneに入れて出勤。映画の場面がよみがえる。
仕事のぼやきを誰かに話したかったその日の僕は、まるでウディ・アレンのナレーションのように頭の中でその”ぼやき”を考えていた。そうすると目にする日頃の通勤風景や人間模様がなんかウディ・アレン映画みたいに見えてきた。ほぼ毎朝見かける新聞片手に急いでるおじさんはジョン・タトゥーロ。パン屋の店先で見かけるおじさんはダニー・アイエロ。バスのなかでおしゃべりしてるおばさんはダイアン・ウィースト。今なら若戸大橋さえ、マンハッタンの橋に見えるかもしれない。その日、職場で隣の席にいるH美センセイが、ちょっとだけダイアン・キートンに見えた。
・・・気のせいか。
マンハッタン [DVD]

④International/New Order
僕はストレスが溜まってくると、ハードロックに手を出す。今月もエアロスミスを毎日のように聞き続けた日があったのだが、その時期を通り越すと不思議なんだけどニューオーダーが聴きたくなる。特に「True Faith」が。80年代のあの頃のダンスフロアに戻りたいという願望なのか、歌詞に出てくるようなおびえた少年の心が心に染みるのか。そろそろ息抜きが必要になってきたようだ。
International: Best of New Order


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「意味がなければスイングはない」

2009-04-25 | 読書
 村上春樹の小説やエッセイには、数々の音楽が登場する。スタンダードジャズだったりロックだったり、クラシックだったり、多岐に渡る。何でも聴いてる人なんだろうな、とは思っていたし、エッセイでもそうした部分が語られてもいた。僕もグッとくればそれはGood Musicだというのが持論なので、節操なく何でも聴く自分を肯定できる気がして、春樹氏の音楽に関する文章は嬉しい、楽しい。

意味がなければスイングはない (文春文庫)意味がなければスイングはない (文春文庫)
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 それにしても思うのは、聴いたことがない曲なのに、初めて聞く名前のピアニストなのに、読んでいて退屈しないこと。特に僕はクラシックの知識が乏しい。プーランクの名は初めて聞く。不勉強で申し訳ないけど。それでも、春樹氏の考察に、そういう音楽の聴き方もあるのか、と気づかされたり、興味をそそられたり。

 僕がこれまで聴いてきた音楽たちと最も重なるのは、ブルース・スプリングスティーンやビーチボーイズだ。スプリングスティーンのBorn in the U.S.A.が本来の意図と反する受け取られ方をした、というのは僕ら世代もリアルタイムだけに、そう感ずるところはあった。高校の友人にも、あの曲が国威高揚の曲と思っていたヤツがいた。歌詞に出てくるのは、アメリカの厳しい現実。それが聴衆に誤解されてしまうこと。ブルーカラーの心情を代弁してきたスプリングスティーンにはつらい現実。

 そういえば、僕の父親が、Born in the U.S.A.のPVを見て、こう言ったことがある。
「黄色人種を殺しに行った、とか歌う歌やろが。どーくっちょん(大分弁で"とんでもない"の意味)のぉ。」
僕は、この曲にアメリカ人が"こんな国に生まれちまった"という嘆きがこめられていることを話した。真意を理解した父親は、以来この歌をよい歌だと言い続けている。

Born in the USA


 ビーチボーイズに関する章には、なんとも言えない切なさがある。ブライアン・ウィルソンが目指す音楽的方向と世間がビーチボーイズに求めるものの差違。以前にアルバム「スマイル」に関するドキュメンタリーを見たことがある。繊細さ故に精神的にダメージを受けていくブライアン。番組の最後にツアーで演奏する場面には泣けた。春樹氏の文章からは、ビーチボーイズに対する愛情と、ブライアンに対する尊敬を感じてやまない。

カリフォルニア・フィーリン~ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ~選曲:ブライアン・ウィルソン
※写真はブライアン・ウィルソン選曲のベスト盤。サーフィンだけがビーチボーイズではない。

 他の章にも興味と知的好奇心をかきたてられる。スタン・ゲッツやウィントン・マルサリスはプロフィールをよく知らなかっただけに、まるで伝記を読んでいるようなドラマティックな感動がある。スガ・シカオを春樹氏が聴くのにはかなり驚いた。

 これまでも春樹氏の音楽に対する考察は、僕ら読者に影響を与えてきた。この本はさらに深い愛情と敬意が込められている。紹介された音楽に僕らが触れる時、きっとこれまでとは違う感動を感じられることだろう。

