2月5日~7日
今日から7日までニセコ周辺でガイド、早北海道へ渡り10日目、ようやく研修から開放され本業に戻ることができました。
午後にゲストの方と合流、打ち合わせ、ワイスホルン雪上車スキー場で足慣らし?のつもりで出かけましたが板が全く滑りません。ここ数日の寒さで雪が-20度以下に冷え込んでいたのでしょう、寒すぎて板が滑りませんでした、滑らないパウダーを初めて体感。
翌日はブリザードの中チセヌプリへ幾分昨日より気温が上がりようやく浮遊感を体感。
3日目は強風の為さすがのチセヌプリスキー場のリフトも運休、天候に関係なく雪上車動くワイスホルンへと場所を変更。3日目前とは違う雪にびっくり、時間の許す限り北海道の雪を満喫していただきました。
13日間滞在中、青空が出たのは6日昼ごろの数時間だけ。
2月2日から2泊3日の予定で山岳スキー、雪崩技術対策、この度新たな資格制度化へ動き出したバックカントリースキーガイド検定員候補の合同研修がニセコ・チセヌプリ周辺で開かれました。
検定員=
社)日本山岳ガイド協会ではガイド資格制度を設け、ガイドになる為に筆記、実技試験を実施、実技試験は4科目あります。その実技の検定をするのが検定員になります。実技の検定内容を検討するのも検定員の仕事のひとつ、年に二回、各検定員が集まる、机上研修と実技研修があります。今年は、山岳スキー検定員と協会で新たに制度化に向け準備中のバッカントリー(BC)ガイド資格制度の検定員候補の皆様と合同研修となりました。全国各地から30名近いガイドの方々が一堂に会した大きな研修となりました。
雪崩技術対策検定制度は、北海道山岳ガイド協会の樋口和生をリーダーに7年前に初めて創設、文字通りゼロから検定項目を机上で検討、選定、冬に雪山で内容確認を繰り返しようやくひとつの形にまとまってきました。
BCガイド検定も全く新しいジャンル、同じようにゼロからのスタートとなることでしょう。
研修は終始和やかな雰囲気の中で行なわれ、山岳スキー、雪崩検定の内容をダイジェストに実施。
研修1日目は、午後から、雪氷学の専門家飯田先生による、積雪断面観察と講義、ミーティング。研修2日目は、北海道のある町では最低気温-30以下を記録したような寒い一日。朝から、混成チームでガイディング、雪崩レスキュー、引き上げ、搬送などが行なわれました。3日目は、各分野に別れて研修を行ないながら、チセヌプリ頂上へ。この日のチセヌプリ頂上は-20度下回り、体感気温-30度以下上空5000mに-40度以下の寒気がいること肌で実感いたしました。
頂上で一度全員集合という指示が出ていたので、-20度以下の強風が吹く中じっと待つこと30分超。さすが経験豊富なガイドの皆さん、知らぬ間にフードをかぶり、オーバーミトン、ダウンを羽織ったりと自己管理は完璧?、そのうちツエルトに一人消え、二人消え身を寄せ合って、「寒い、サム~イ!」と言いながらも終始笑顔での待機となりました。
あっという間の3日間の研修でしたが、各分野の皆様から前向きな意見をいただき実りある研修となりました。新しいBCガイド制度がよい内容になりますように見守りたいと思います。