Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

6月のBGM

2014-06-30 | 音楽
2014年6月に聴いていた愛すべき音楽たち。

■Then & Now/Asia
世代的にはリアルタイムなんだけど、ちょうど洋楽離れしていた時期でエイジアは後追い。このアルバムは前半はシングル代表曲、後半は新曲の半々で構成されている。「The Smile Has Left Your Eyes(嘘りの微笑)」が好き。鍵盤弾きとしてはジェフリー・ダウンズのプレイがどうしても気になる。
Then & Now

Asia - The Smile Has Left Your Eyes [1983]


■Supernal Liberty/水樹奈々
6月はわが生息地、北九州で2daysライブが予定されていた奈々ちゃま。声帯が炎症を起こして二日目が中止に。最新作を聴いて密かにtakお兄さんは応援しているゼ。5拍子+3拍子+4拍子という複雑な構成の「アンティーク・ナハトムジーク」は圧巻。他のアーティストならこんな難題に挑むだろうか。ドリカムのカヴァー「笑顔の行方」は彼女だからこそのパワフルさ。
SUPERNAL LIBERTY

■The Hit Parade/PUFFY
カヴァーアルバムもいろいろあるけど、ついつい繰り返し聴きたくなるのは2枚。小泉今日子の「ナツメロ」とこれだ。ボウイのIMAGE DOWN、シャネルズのハリケーン、やたらカッコいい哀愁でいと、4ビートのハイティーンブギ。そしてやる気のないカッコマンブギが最高。
THE HIT PARADE

■BGM/Yellow Magic Orchestra
発売当時のあの頃、斬新すぎてなかなかいいと思えなかったっけ。というよりも僕が受け入れにくかっただけなのかも。だからしっかり聴こうと思ってCD化されてからすぐに購入していた。今頃になってアルバム全体の雰囲気を楽しめるようになった気がする。6月は夜な夜な机に向かいながら聴いていた。
Bgm

■ドラマティック・マーケット・ライド/北白川たまこ(CV:洲崎綾)
深夜アニメ「たまこまーけっと」の劇場版オリジナル作品「たまこラブストーリー」を鑑賞。テレビの時は感じなかった、僕ら世代向け部分がビシビシ伝わってきて楽しい上映時間だった。テレビ版のOPだったのがこの曲。商店街のレコード喫茶で流れた渋い曲のコンピ盤が出ないかなぁ~。
TVアニメーション「たまこまーけっと」オープニングテーマ ドラマチックマーケットライド

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今日の映画台詞・「女囚701号さそり」(1972)

2014-06-26 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「アバレをやるよ!」

「女囚701号さそり」(1972)◆

女性がいたぶられる映画は正直嫌い。だから女囚ものはあんまり観ていないのだが、これは別格。とにかく梶芽衣子のカッコよさ。男を社会を悪を恨むヒロインの姿に魅了された。主題歌「怨み節」をついつい口ずさむ。「アバレ」とは刑務所内で起こす暴動のこと。

<東映オールスターキャンペーン>女囚701号さそり [DVD]

「女囚701号さそり」予告編


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今日の映画台詞・「海の上のピアニスト」(1999)

2014-06-25 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「いい物語があって、それを語る相手がいるうちは人生捨てたもんじゃない」

「海の上のピアニスト」(1999)◆

ティム・ロスの指だけでなく、映像そのものが音楽とリンクするときの快感!これを味わえた映画は本当に久しぶりだ。ステンドグラス越しのボールルーム、窓の外のヒロイン、鍵盤を走る指、「アメリカ~!」と叫ぶ移民たち・・・全てが感動へ導いてくれた。この映画を「嘘くさい」とか「現実離れ」と片づけるなかれ。

海の上のピアニスト [DVD]

映画「海の上のヒ?アニスト」日本版劇場予告


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今日の映画台詞・「セカンドバージン」(2011)

2014-06-24 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「1985年ってまだ生まれてなかったの?けっこう流行った曲なんだけどな。」
「ずるいよ。るいさんが知ってて僕が知らないことがあるって。その曲教えてよ。」

「セカンドバージン」(2011)◆

二人が海辺を散歩する場面で、るいがハミングする「はぐれそうな天使」を聴いてコウが言ったひとこと。年の差カップルにありそうな台詞が心憎い。

セカンドバージン スタンダード・エディション [Blu-ray]

映画『セカンドバージン』予告編


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今日の映画台詞・「犯人に告ぐ」(2007)

2014-06-23 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「逃げても日本中の警察官がお前を地の果てまでも追い詰める。今夜は、震えて眠れ。」

「犯人に告ぐ」(2007)◆

テレビに警察が登場して犯人を挑発する"劇場型"捜査で、トヨエツ扮する刑事が犯人に挑む刑事サスペンス。2時間ドラマでも十分な題材じゃない?と思って甘く見ていると、トヨエツのこの台詞に背筋がシビレます。

犯人に告ぐ [DVD]

