5月12日~14日
今の“国立登山研修所”やヒマラヤ登山などを通じてお世話になった石川県、富山県、長野県、岐阜県、栃木県から見えた“だらぶつ”な山の先輩方と鳥海山を滑ってきました。
だらぶつ=富山弁で“賢くない人”などの意味があります。
わたくしも、その一人であります。
一緒に滑ったみなさんとのもう一つの共通は“陀羅佛小屋”にゆかりのある人たちです。
わたくしは小屋設立当時、学生で何度か小屋つくりのお手伝いをさせていただきました。
あれから30年の歳月が流れました。いろいろな方とのお付き合い、敬愛する方々が相次いで亡くなりと様々な出来事がありました。
山スキーという共通の行為を通じて、年代を超えてお付き合いできることの素晴らしさをあらためて感じました。
おかげさまで、皆様とお付き合いさせていただき感謝です。
陀羅佛小屋の経緯
昭和61年、元文部省登山研修所所長柳澤昭夫氏と山本一夫氏ら同研修所講師5名が発起出資者となり、白馬村近く木崎湖付近の国道から林道を800m入った落葉樹林の中に、20余人が宿泊できる電気の通う 『陀羅佛小屋』を建てた。しかし近い将来、利用しなくなり管理できなくなるであろうと判断、小屋が良好な間に縁ある人に譲渡したいと日本山岳会京都支部に依頼があり、平成19年に日本山岳会京都支部員を中心とする会員で組織される『京都陀羅佛会』が運営を引き継ぐことになった。
http://darabutu.web.fc2.com/
1988年・エベレストベースキャンプで亡くなられた水越英隆ドクターがわたくしの顔を見るたびによく言われていた
「しんちゃん、山はたのしいっちゃ!」そんあ声が懐かしく思い出された3日間の鳥海山でした。
5月9日~11日
9日夕方鳥海山を滑り終え、月山ポレポレファームへと向かいました。
今回のみなさまは、8年前京都、関西から鳥海山、月山を
滑って以来、毎年山スキーで東北の名峰を登りに見えているお二人です。
昨年は震災の影響で中止、「今年は、足を故障して無理かな~」と連絡をいただいていたのですが・・・
突然、「滑りに来たい!」とうれしい連絡をいただき、月山ポレポレファームで8年前から一緒に滑っている地元の方と一緒に思い出話やら今年の夏山計画と年齢を感じさせないお話にただただ頭が下がる思いで聞かせていただいていました。
翌朝は、ポレポレファームの美味しい朝食とサルナシ、スモモの手作りジャムで元気をいただき、
雨の月山スキー場、ブナ林を滑り、温泉、そば、観光と休むことなく山形を満喫いただきました。
来年は、岩木山、栗駒山でしょうか?
お待ちしてます!
5月8日~9日
「来年も来る!」と
昨年の五月
~会心の鳥海山~を滑った後話されていた山岳部OBの皆さんと
今年は刈谷の“穂高”の皆さんも一緒に鳥海山を滑ってきました。
1日目は鳥海ブルーラインから鳥海湖を目指して、軽く
足慣らしです。
2日目は天気を心配して
早朝朝弁当を食べながら、宿を出発。
払川コースを満喫していただきました。
頂上です!
思い思いのシュプールに“たのしい春山スキー”を表現!
今年も、“天候に恵まれ”というか“天候の良い日を選んで”
訪ねていただきありがとうございました。
山ではスキー、里は新緑と山菜、そして温泉と春の鳥海山は
魅力いっぱいです。
愛知県、三重県から遠路ありがとう
来年も、お待ちしてます!
5月4日~6日
連休後半は、八甲田山・岩木山で春山スキーの予定で、3日夕方から青森へクルマを走らせました。
ところが、動きの遅い低気圧、寒気の南下で季節外れの“大雨”、“寒気”、“融雪”、“雪崩”注意報、おまけに“洪水”、“土砂災害”という文字まで飛び出すような気象情報、ツアー中止が無難な条件が揃い、「あ~あ??」と思わずため息が出てしまいました。
久しぶりに山形から参加いただいた方、横浜からクルマで800キロ走ってきた方、少しでも滑っていただきたいなという気持ちと安全を掛け合わせて選んだのが、岩木山の春山スキーバスを利用しての百沢、嶽温泉コース。
6日は午前中晴れマークが点燈、その後に控えている雷雨予報を睨みながら八甲田山・銅像コースを選んでみました。
1本滑り、もう1本滑れるかなと急いでロープウェイ乗り場へ駆け込むと「強風のため運休」の看板、しばらく運転再開を待っていましたが・・・。予報通り昼近くからダメ押しのような強雨と雷鳴、最後の最後まで天気に泣かされた連休後半となりました。
こんなときもあります、懲りずにまたの参加をお待ちしています。
5月2日~3日
三重県からわざわざ訪ねていただいた方から長いコースではなく、ロケーションのよいコースを滑りたいというリクエストをいたき、鳥海ブルーラインから鳥海湖を往復するコースを選んで見ました。
一番の心配は天気でしたが、北上中の低気圧が気がかりでしたが何とか眼下に広がる日本海を背に鳥海湖を目指し、海へ飛び込むような雄大な斜面に思い思いのシュプールを描いていただくことができました。
夕方から酒田市内の本間美術館などを巡り、美味しい地料理と、月山、鳥海山と庄内平野、食材の地産地消をPRしている山形県庄内地方を楽しんでいただいた様子でした。
翌3日は、新緑のブナ森を滑ろうと月山へ向かいましたが、
大雨のため断念、羽黒山観光となりました。
また、来年5月にお待ちしています、
ありがとうございました。
4月29日~30日
今年は、豊富な残雪のお陰で4月21日~5月6日まで岩木山・春山スキーバスが例年になく長期間の運行中です。あわせて4月23日~5月5日まで弘前さくらまつりも開催中です。
雪解けが早く春山スキー期間が短い岩木山ですが、今年は4コース中、7Kmの弥生コース、5.5kmの百沢コース、10kmの長平コースの3本を滑ることができました。
29日、いつもは雪解けが早くて中々弥生地区まで滑り込めないこの弥生コースですが、今回は頂上直下から標高差1200mを一気に滑りる事ができました。お陰さまで、のどかなリンゴ畑の歩きも40分ほどで済み、早めに弥生臨時バス停へたどり着いてしまいました。
岩木山頂上
頂上まで雪が残っていたので弥生コースは頂上神社からスタートできました。指定されているスタート地点ははもう少し下です。
時間もあり、もう1コース滑れるのですが・・・。
昨日から気温が急に上がりはじめ、弘前城の桜も気になり“お花見”に変更です。
翌30日、地元の人も“岩木山のスキーコースの中でも一番よ!”と話されていた、百沢コースともう一つのロングコース・長平コースを滑ってみました。
どちらも標高差1000mを越えるロングコースです。
百沢コースのスターと地点です。
すぐに広がる広大な斜面がこのコースの人気の理由でしょう。
ちょとスピードオーバーでバス待ち時間が長くなってしまいました。
バス待ちの間に近くの“野風パン”で美味しいパンをいただいてきました。
2本目は、長平コースです。コースは長いのですがコース半分がスキー場内コースとなります。リフトからスタート地点まで30分ほど歩き、西法寺森への登り返し、トラバースありと他のコースと違いちょっと地味な感じです。
今回は、どちらのコースも駐車場まで滑ることができました。
最近、岩木山の春山スキーに出かける機会が増えたような気がします。バスやリフトが使える手軽さ、年齢も関係あるのでしょうか。
広大な裾野で人と山が隔たれているような鳥海山や他の東北の山スキーエリアなどと比べると、山と人間の生活を身近に感じられるところが魅力なのではないでしょうか。
この時期の岩木山は集落近くまでスキーで滑ることができます、時にはリンゴ畑の中をスキーを背負って歩く事もあります。また、移動中のバスの車窓からは、果樹農家の方の忙しい時期と重なりにぎやかな農村風景を楽しむことも、わたしたちが道を歩いていると軽トラックが止まり農家の方が“山の雪はどうだ~!”などと気軽に声をかけていただきます。
そんな“のどかさ”がよくて何度か足が向いてしまうのかもしれません。
同じ東北に住んでいても、青森県の山を訪れるたびに、自然、風土、温泉、食などを通じて豊かさを感じることが度々あります。
東北の山スキーシーズンはこれからが本番です。
他にも・・・八甲田山、八幡平、森吉山、秋田駒ヶ岳、乳頭山、栗駒山、鳥海山、月山、蔵王・・・と、東北の春山スキーは温泉、山菜有りと魅力溢れるエリアばかりです。
訪ねてみてはいかがでしょうか。