麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

恋森稽古場だより④

2007年05月16日 | 東演
 昨日、大道具会社の「夢工房」から、セットが届いた
 今日は、一日かけて大道具の仕込み・・・つまり明日からは「本番」と同じセットで稽古できるという、本拠地ならではの恩恵にあやかることになる。
        
 甲子園出場校は、大会直前にたった数時間、憧れの聖地で練習することができ、それが毎回ニュースにもなるわけだが、名物の浜風含め、球場の広さ、グランドの固さ、マウンドの高さ、などなど単純な憧れとは別にプレイの質を高めるためにも必要なことだ。
 
『恋でいっぱいの森』は、これからラストスパートの十数回を、高校球児の甲子園練習さながら“原寸”で稽古を積み重ねて行くわけだが、イコール観客にとっても良いに決まっている。

 本多劇場や紀伊國屋ホールでの公演も理想を言えばそうしたい。

 どこかの国の大臣が秋にも大型連休を…なんて発言をしているらしいけれど、まあGWや年末年始に限らず、そりゃヨーロッパにファーストクラスで行ければいいけれど、韓国5日・・・しかも金曜23時に出て、土曜未明にソウル、帰りも火曜の朝一に成田、って実質韓国にいるのは3日しかないじゃん的な・・・パック旅行が我々庶民には現実なように、演劇人も、そーしたいのはヤマヤマだが、経済的に厳しいのである。

 と、せっかくポジティブな話をしてたのにネガってはいけません。

 何度も書いてきましたが、ショエイクスピアの喜劇に登場する“恋人たち”にスポットを当てた舞台。観ると恋をしちゃいたくなる作品です。
 恋人同士は勿論、片思いの御仁を誘うのもよし、結婚ウン十年のベテラン夫婦があらためてトキメくのもよし・・・あらゆるカップルにお勧めの『恋森』

 いよいよ6月1日初日です!
 6/3(日)、6/4(月)のともに昼の回が売切間近……
 あとは今のところ余裕がありますが、何せ客席が少ないので・・・。


 
 
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ベネディックとジェネリック

2007年05月15日 | 東演
 林家木久扇への改名も決まった木久蔵師匠が、いつもの黄色の着物でニッコリ。そのバックの緑に映えるジェネリック医薬品推進の広告の、師匠の顔の右横には「」がついている。
 とある駅を出た正面に見えた看板である。

 それを見て僕もひらめいた

 劇団東演『恋でいっぱいの森』は原初的ミュージカルだが、劇団四季の作品群はジェネリックミュージカルなんだと。。。あ、いつも穏便な弊ブログにしては少々過激?

 それから、そのジェネリックとベネディックって、似てるよね、と。

 ベネディックとは、シェイクスピアの『から騒ぎ』に出てくる登場人物で、『恋森』では2番目のエピソードとしてお目にかけることになります。
 演ずるは、能登剛。
 アラゴンの領主ドン・ペドロの臣下で有能な男。だがモノを斜めにみる悪い癖がある。
 この男の女版みたいなのがベアトリスで、演じるは江上梨乃。
 似た者同士の二人は、いつも機知に富んだ口論が絶えない・・・。
 周囲からは、この手のカップルはやはり気になるところだ
 いたずらごころも芽ばえるというもの。

 本当は好きなくせに、どちらも意地を張って、いつも衝突しているってのは教室にも必ず一組くらいはいて、そのマークは、回りの者にはバレバレってのも、よくあるパターンだ!