「犯人に告ぐ」予告編


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サイド・エフェクト

2014-06-22 | 映画(さ行)

■「サイド・エフェクト/The Side Effects」(2013年・アメリカ)

監督=スティーブン・ソダーバーグ
主演=ジュード・ロウ ルーニー・マーラ キャサリン・ゼダ・ジョーンズ チャニング・テイタム

 精神科医バンクスは、夫がインサイダー取引逮捕された後でうつ病を再発した患者エミリーを担当することになった。エミリーは交通事故や自殺未遂を起こし、状況は次第に悪化していく。以前に彼女を診ていた女性精神科医シーバート博士と相談した彼は、エミリーに新薬を処方することを決めた。一見症状は好転したかにみえたが、ある日エミリーは副作用(サイド・エフェクト)と思われる夢遊病になり、夫を刺し殺してしまった。殺人の責任は彼女にあるのか、処方した医師にあるのか。バンクスは事件の真実を探ろうとする・・・。

 スティーブン・ソダーバーグ監督はキャラクターの人物像をしっかり映像の中で語り尽くす人。「オーシャンズ11」みたいな娯楽作品も手掛けるけれど、そもそも「セックスと嘘とビデオテープ」(大傑作)や「トラフィック」に代表されるように、登場人物や真実に観客と共に迫っていく映画を得意とする人だ、と僕は思っている。「サイド・エフェクト」は医療ミスを疑われて窮地に立たされた主人公が、周囲に見放されながらも真実に迫る巻き込まれ型サスペンス。"ヒッチコックぽい"と世間では評されている。ヒッチ先生が得意とした巻き込まれサスペンスに分類はされるだろうけれど、映像や語り口からは、ヒッチコック的なテイストを狙ったとは僕には思えなかった。ヒッチコックの"巻き込まれ"は、"間違えられた男"だったりなりゆきで事件に関係する男が多い。この映画のジュード・ロウみたいに巧妙に"ハメられる"のは「めまい」のジェームズ・スチュワートくらいではなかろうか。敢えて言うなら、病棟の窓にカメラが近づくオープニング、病室の窓からカメラが引いていくエンディングが「サイコ」のオープニングぽい?うーむ。

 その評は抜きにして、医療業界の裏側的な部分はリアルに作り込んである映画のようだ。テクニカルアドバイザーもしっかりした方を据えて、刑務所やMR(医療情報担当者)さんとの会話などに生々しさを追求。主人公が、患者の思いこみで性的関係を疑われる場面にしても、主人公がどんどん窮地に追い込まれていく様子がじわじわと緊張感を高めてくれる。また、劇伴が目立つような音の効果は控えめで全体が淡々としている。ソダーバーグは観客をストーリーに集中させることを狙っているのだろう。

 この映画で何よりも特筆すべきは、患者エミリーを演じたルーニー・マーラだろう。これまでの出演作とは違って、長い髪の暗い印象の役柄。とにかく得体の知れない不気味さを漂わせながら、映画が進むにつれて印象が変わっていく様子は言葉で語るよりも観ていただくのがいちばん。途中で疑いはもてるかもしれないけれど、結末は驚きを与えてくれる。ただ、ソダーバーグは観客を「おおっ」と言わせたいサスペンスを撮りたいんじゃないと思うのね。人を見つめることが彼の持ち味。執念や、人間のがもつ欲望の怖さ、抱えてしまったどうしようもない気持は、時に人生を狂わせる。それは僕らが生きていく日々を狂わせていく副作用のようなものなのだろう。




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WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~

2014-06-21 | 映画(あ行)

■「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」(2014年・日本)

監督=矢口史靖
主演=染谷将太 長澤まさみ 伊藤英明 優香 西田尚美

伊丹十三が亡くなってから、新作が楽しみにな日本の映画監督がいなくなった。描かれるテーマには常に僕らの知らない世界があった。ものの見方をちょっと変えてくれて知的好奇心を満足させてくれたし、最後にはじんわりと感動を与えてくれる。でも毎年次に何を撮るのだろう、と気になる映画監督が一人だけいる。矢口史靖監督だ。ダメ男子(または女子、時に老人)が、懸命に頑張らざるを得ない状況に追い込まれるのだが、それを通じて成長する物語。映画が始まったときの主人公の印象と、終わったときの印象がガラリと変わるのは、成長物語だからこそ面白い。「マトリックス」のキアヌだって、「ウォーターボーイズ」の妻夫木クンだってそう。最初から主人公が"デキる奴"である「海猿」がどうも好きになれないのはそのせいかもしれない。

しかも、矢口監督が選ぶテーマは"そこにある日常"なんだけど、そこにダメダメな主人公が一歩踏み込むことで、とんでもなく奥深いものが目の前に広がってくる。そこが面白い。男子がシンクロナイズド・スイミング、今どき女子高生が古くさいスウィング・ジャズ、航空業界の裏側で頑張るパイロットやCA、独居老人とロボット開発。そのダメダメ主人公が、映画の終わりにはなんか好感をもてる存在に変わっている。その楽しさがある。周防政行監督の初期作品「ファンシイダンス」や「シコふんじゃった」も似たテイストで好きだったが、矢口監督は優しい目線で成長物語的作風を守り続けているだけに、なんか安心できてしまう。でもマンネリにならない題材の選び方が好きだ。

本作はオリジナルの脚本だった矢口監督にとって初めての原作ものである。三浦しをんの「神去なあなあ日常」。進路に迷っていた主人公勇気は、林業研修生募集のパンフを手にする。それは表紙に載っている女性の笑顔に心惹かれたからだ(原作とは改変されている)。三重県の神去村で林業研修の後に働き始めた勇気。今どきの男の子には驚くことばかり。過酷な仕事から逃げようとしたり、失敗したりを繰り返すが、次第に林業に携わる人々の心意気や村の人間関係にも慣れていく。そして小学校の先生をしているパンフの女性への恋心がモチベーションとなっていた。ある日、大学生をしている都会の友人たちが村に押しかけてくる。興味本位で、しかも田舎暮らしを見下すような態度をとる彼らに勇気は怒りを露わにする。そして山で小学生が迷子になる事件を経て、勇気は村に伝わる行事、大山祇祭(オオヤマヅミサイ)への参加を許される。

この映画が何より素晴らしいのは、都会の人間が山に囲まれた田舎で暮らすということを簡単に描いていないところだ。都会の友人たちスローライフ研究会の場面や、外からやって来た者はここには居着かないと語るエピソードで、都会の人と村人との大きな隔たりをきちんと描いている。特に祠祭や山の神様といった因習を色濃く描いて、その隔たりを観客にも感じさせる。スピリチュアルなものや言い伝え、忌み的感覚を、都会の人間は今の時代に・・と笑い飛ばしがちだ。そうしてわからないものは都市伝説とひとくくりにして、常に生活で意識することではないものとして、サマーシーズンの2時間ドラマのネタくらいにしてしまう。田舎に暮らすとは、そこにある因習、風習を、周りと同じように信じて守って暮らしていくことだと思うのだ。この映画が目指したのは、林業啓発でも山村の観光誘致でもなんでもない。ただ、隔てるものがある人間関係であっても、つながることができる素晴らしさが最後に感動を呼ぶ。親子三代100年の仕事である林業という仕事の尊さ。

飾らない魅力あふれるキャスティングが実にいい。優香と西田尚美はそういう人いるよねっ!と思わせる好助演。鼻くそを吹き飛ばすワイルドな伊藤英明は、海猿以上にハマリ役に思えるのだが。長澤まさみがふんどし姿の染谷クンをバイクの後ろに乗せて爆走する場面。まさみちゃんが「なんか当たってるんですけどー!」と言う台詞がある。まさみちゃんがバイクの後ろに乗って「胸当たってる?」という「セカチュー」の一場面を思い出さずにはいられなかった。これ、セルフパロディ?




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今日の映画台詞・「サンセット大通り」(1950)

2014-06-20 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「私は大物よ!小さくなったのは映画の方だわ。」

「サンセット大通り」(1950)◆

往年の大女優の元で暮らすことになった脚本家を主人公に、映画の都ハリウッドの栄枯盛衰と奇妙な人間関係を描いたビリー・ワイルダーの傑作。名女優グロリア・スワンソンの狂気を感じさせる演技。ラストシーンは強烈に心に残る。

サンセット大通り [Blu-ray]

Sunset Blvd. (1950) Trailer



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今日の映画台詞・「恋の門」(2004)

2014-06-19 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「好き勝手やってるヤツには、好き勝手言ってやらないと、好き勝手しているってことがわからないんだよ。」

「恋の門」(2004)◆

自称漫画芸術家の貧乏青年と、コスプレ命のオタクOL恋乃がくりひろげる恋の騒動を描いたラブコメディ。好きなことを好きと言えることはいいことだけど、主人公たちの暴走ぶりを冷ややかに見つめるマンガバー店主、松尾スズキのひと言。平泉成と大竹しのぶが伝説巨神イデオンや銀河鉄道999のコスプレするのには大笑い。

恋の門 Blu-ray スペシャル・エディション

恋の門 予告編 松田龍平 酒井若菜 松尾スズキ 庵野秀明 忌野清志郎


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今日の映画台詞・「愛を弾く女」(1992)

2014-06-18 | 今日の映画台詞
今日の映画台詞◆

「感情のない人間に音楽は愛せないわ」

「愛を弾く女」(1992)◆

エマニュエル・ベアールとダニエル・オートゥイユ共演の三角関係恋愛映画。"僕は君を愛していない"と自分を押し殺しながら、女の愛を受け入れない主人公の姿。そんな相手の気持ちに背くような場面って、人生には得てしてあるものではないだろか。

愛を弾く女 [DVD]

Un coeur en hiver (1992) Trailer


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