山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

憧れの飯豊本山 

2016年07月31日 | 飯豊連峰

7月26日~29日

予てから憧れだった

山深い飯豊連峰の山

飯豊本山とそこに咲く花々を楽しんで見たいという方からの

ガイド依頼をいただき出かけてみました。

一日目

山都町はそばの里

福島県喜多方市山都町川入に前泊

 4年前の豪雨の影響で

 登山者の流れが変わってしまいましたが

 民宿・高見台は変わらず

 登山者を受け入れてくれました。

二日目

早くも山では

紅葉が始まってました。

「あと何時間?」

地蔵岳の水場です、切合小屋までまだまだ、、、

「どのくら歩きました?」

ようやく剣ヶ峰の入り口まで登ってきました、、、

剣ヶ峰を超え

ゆっくりゆっくりと

川入を早朝に出発8時間半かけて

切合小屋に到着

途中で何度かあきらめかけていましたが、、、

「頑張りましたね!!」

三日目

 10時間半の道のりを

二日掛けて登ってきました。

憧れだった飯豊本山山頂です!!

大日岳、御西小屋方面はガスがかかっていますが、

イイデリンドウはじめ、

花が乱舞している

雲上の庭園

 

切合小屋から御西岳まで往復して来ました。

帰りの御秘所では、念のため、、、

小屋に着く直前

雷鳴と激しい雨に見舞われましたが

今日も8時間半歩きました。

梅雨明けを告げる雷雨が過ぎれば

夏空が広がってきました。

 

ウラシマツツジも色づき始めてました。

四日目

切合小屋の佐藤さん、久しぶりの朝焼けの空だそうです。

下山日

夏空が広がりました、梅雨明けですね!!

ふりかえれば、飯豊本山がどっしりと見守っています。

今日は、下山だけとはいっても

御沢キャンプ場まで7時間。

最後は、ふらふらになりながら

無事、4日間歩きとおすことができました。

ちょっと、自慢できる登山だったのでは、、、

おつかれさまでした!!

「よく頑張りましたね!!」何度もこの言葉をかけ登った、飯豊山登山でした!!


飯豊でみかけた花々です。

シラネアオイ

クルマユリ

 タテヤマウツボグサ

タカネナデシコ

 ミヤマクルマバナ

ミヤマココゴメグサ

ヨツバヒヨドリ

ノリウツギ

ミヤマハンノキ

ツルアリドオシ

 ハクサンフロウ

ウゴアザミ

ハクサンシャジン

トウゲブキ

アオノツガザクラ

エゾニュウ

マツムシソウ

ウメバチソウ

ハクサンコザクラ

イイデリンドウ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅八 じっくりプラン 飯豊連峰・飯豊山 ② エピソード

2015年07月12日 | 飯豊連峰

7月10日(金)

飯豊連峰に入って 3日目。

今日も晴れました。

切合小屋からの朝日です。

約5時間で下山、ほぼ予定通りです。

最後は、米沢にある上杉神社に参拝、

無事下山を報告してきました!

仙台空港で解散です。

みなさま、お疲れ様でした。

今年は、どこの山も”ブナの実”が豊作なようです。

ここ数年、夏の飯豊連峰エリアは雨、自然災害に悩まされて来ました。

今回は、2012年8月の飯豊山ガイドの次に天気に恵まれました。

山の恵み、自然の中で生かされていることに感謝しつつ、飯豊ガイドを終えました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅八 じっくりプラン 飯豊連峰・飯豊山  ①

2015年07月12日 | 飯豊連峰

7月7日(火)

今日から4日間

香川県の旅行社・旅八企画

『飯豊山』のガイドです。

飯豊連峰は、磐梯朝日国立公園に

位置し新潟・福島・山形にまたがる

大きな連峰です。

652年開山の山岳信仰の山、

会津からはご飯を盛ったような山容から

”いいとよさん”と呼ばれています。

江戸時代中ごろからは、稲作信仰、

成人儀礼、死者供養など

庶民信仰の山へと形態を

かえて行きました。

仙台空港でお客様と合流、足慣らしに

「蔵王・刈田岳」を”コマクサ”や

高山植物がたくさん咲いている

大黒天から登ってみみました。

登山口に近い、

飯豊町・白川温泉前泊です。

7月8日(水)

