麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

段ボールと宮元多聞

2008年07月02日 | 鑑賞
 土曜日(6/28)に「シアターグリーン」と「あうるすぽっと」をハシゴした。
 どちらも池袋にある劇場なのです。
 
 以前、シアターグリーンについて書いたことがある(07年05月22日付)。
 シアグリは、シネコンならぬ「シアター・コンプレックス」を標榜し、3つの異なる劇場からなっていて、今は大きい順に“BIG TREE”“BOX in BOX”“BASE”と大変良いネーミングなのですが、新装当時は「メインホール」「エリア171」「小劇場」というバランバランな仮称を有していた時期があったのです。
 で、A型の僕はとても嫌!ってな内容が、その回のブログの三割くらいを占めていました。

 さて。こないだテレビを見ていたら、段ボールを作る過程をクイズにしていて。。。
 外を「ライナー」、内側の波状の部分を「中芯」と呼ぶことを42歳にして初めて知ったのだが、僕は・・・そう、やっぱり非常に不快な気分になりました。
 外がライナーなら、インナーとかウエイブとか。中芯に対してなら外皮…みたいな、いや、これは例えばで呼び名は何でもいいんだけど、是非“統一”して欲しいモノだと。

 芝居でいえば、お客様からみて右手がライト、左は下手って、そりゃ落ち着かないでしょ?
 いっそ両方あってもいいのです。投手・捕手・一塁手・二塁手…ってのと、サード・ショート・レフト・センター…ってのを、場合によって使い分けることができれば。
 おっと
 そのシアターグリーン「BASE THEATER」で上演していたのは[DISH]UP2プロデュース×劇団タケノコ『Monkey』(脚本/宮元多聞&川崎貴弘、演出/宮元多聞)。
 実は、この宮元氏、小劇場界では有名な照明のIさんの別名
 僕も下北沢演劇祭世田谷区民上演グループAで何度もお世話になっている方。そのIさんが演出デビューを飾った作品なのであ~る。
 さんざん「コントですから」と強調してたけれど、ちゃ~んとした芝居でした。

 断続的ながら何だかんだ20年くらいのつきあいになる橋爪くんや、「アーバンフォレスト」などで活躍していたタクちゃんなども出演とあって、足を運ばないわけには行かなかったのだが…。
 メチャクチャ沢山の現場を踏んでるIさんが選りすぐった俳優たちだけにレベルの高い役者ばかりで、大変楽しめました
 段ボールすらない(…まだ引っ張るか?…)シンプルな舞台で、スピーディーに展開した『Monkey』はタイトル通り、お猿さんが主人公!
 Iさんの出身地なのだろう香川を舞台に、うどんを始め小豆島に栗林公園(りつりんこうえん)にお遍路さんまで・・・郷土色テンコ盛り&かなりの点数の衣裳を駆使した飽きさせない運びで、大満足の2時間弱でした。

 ヨーロッパでは、照明家を経て演出家になるのが一つのルートなのだが、また一人、才能ある演出家の登場の瞬間に立ち会えたのかも…。


 紙数が尽きたので、あうるの芝居はまたの機会に…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする