山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

秋の気配 西吾妻

2008年08月22日 | 東北の山

8月17日~19日にかけて西吾妻へ、

                                                                                   樹林の中ではタケシマランの赤い実やサンカヨウの紫色の実が目入り、高山帯では、ミヤマリンドウ、ウメバチソウが秋の気配漂うなか咲いていました。天元台のイワツバメも巣立ちの時期を向かえ南への旅支度を急いでいるようでした。Dc0822192            

2日目は最上川源流火吼滝近くの秘湯を守る会の宿『大平温泉 滝見屋』へ

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飯豊連峰の様子 その2

2008年08月16日 | 東北の山
8月11日~15日にかけて、山形県小国町・泡の湯に前泊、飯豊連峰・石転び沢雪渓から梅花皮小屋、御西小屋と泊まり、飯豊本山から、福島県側の川入りまで縦走してきました。
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雪渓の様子は2週間ほどで大きく変化し、石転び沢出会いまでの雪渓はほぼ崩落し、時折ドーンという雪渓が崩落する音が聞こえる中、夏道や高巻きを何度も繰り返す、きつい行程となりました。石転び沢出会いから黒滝までの雪渓は概ね安定していましたが、雪渓上部の黒滝もほぼ姿を現し、梅花皮小屋までは、滝の高巻きや岩場、ガレ場、草付きの急登が連続、最後まで気を抜けないコースとなっています。また、気温も高く、急速に雪渓が変化していますので、今後の雪渓からの入山は控えたほうがいいと思います。
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梅花皮小屋から御西小屋までの縦走路に残っていた残雪はほぼ消え、安心して歩けるようになりました。ようやく御西小屋の水場も確保されました。
花はタカネマツムシソウ、ハクサントリカブト、ウメバチソウなどが見ごろを向かえています。大日岳に向かう登山道脇には、イイデリンドウ、ミヤマリンドウが咲き、御西岳周辺にはまだハクサンイチゲ、チングルマ、イワカガミ、飯豊が北限になるハクサンコザクラも見ることができました。
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今夏は、天狗の庭周辺、剣ヶ峰の下山中にそれぞれ死亡事故が発生しているとのこと、飯豊本山周辺は雷雲が通過しやすく、飯豊連峰の入山には充分な情報を入手の上慎重な登山を心がけてください。
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準備万端の栗駒山

2008年08月09日 | 日記・エッセイ・コラム

8月8日 岩手・宮城内陸地震以来気になっていた栗駒山へ出かけてきました。今も登山ルートは須川ルートのみ、先月より駐車場には登山者の車や、宿にも宿泊客の車が目立つようになりました。頂上までの登山道も刈り払いが行われていたり、危険箇所にロープが張られ、いつでも登山者を迎える準備が整っているようでした。

この日の栗駒山は下界の暑さとは違い、秋風を感じるような爽やかな風が吹き渡り、ハクサンシャジン、ノリウツギ、キンコウカ、カヤなどが静かな登山道脇でゆれているのがさびしい感じでした。昭和湖もきれいな湖面を写しだしているのですが、対岸の斜面からは地震の際に崩れだした岩塊が無残な姿を現していました。

また、頂上から岩手県側を望むといたるところで斜面が崩れ、地震の凄さを物語っているようでした。

被災された方へは何のお手伝いもできませんが、機会があればこの山に登り、山の様子を伝えることが、今の私にできるお手伝いかと思っています。

中腹で見かけたナナカマドの葉も早くも色づき始めて、『今年は良い紅葉を見せるから、人を連れてまた山へおいで』と語りかけているようでした。

冬から春は山スキー、夏は花、秋には紅葉と魅力尽きない栗駒山、また来ますと念じながら帰って来ました。

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槍ヶ岳

2008年08月09日 | 北・南・中央アルプス

8月5日~7日にかけて、上高地から槍沢ロッジ、槍ヶ岳山荘に宿泊しながら、槍ヶ岳へ出かけてきました。槍沢にはこの時期にしては珍しく残雪が数箇所残っていて、いつもは単調な槍沢の登りも残雪周辺を中心に多くの花が咲き乱れ、みなさん楽しみながら登っていました。山の空も青く澄み渡り、秋の気配を感じました。お盆が過ぎれば北アルプスの夏も終わり秋へと季節が変わるのでしょう。槍ヶ岳山荘で偶然、社)日本山岳ガイド協会の先輩ガイドと同宿となり、山小屋のご主人穂刈さん、先輩ガイドのお二人から貴重なお話が伺えとても有意義な時間をすごせました。

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フォトアルバム 北アルプスの夏をアップ

2008年08月04日 | 写真

北アルプスダイヤモンド縦走の様子をフォトアルバム『北アルプスの夏』にアップしました。

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北アルプス[E:diamond]ダイヤモンド縦走 最終日

2008年08月02日 | 北・南・中央アルプス

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Dc0804118 Dc0804126 Dc0804162 先月28日に室堂入りして、雷鳥荘、五色ヶ原山荘、スゴ乗越小屋、太郎平小屋、双六小屋、平湯温泉、6泊7日の山旅のガイドを終えてきました。天候、花、展望に恵まれた輝くような北アルプス縦走を楽しめ参加された方は満足な山旅だったようです。
昨日は太郎平小屋から双六小屋まで12時間余りの行程でしたが、雄大な北アルプスの山懐に抱かれての縦走に疲れも感じることなく目前に迫る槍ヶ岳へ思いを寄せながら、さわやかな笑顔で歩いる姿がとても、とても印象的でした。
今回の予定には槍ヶ岳は入っていませんでしたが、できることなら同じ参加者であの天を突くような槍ヶ岳を青空の中目指したいと思ったのは私だけだったのでしょうか。
常連のゲストの方々と山に入ると仕事を忘れてついつい力が入ってしまうのが悪い癖のようです。
5日からは、槍ヶ岳へ出掛けてきます。
なるべく冷静沈着なガイディングを心がけようと思っています。(飛騨・平湯温泉より)

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