 1番目のエピソード『夏の夜の夢』には「学生時代」ってナンバーがありますが、甘酸っぱい青春が思い出される舞台でもあるのです。
 『恋森』は

 蛇足とは思いますが「ジェネリック医薬品」について・・・
 特許権の期限が切れた先発医薬品と同じ主成分を含んだ医薬品のことです。その際、商品名ではなく一般名(generic name)で処方されることから、そう呼ばれているそうです。
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つなぎ温泉にて。

2007年05月14日 | 東演
 5月12日~13日、岩手の繋温泉へ。
 盛岡からバスで30分ほどの御所湖に面した閑静な場所
 その中の「清温荘」で東北演鑑連の交流会は行われました。
 
 先に結論を言えば、一時壊滅状態だった同ブロックの復活の兆しのみえる二日間でした。
 そうそう、昼過ぎに東北新幹線「はやて/こまち」を降りたホームは、ひんやり涼しかった。さすが「みちのく(道の奥)」である。
 そんな青森・弘前・十和田・八戸・盛岡・秋田・仙台・山形・酒田・鶴岡・福島・郡山・いわき・会津・須賀川・喜多方……個性豊かなそれぞれ独立した団体が「鑑賞運動」という見地から同じ作品を共有することで発展する・・・まあ、言うは易し行うは難しな、その連帯の萌芽が東北16団体には、確かに見てとれました。
 まだまだ会員数もサークル数も右上がりとはいかないし、多くの課題は山積みですが、それでも尚、圧倒的な自信が感じられたのでした!

 さて、東北の交流会の名物と言えば、各団体が地元の地酒を持ち寄り、違いに吟味しあいながら(?)、夜を徹して飲むってのがあって、過去にはそれに比重がかかり過ぎて、創造団体(劇団や制作プロデュース会社など)のPRがオザナリになったこともあった。
 ぶっちゃけ宣伝コーナーなわけだが、はるばる出向くのだから少しは…とゆうのが人情だし、真面目に言えば、二年先の作品選定の手掛かりにもなる貴重な時間のはずだ。でもこれも過去の話。
 復活の萌芽はここにも顕れていて、今回は二日目の朝にたっぷり舞台の魅力を語る時間が与えられた。
となると、酒の量は控えねばならない。ならないのだが、会議室での1対100と違い、膝突き合わせての芝居談議は、そりゃあなた、盛り上がってしまうのである。結局三時半くらいまで飲んで、大浴場をひとりで借り切って、とはいえザブンと烏の行水で、アルコールを煮沸するに留まった。
 準備から当日運営そして片付けを担当された盛岡演劇鑑賞会の皆様おつかれさまでした。お世話になりました

 今週末は、関越だ

    ※演劇鑑賞会とは、会員制の演劇鑑賞組織で、
     3人以上で1つのサークルを作って、
     作品選びから当日の会場設営等まで
     自分たちで行います。
     詳しくは、
     http://bunkaza.com/link/enkanlink/enkanlink.htm
     などをみて下さい。
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先輩後輩のおはなし

2007年05月11日 | 東演
 昨日紹介した『ハナレウシ』は、ある意味、松下村塾の先輩後輩たちのお話でした。
 で。いよいよ初日まで二十日余りとなった弊団『恋でいっぱいの森』も先輩後輩はあって・・・。

 勿論、劇団だからオンキャストでいえば79年入団の豊泉由樹緒から昨年入ったばかりの小野雅史までが当然「東演」の先輩後輩なのだが・・・。

 既に5/7付の弊ブログにも書いたが、客演の宮沢磨由さんが35期、飯島真弓さんが38期で、ともに桐朋の演劇科のOGで、さらには「夏夜」でハーミアを演じる笹村香苗も同校出身。39期になる。
 また舞台監督を務める古舘裕司氏は5期卒業の大先輩だ。

 今回、共同演出を務める福原圭一さんと前述の豊泉は舞台芸術学院(通称舞芸)の先輩後輩。

 まあ演劇の学校のOBOGが芝居に関わるのは不思議ではない。
 面白いのは、同じ中学校の先輩後輩が、今回の座組にいるってこと。しかもどちらも演劇部ってわけじゃなく。
客演の橘さんと、制作の僕である。
 
 さらに言えば・・・
 「君もそこかね。へえ懐かしいねえ。まだ校庭の檜はあるのかね」
 「ああ、僕の頃はあったけど、5年前に雷が落ちて・・・」
 と、大企業の社長と大学出たてのペーペーがホテルで催される同窓会で顔を合わせるってな世代差はなく、ないどころかたったの1年違いの先輩後輩だ。