飯豊山への登山口は

いくつかありますが、

数年前の会津豪雨で表参道でもある

川入コースが不便になってしまい

今回は、切合小屋まで

標高差1100m、7時間あまりの

山形県側の大日杉コースから

登ってみました。

飯豊連峰は、どの登山口から

登っても急登が続き、

夏は蒸し暑い樹林帯が続き

忍耐力が養われる山です。

ヒメサユリや

【姫小百合:ヒメサユリ】 ユリ科

新潟・山形・福島県境付近の低山から深山の草原に生える多年草。

ニッコウキスゲ、

【日光黄菅:ニッコウキスゲ】 ユリ科

アカモノなどが

【赤物:アカモノ別名イワハゼ】 

 ツツジ科

【深山車花:ミヤマクルマバナ】 

 シソ科

【谷空木:タニウツギ】 スイカズラ科

などなどたくさん咲いていました。

いつもは、蒸し暑いのですが今日は

曇り空で快適に高度を上げ、小屋直下の

雪渓で時間をとられましたが、

6時間半ほどで小屋へ到着と同時に

ドシャ降りの雨が降り出してきました。

早朝6時前から登り出せたので、濡れずにすみました。

7月9日(木)

”苦”の後に”笑”あり

雨は朝方まで降り続きましたが、

切合小屋で提供している「山天」の予報通り、朝食を終える頃にはすっかり雨も止み”山日和”となりました。

朝から、みなさん笑顔です、「梅雨時にこんなに晴れるなんて、、、」

四国の梅雨は毎日雨のようですが、東北の梅雨はこんな感じです。

心配した雪渓も問題なく、草履塚も越え、

飯豊山に全員無事登頂!

天気もよく、時間もあるので

御西岳近くまで足を伸ばしてみたら、

イイデリンドウ、

【飯豊竜胆:イイデリンドウ】 

 リンドウ科 リシリリンドウの変種

ミヤマウスユキソウ、

【雛薄雪草:ヒナウスユイキソウ】

別名:ミヤマウスユキソウ 

キク科ウスユキソウ属

オヤマノエンドウ、

【御山の豌豆:オヤマノエンドウ】マメ科

イワオウギ、イワギキョウ、タヌキラン

ハクサンコザクラ、など咲き乱れていました。

【白山小桜:ハクサンコザクラ】

 サクラソウ科 母種エゾノコザクラより全体が大きいです。

アオノツガザクラ、

【青の栂桜:アオノツガザクラ】

 ツツジ科

ハクサンシャクナゲ

【白山石楠花:ハクサンシャクナゲ】

 ツツジ科

イワイチョウ

【岩銀杏:イワイチョウ】

 ミツガシワ科

コバイケイソウ

【小梅恵草:コバイケイソウ】

 ユリ科

ムシイトリスミレ

【虫取菫:ムシトリスミレ】

 タヌキモ科 食虫植物

ハクサンフウロ

【白山風露:ハクサンフウロ】

 フウロウ科

ミヤマダイモンジソウ

【深山大文字草:

 ミヤマダイモンジソウ】

ユキノシタ科 花は白または紅色

シオガマですが??

【北四つ葉塩竃:

 キタヨツバシオガマ】 ??

ゴマノハグサ科

オノエラン

【尾上蘭:オノエラン】ラン科

皆さんで、雲上の散歩を楽しみました。

ウラシマツツジ

【裏縞躑躅:ウラシマツツジ】

 ツツジ科

オオイワカガミ、

【大岩鏡:オオイワカカガミ】

イワウメ科

ミヤマセンキュウ、セリ科の花の区別は難しいです。

【深山千弓:ミヤマセンキュウ】

セリ科

ハクサンチドリでしょうか?

【白山千鳥:ハクサンチドリ】

ラン科ハクサンチドリ属


花畑が広がっていました。

今日は、梅雨晴れ

御西岳手前まで歩いてみました。

切合小屋へともどりました。

上空の寒気が抜け、移動性高気圧に

覆われてきたのでしょう!

明日も天気がよさそうです。

切合小屋 2泊目、今夜もカレーライスです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする