◼️「ナイル殺人事件/Death On The Nile」(1978年・イギリス)
監督=ジョン・ギラーミン
主演=ピーター・ユスチノフ デビッド・ニーブン ベティ・デイビス ミア・ファロー マギー・スミス
アガサ・クリスティ原作の「ねじれた家」を映画館で観た後で、他のクリスティ映画を無性に観たくなった2020年。久々に観たいなぁー、と10代の頃以来となる「ナイル殺人事件」をレンタルした。
♪みすてりーなぁーーいる
…と公開当時を知る世代にしかわからない曲(※)を口ずさみながらディスク📀を入れる。ところがそのディスクは劣化が激しく、うちのプレイヤーは途中で何度も読み込まなくなる。止まったところから少し進めたら、なんとか観られそう。
😳ピーター・ユスチノフやっぱりデカい
🥰オリビア・ハッセーきゃわゆい♡
🥰ジェーン・バーキン綺麗♡
…とあれこれ楽しみながら、もうすぐ謎解き!と思った瞬間だった。
🥸ポアロ「共犯はあなたですね!」
📀ガガガガガガッ…ブツッ
(完全停止、以下再生不能)
😱うぎゃーーっ!
レンタル店のおねいさんに話したら、
👩🏻「犯人を教えて差し上げることはできませんが、これなら♡」
無料券を1枚くれたw
地上波の放送で初めて観た時は、純粋に犯人探しのミステリーとして楽しんだ。それぞれのキャラクターが人相から想像できそうなオールスターキャストを揃えているのもいい。この頃のデビッド・ニーブンは冷静でズカズカと物事に介入しない紳士的なイメージが強くって、推理の最前線に立たない軍人役はピッタリ。当時ボンドガールも演じた被害者ロイス・チャイルズはまさに美貌を全面に出した憎まれ役。被害者の叔父ジョージ・ケネディはいかにもなんか企んでそうだし、ジェーン・バーキンはいかにも悩みを抱えてそうだし。
ミス・マープルを演ずる前のアンジェラ・ラズベリーはすでに変なおばさんだし、歌手をかくまう修道院長を演ずる前のマギー・スミスは堅いこと言いそうなイメージ通り。さらにベティ・デイビスの凄みとストーカーまがいのミア・ファローが怖いったらありゃしない。だからオリビア・ハッセーが出てくると画面が和むのです☺️。きゃわゆい。
だけど、初めて観てからウン十年経って、2024年の今観ると、どこか物足りなさを感じた。謎解きは文句ないし、キャストも素晴らしい、エジプトロケも見事に映像に収めている。ヒットしたのも理解できる。でも人間模様の味わいがどこか薄味に感じるのだ。
原作やデビッド・スーシェ版では、ポワロが自分の過去について「私の人生には愛し方が足りなかった」とか語る姿が描かれる。演出から鼻ひげまでとにかく仰々しかったケネス・ブラナー版でもポワロの過去に触れている。「ナイルに死す」はフーダニット、ホワイダニットというミステリーの本筋に加えて、人間ドラマが味わい深いビターな物語。ジョン・ギラーミン監督版は、大舞台の謎解きエンターテイメントに傾いた作風。まぁ、好みの問題。辛気臭い人間ドラマを好まない方もいれば、ただの謎解きじゃつまらないという人もいることだし。
※70年代後半から日本公開版のエンディングや宣伝でのみ使われるイメージソングなるものが流行った時期がある。「ナイル殺人事件」では、サンディー・オニールが歌う「ミステリーナイル」が使われヒットした。
♪みすてりーなぁーーいる
…と公開当時を知る世代にしかわからない曲(※)を口ずさみながらディスク📀を入れる。ところがそのディスクは劣化が激しく、うちのプレイヤーは途中で何度も読み込まなくなる。止まったところから少し進めたら、なんとか観られそう。
😳ピーター・ユスチノフやっぱりデカい
🥰オリビア・ハッセーきゃわゆい♡
🥰ジェーン・バーキン綺麗♡
…とあれこれ楽しみながら、もうすぐ謎解き!と思った瞬間だった。
🥸ポアロ「共犯はあなたですね!」
📀ガガガガガガッ…ブツッ
(完全停止、以下再生不能)
😱うぎゃーーっ!
レンタル店のおねいさんに話したら、
👩🏻「犯人を教えて差し上げることはできませんが、これなら♡」
無料券を1枚くれたw
地上波の放送で初めて観た時は、純粋に犯人探しのミステリーとして楽しんだ。それぞれのキャラクターが人相から想像できそうなオールスターキャストを揃えているのもいい。この頃のデビッド・ニーブンは冷静でズカズカと物事に介入しない紳士的なイメージが強くって、推理の最前線に立たない軍人役はピッタリ。当時ボンドガールも演じた被害者ロイス・チャイルズはまさに美貌を全面に出した憎まれ役。被害者の叔父ジョージ・ケネディはいかにもなんか企んでそうだし、ジェーン・バーキンはいかにも悩みを抱えてそうだし。
ミス・マープルを演ずる前のアンジェラ・ラズベリーはすでに変なおばさんだし、歌手をかくまう修道院長を演ずる前のマギー・スミスは堅いこと言いそうなイメージ通り。さらにベティ・デイビスの凄みとストーカーまがいのミア・ファローが怖いったらありゃしない。だからオリビア・ハッセーが出てくると画面が和むのです☺️。きゃわゆい。
だけど、初めて観てからウン十年経って、2024年の今観ると、どこか物足りなさを感じた。謎解きは文句ないし、キャストも素晴らしい、エジプトロケも見事に映像に収めている。ヒットしたのも理解できる。でも人間模様の味わいがどこか薄味に感じるのだ。
原作やデビッド・スーシェ版では、ポワロが自分の過去について「私の人生には愛し方が足りなかった」とか語る姿が描かれる。演出から鼻ひげまでとにかく仰々しかったケネス・ブラナー版でもポワロの過去に触れている。「ナイルに死す」はフーダニット、ホワイダニットというミステリーの本筋に加えて、人間ドラマが味わい深いビターな物語。ジョン・ギラーミン監督版は、大舞台の謎解きエンターテイメントに傾いた作風。まぁ、好みの問題。辛気臭い人間ドラマを好まない方もいれば、ただの謎解きじゃつまらないという人もいることだし。
※70年代後半から日本公開版のエンディングや宣伝でのみ使われるイメージソングなるものが流行った時期がある。「ナイル殺人事件」では、サンディー・オニールが歌う「ミステリーナイル」が使われヒットした。