   ☆

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ついでに。
 Amazonで見つけた村上春樹ダイアリー。とってもお洒落なデザインで気に入っておりました。昨年、春樹好きの友人にプレゼントしました。使ってくれているだろか。装丁ががあまりにお洒落なので「もったいない」と思ってるかも。多分僕は「もったいない」派だけど。

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1年目の手紙

2009-04-15 | その他のつぶやき
つきあって1年目の彼女から手紙がきた。
以下はその文面だ。


今日で付き合って1年が経ったんだよね。あっという間だったなぁ…。
ということで、今日ぐらいは自分の気持ちをしっかり伝えようかなと思います。何言われるんだって、ビクビクしてない?(笑)

さて、何から書こうかな。
あー、前から疑問だったんだけどさ、なんでtakは朝メールを送るとき必ず「おっはー♪」って書くの?
ってわざわざ記念日に書くようなことじゃないよね。この話はナシ(笑)。

普段から思ってることなんだけどさ、takっていつも「浮気はしてもいいことにしよう。二人が好き同士ならそれでもいいだろ?」って私に押し付けてくるよね。何度もイヤだって言ってるのに。
ほんとどれだけ自信家なのって思うよ。女のほうが浮気しようと思えば簡単なんだからね。それでもしないってことの意味を少しは感じてほしいよ、ほんと。

それとさ、最近takは自分のことばっかり考えていて、あまり私のほうを向いてくれていないよね。この前も、私が風邪引いて高熱で寝込んだときに「会えないなら、ちょうどいいからおれは飲み会にいくわ~」とか言ってたし。さすがにあれはショックだった。なんかさ、元彼はそういうときに「何かしてほしいことある?お見舞いいこうか?」とか言ってくれたから…。

takがもともと自由人なのはよく分かっていたんだ。でも人を傷つけるような横暴さは、想像してなかった。きっとこういうこと言うと、takは「めんどくさっ」って一言で終わらせるんだと思うけどさ。

あー、なんかtakのこと考えると、すぐ悪い方向にいっちゃう。もっと前向きな話題にするね。

これでもね、私はtakに感謝してるんだよ?
当時、元カレにふられて落ち込んでいた私に「地球はひとつの生命体なんだよ」とか言ってくれたよね。壮大すぎて意味が分からなかったけど(笑)、ひとりじゃないって言いたかったのかな?いつも言ってることは心に響かないtakだけど、私には「癒し」だったんだ。

takが言ってくれた「幸せにしてやるとは言えないけど、おれは君と幸せになりたい」ってセリフを今も信じているから、私はこれからもtakと一緒に歩んでいきます。takがいつか「幸せにしてやる」って言えるようになったらもっと嬉しいけどね。

これからもたくさんの壁に当たると思うけど、絆を強めながら乗り越えていこうね。あと、もう会うたびに新しい手品を見せてくるのやめてね(笑)。

ではでは、これからも末永くよろしくお願いします。takがいてくれてよかった。ありがとう。

P.S.前からtakは存在感がないと思ってたけど、自動ドアすら開かなかったよね…。




・・・すっごく痛いところを突かれてる気がする。
あ、これは1年目の手紙ってサイトで占ったものです。

前に試したの初恋の人からの手紙に引き続き、
また僕が得意なのは「手品」・・・。うーむ。
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お花見

2009-04-05 | うちの子に御用?
うちのルーク・スカイウォーカー(10歳)とレイア姫(8歳)、
それに配偶者アミダラM(年齢不詳)と一緒にお花見に行きました。



北九州市の高塔山公園に出かけました。とってもいいお天気。
家族連れやバーベキューやってるグループ、お年寄りの一団等々、
多くの人でにぎわっておりました。

高塔山公園には河童封じの地蔵があります。
北九州のこのあたりは河童伝説があるところ。
その伝説をもとに火野葦平が「石と釘」という小説を書き、
ひろく知られることになりました。
悪さをする河童を封じ込めるために、
地蔵の背には1尺もの大釘が打ち込まれています。
カメラ小僧のルークは、地蔵を写真に収めています。



展望台からの眺めはなかなか。
ルークもレイアも高いところは苦手で、手すりに近づきもしない。
そんな展望台からの眺めをiPhoneで撮りました。



遠くに赤い橋が写っているのわかりにくいですよねぇ・・。
あれが若戸大橋。
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