 とはいえ少子化の今と違い、1学年10クラスもあった(僕は丙午なので8クラスだったが…)時代である。当時、全く面識はなかった。出身小学校も違い、部活も委員会も課内クラブも違ったから。

 勿論、土曜日の体育館の、半面ずつ分けあって練習する時に、どちらかのボールがネットを越えて「すいません、ありがとうございます」ってな交流がなかったとは言えない。
 あるいは、中体連の開会式に行く電車(南武線)の車内で、どちらかのバッグが当たって「ごめんさい」または「わりい」てなことはあったかもしれない。
 ただ野球とかサッカーとか、あくまで一般的にはガラの悪い方がお入りになられる可能性の高い運動部同士で・・・

   「おい、ごめんで済むのか!」
   「コラッ!うちの可愛いい1年坊に何してんだ」
   「ぶつけたのはそっちだろ!!!」

 ・・・的な喧嘩に広がってれば印象に残ったろうけれど、卓球とバレーという、いわゆる身体接触のないネットを隔てた上品な競技に身を置いていたので、上記のような広がりもなかったのだ。

 川崎のとある中学校。
 麻生区では最も歴史が古く、高台なのでプールがなかった。今は屋上にプールがあったりするけれど、当時は揚水に莫大なお金が掛かった。でもアサハカな14~15才である。よく生徒会長に立候補する中に公約として「プールを作ります!」と掲げるのがいたっけ。

 学年カラーは赤と黄。その一年下の緑には中山秀征がいて、と言っても、デビューが決まり、その準備の為の3年生のほんの短い期間いた、と、噂されている程度だから僕達とは、それこそまるで接点はないのだが・・・。

 最後に「プール」に負けない公約として・・・
 『恋でいっぱいの森』は、大人から子供までが楽しめ、またミュージカルが苦手な方にも面白いと言わせる芝居!
 ・・・を掲げましょう。
              
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ハナレウシ

2007年05月10日 | 鑑賞
 坂本龍馬と並ぶ幕末のヒーロー・高杉晋作を中心に描いた舞台『ハナレウシ』(脚本・演出/キタムラトシヒロ)を昨夜観た。
 Z団第6回公演(5月9日~13日)新宿シアターサンモールにて。9ステージ。

 シアターガイドに“爆音チャンバラ・エンターテインメント”とあるが、まさにその通りの作品でした。わかりやすい、サービス満点の舞台。休憩含む約3時間の上演でした。

 もちっと詳述すれば・・・簡素な舞台美術にド派手なムービングぐりんぐりんの照明と、簡略化しつつも時代感はある衣裳。シャキーン・キンキン・ズバッ!的なSEで、全員ピンマイクの大変豪華なステージだった。

 さらに客演多数。
 まず主役の放れ牛=高杉を演じた原田篤さん。救急戦隊ゴーゴーファイブのグリーン役や仮面ライダー555のデルタ役などで活躍。秋本奈緒美さんの夫としても有名。
 またTVドラマ『ごくせん』のレギュラーや映画版『ウォーターボーイズ』などで活躍する北村栄基さんが、そのライバル粟屋帯刀。

 ほかにも多数いるらしい。「らしい」というのは有料の立派なパンフのみで、簡単なキャスト表などはなく、HPにも内部か外部かのクレジットがないので詳細は不明だから。

 で、全席指定5000円。。。実際、芝居はこのくらいの設定でもペイできるかどうかだが、業界的にはこの劇場でこの値段は珍しい。

 と、外枠はこれくらいにして。

 ストーリーは、高杉の、イギリス公使館(建設中)の焼き討ちから長州藩諸隊を率いての功山寺挙兵まで。お馴染み長州藩の、桂小五郎、久坂玄瑞、井上聞多、山県狂介、伊藤俊輔らが大暴れ。敵役として前述の粟屋帯刀(長州藩正規軍の軍監)、その上司・椋梨藤太(長州藩俗論派の首魁)、さらには新撰組の近藤勇まで加わって“男たちの闘い”を熱く描きます!

