麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

Challenge the Moonlight

2008年07月23日 | 東演
 『月光の夏』に果敢に挑んだトライアウト公演から一週間以上経ってしまいました。役者ブログもまだ結果について書いてないようなので、遅くなりましたが少し触れておこうかな、と。

 7月15日。
 おかげさまで用意した席はほとんど埋まりました。
 もちろん劇団員が多く観劇したとはいえ、猛暑の中、お集まりいただいた皆様には、この場を借りて改めて御礼申しあげます

 さて。一座を率いた古田美奈子から企画意図と申しましょうか、簡単な挨拶があって・・・いよいよ開演。

 2年目と3年目という、在団経験の浅い俳優もいる中“発表”というレベルに至っていたか少々の不安はありましたが、本当によく頑張って、想像以上の出来栄えでした。
 そりゃ、言えばキリがないほどの課題はあったけれど・・・。

 得意のサッカーに例えさせていただけば
 
 ふと気付けばオリンピックも近づき、発表された五輪代表は、かなり意外なメンバーだったのだが、まあ、それは別の機会に語るとして。

 オーバーエイジなしで挑むサッカー五輪代表と違い、7.15の『月光』は、A代表の古田を司令塔に。。。しかも日本では俊輔、イングランドのベッカム、少しタイプは違うけれどC・ロナウド(ポルトガル)のようにサイドに張り出した位置にエースが君臨する形をとった。

 ボランチは小池と飯田。経験値から小池がオフェンシヴに、飯田が守備的に後ろに下がる縦型を敷くかと思われたが、前半は控えめに横並びのフラットなラインを形成。
 結果、古田がやや孤立してボールを長く持つ格好にならざるをえなかった。

 そんな中、古賀は右のウイング的に機能して、前に後ろによく走っていた。長友ばりの動きで、好評価を得た。

 試合の中盤からはそれぞれの仕事が明確になって、パスが回るようになる。
 『月光』の見せ場である「三角兵舎」では飯田がオーバーラップして楔となり、古賀と前線でゴールを伺う。得点には至らなかったが、スタジアムを湧かせることはできた。
 
 前から激しくプレスをかける“完一郎イズム”の浸透したフル代表の戦術とは一線を画した、キャプテンマークを巻いた古田のしたい『月光』の輪郭はおぼろげながら感じられた。
 例えば、古田がもっと中に切れ込むシーンが増えて、その空いたスペースに小池が駆け上がるような『月光』・・・つまりは、もっとワクワクするサッカーになる、そんな形が視線の先にはあるのだろう、とまで思わせる初陣だった!

 終演後の交流会では「言葉が強い。早い」「このくらいガツンと来た方が良い」など様々な意見が飛び交った。逆に、そのような発言を生む「作品」になっていたと手前味噌だが思っている。

 とか、言っているうちに、今年6回目となる夏の『月光』・・・北沢タウンホールでの本番まで3週間と迫ってきた。

 初々しい『月光』に刺激された、フル代表の『月光』に期待しよう!

 
コメント
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