 また女優陣の美の競演は・・・
 高杉の妻おうのと愛人お雅をお笑いコンビ(?)に見立て、 幕府の女隠密・お紋はクールに、師である松蔭の愛した女・高須久子は凛として、それぞれの個性を咲かせました。

 以下、文中で紹介していないキャストです。
 桂小五郎=滝田明仁、久坂玄瑞=根本正勝、井上聞多=渡部将之、山縣狂介=中村誠治郎、伊藤俊輔=加藤良輔、椋梨藤太=中村英司、近藤勇 =石川貴博、おうの=宮坂あゆみ、お雅=山田麻衣子、お紋=真山奈緒、高須久子=北林実季
 ほか殺陣の面々多数。
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恋森☆客演陣の横顔Ⅲ~橘憲一郎

2007年05月09日 | 東演
 1942年2月、演出家の佐佐木隆氏(故人)、女優鈴木光枝氏らによって結成された文化座から客演いただく橘憲一郎氏は、同座で17年活躍を続ける中堅俳優である。
 東演にも書き下ろしが2作ある堀江安夫氏の『若夏に還らず』(2001年/原作は森口豁「最後の学徒兵」)の主人公・田口泰正役の熱演が印象深いが、同作の演出は弊団の『いちゃりば兄弟』で事実上の演出を務めた佐々木雄二氏(クレジットは演出補)だった。

 同じく彼の演出で、文化座の代表作のひとつでもある『青春デンデケデケデケ』(原作/芦原すなお 脚本/小松幹生)での橘さんの見事なエレキギターが、今回の客演の決め手となっていてその華麗なる弦さばきは『恋でいっぱいの森』の2ndエピソード「から騒ぎ」で披露されます!

 橘さんは、秋の弊団訪中公演(10/18~11/17)から戻った足ですぐ、文化座の訪中公演(12/1~12『天国への百マイル』於:北京-ハルピン-牡丹江-ジャムス)に発たれるので、今年後半は、眠りから覚めつつある獅子(?)と呼ばれる大国にどっぷりと漬かることになる。

 さて、この客演紹介シリーズは、ラグビーに例えてきたのでラストもそれを無理に継承するなら・・・「夏夜」のライサンダーと「から騒ぎ」のバルサザールとを担う橘氏が時折見せるトリッキーな演技は、さしずめ意表をつくハイパント!
 また若手の多い今回の座組の中での的確なアドバイスは、最後尾から防御ラインをコントロールするかのようだ・・・。

 と来れば、1823年にイングランドの有名なパブリックスクール=ラグビー校でのフットボールの試合中、一人の少年がボールを抱えて走ったところから生まれたと言われるスポーツ※に詳しい方には、もうお解りでしょう。・・・そうフルバックです。
          ※言われているだけで、
              それが本当の始まりではない
              との説もある。
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恋森☆客演陣の横顔Ⅱ~飯島真弓

2007年05月08日 | 東演
 『恋でいっぱいの森』、チラシのキャストは15名。
 昨日の弊ブログの客演紹介Ⅰで、たまさかラグビーに例えたのだが、今更「あら?」と思った。「まさにフィフティーンじゃん!」と意外とウッカリ屋さんの敏腕Pである。なので今日もそれで行きます。

 自らの学生生活最後の舞台となった桐朋版『恋森』※で、ヘレナ(夏夜)とロザリンド(お気に召すまま)を演じた飯島真弓(まゆみではなく「いいじま・まゆ」と読む)さん。
 
       ※桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科修了公演
        (東京芸術劇場小ホール1にて。07年2/10~11)
        『恋でいっぱいの森』

 その舞台での印象を例えるなら・・・花形ポジションのひとつセンター(CTB)として攻守の中心に君臨! 果敢なタックルと華麗なトライを魅せてくれた・・・という感じだ。

 東演では「から騒ぎ」のヒーローのほか各場面に妖精として登場する。さしずめ、フォワードとバックスの繋ぎ役=スクラムハーフ(SH)という重要な役どころだ。

 170㎝の8等身……モデルのようなスタイルは、SHには少ない体型だが、休憩中、ソファにその長い脚を畳んであぐらを組み談笑するなど、なかなかの男っぷり(?)を見せる彼女はほとんど劇団員のようで、いつも回りに輪が出来ている。
 それはまごうことなくスクラムを回す背番号9である。
お楽しみを奪いたくないので詳しくは語れないが、3つ目のエピソード「お気に召すまま」には日本テイストの演出が仕掛けられている。
 特技が日舞・・・特技どころか花柳流の名取である・・・飯島嬢に、稽古段階から若手は大変お世話になってきているのだ。弊団の若手の潜在能力を、密集からボールを掻き出すような仕事も担っていただいている。これをスクラムハーフと言わず何と言おう…。

 日本人初のプロラガーメン村田亙さん(現在の所属はヤマハ)のような素晴らしいプレイぶりに、大いに期待してください!
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恋森☆客演陣の横顔Ⅰ~宮沢磨由

2007年05月07日 | 東演
 ガツッとした稽古も残り20日を切りました。28日には小屋入りだ!
 既にパラータ・・・つまり本番と同じ場所・・・で原寸の稽古が続いているわけだが、その日から本物のセットと組み替え、照明や音響の仕込みも入るということ。
 外部のプロのスタッフにお世話になります。 
 よし…「外部」つながりで、今日から客演俳優の紹介をいたしましょう・・・。

 さて。弊ブログの先月のアクセスを解析すると、4/08~14は2687pv、4/15~21は2663pvと似たような数字で、訪問者は842人→901人と微増。それが4/22~28は3580pv、訪問者は982人と、本番が近づいて皆様の関心もUPしているようだ。
        細かくみていくと・・・
        検索ワードでは「絹川愛」がダントツだ。
        5/1の34人、5/2の21人など4/28~昨日まで
        毎日15人以上が、このブログにやって来ている。

 東演のHP内にあるブログだから、うちの俳優の名前がないのは当然だろう。普通にトップページから入ればお気に入りの俳優に辿りつけるのだから…。

 で。この陸上界のニューヒロインにはやや劣るものの、今回客演の宮沢磨由さんの名前が4/24の9人を筆頭に、毎日のように検索ワードに入っています。

 桐朋学園芸術短大出身で、地人会『丘の上のイエッペ』(05年、作/ルドヴィ・ホルベア 台本・演出/木村光一)や松竹『もとの黙阿弥』(05年、作/井上ひさし 演出/木村光一)などで活躍する彼女には、そーゆー大きな舞台を踏んできたオーラがある。

 今回彼女には、「真夏の夜の夢」のヘレナを担っていただく。実は、東京芸術劇場で上演された桐朋の専攻科38期の修了公演『恋でいっぱいの森』(2/10~11)にも出演されている。その時はベアトリス役。「から騒ぎ」のヒロインだが、他のエピソードでは妖精を演じるなど、今春卒業した専攻科4人をOG(35期卒業)として立派に支えた。

 フッカーから、その長身を買われて左ロックへコンバートみたいな。

 つまり、ラインアウトでボールを投げ入れる側からジャンパーへ変わるくらいのポジションチェンジ。
(えー、今回は珍しくサッカーじゃなくラグビーでの例えです

 後輩達の檜舞台を支えるためにガツガツ一列目で当たってボールや陣地を奪う、ハードながら地味な立場=フッカー(2番)から、老舗=東演では一気に若手の範疇になり、そのバネを行かす=左ロック(4番)へ。エピソード1「夏夜」は例えるなら“キックオフ”。そのボールを受けるのも4番の仕事。しなやかなダッシュを期待しています。


 それを彼女は、クール&ビューティーに淡々とこなしているのだ。

 “Beauty”といえば、
 彼女は2007年度のミス湘南であったりもする
  
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恋森稽古場だより③

2007年05月05日 | 東演
 好天の続くGWである。
     東演は『恋森』の稽古に集中
           ・・・明日、ようやく定休です
 
     週がかわれば、小屋入り3週間前になる。

 東京ではすっかり深い緑に変わったが、小さいけれど長い日本、東北地方ではこの大型連休に桜が盛りを迎えているそうな…。
 そんな昨日、稽古場には四国は高松から元劇団員のW・・・渡辺とか綿貫でなく名字でいえばMで、ファーストネームがW・・・が顔を出したらしい。らしいというのは昨朝、僕の携帯に「今日東演開いてます?」と電話があって、僕は非番だったが稽古はある旨を伝えたから。

 恋森初演にはもう退団していたから2000年までの在籍か。そのWに、今日稽古場に来る途中に出くわした。在団の頃シモキタに住んでいた彼は、サンダル履きでよく街をぶらついていたものだが、7年前とかわらぬ姿のWとドラマ(古本屋)の前でちょっと話をした。
 
 さて。Wは変わってなかったけど、6年ぶりの再演ながら、ほぼ新作といえるほどグレードアップしている『恋でいっぱいの森』(6/1初日)の稽古・・・

 今日は、プロローグは省いて「夏の夜の夢」から。
 オーベロン(能登剛)のきっかけ台詞からハーミア(笹村香苗)とライサンダー(橘憲一郎/客演)登場の場面!

 弊団の大月倉庫+高津(小道具会社)から小道具を持ち込んで、本番に近い形・・・例えば二人に続いて登場するヘレナ(宮沢磨由/フリー)は麦藁帽子を被って手には鋤と大きな袋を持って登場・・・で、細かく止めながら芝居を整理していく。

 通常、舞台正面の一番いい位置で演出がなされるが、今回は変型舞台のため、演出の福田善之&福原圭一は色んな所から稽古を見る。今日はまず、やや下手よりに演出席を設けた。

 こうして初日に向けて熱くなる稽古場だが、どのくらい熱いかというと、2階の楽屋の延長コードから煙が出るくらい熱い・・・

                     え?

 いやあ、早期発見できて本当に良かった。
 乾燥の冬は過ぎたけれど、皆様もご注意くださいませ。
 

 時節柄「柏餅」も鎮座する、その階上の談話室には
 五月の爽やかな風・・・
 そんなGW終盤の、熱かったり危なかったり静かだったりする
 パラータでのお話しでした
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GWと銭湯

2007年05月02日 | 身辺雑記
 GWなんのその!の東演だが、僕のかみさんも女優のはしくれで、この大型連休に弊団同様連休がない。
 同様どころか、うちより早く本番を迎える某劇団に所属しているので、夫として妻に“日頃の感謝を込めて海外にでも”と思ったが、ほんとにホントに本当ーに残念なことに遠出ができず、結果、せめてものリフレッシュにと安近短の王道(?)銭湯に行くことにした。

 たったの430円(一人)、徒歩距離800M強、家を出て帰るまでの全行程2時間弱(入浴込み)。さらに30円のチケットが二人に三枚もついたから、お風呂上がりのビールにフルーツ牛乳が、しめて290円でいただけた(^-^)
 しかも天然井戸水を引いた水風呂にぬるめの電気風呂、適温の泡風呂とマッサージ風呂(座風呂)、さらに熱めの風呂と5種類の湯が楽しめてしまいます。
 至福…以外の言葉が見当たりません
    
 この日は見られませんでしたがオーナーによる見事なマジックも見られるオプション(しかも無料)まで。
「ああ中野のマジック銭湯ネ」…と通ならすぐわかる、そう、昭和浴場です。
 総額夫婦で1050円。究極の安近短でした

 東演もちょくちょくお邪魔させていただいているインターネットTV「世田谷テレビ」の中山雅夫氏や、新聞記者時代に演劇を担当し今もフリーの演劇ライターとして活躍中の鈴木太郎氏が、僕の身近の「銭湯通」として思い浮かぶけれど、いやあ~本当に銭湯はいい

 今月は、東北や関越への出張があって、
      その交流会会場が温泉地だったりするのだ。
      会議メインでゆっくりつかることはままならないのだが、
      頑張って(?)温泉「も」楽しもう!!!


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