山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

白山白川郷トレイルクラブ主催「雪崩事故防止講習会」

2017年01月30日 | 白山白川郷トレイルクラブ

1月25~26日

10年前の冬、

北海道雪崩事故防止研究会の樋口和生氏と

”雪崩行脚”と称し8回ほど

北海道から岩手、山形、福島、富山、岐阜と

各地で雪崩事故防止活動に奔走したことがありました。

このたびは、

その時”白川郷”受講、その後ガイド資格を取得、

”白山白川郷トレイルクラブ”を立ち上げた・蟻原ガイドより提案いただき

10年ぶりにトヨタ白川郷自然學校を会場に

雪崩事故防止講習会が実現することになりました。

前夜は、蟻原ガイドが運営しているゲストハウス”Ant Hut”で

自炊のできるキッチンで鍋を囲んで講師打ち合わせ!

翌日はトヨタ自然學校セミナーハウスで

雪氷の専門家・飯田肇先生、山岳医・千島康稔先生、山岳ガイド

それぞれの立場から

事故に遭わないためにはどうすればよいのかをテーマに

理論と実践を交え

「雪を見る、観る、看る!」の2日間。

山に入ることを想定して、早朝から気象データ、積雪データの収集

皆さんの真摯な姿、

夜も雪の話で盛り上がり、

雪崩事故現場を想定した地形でのコンパニオンレスキュートレーニング

2日目のレスキュートレーニング

丁寧な堀出し

山岳医のアドバイスを頂ながら、要救助者の発見、丁寧な掘り出し、意識の確認などFAへ

ツエルトを使って要救助者を梱包、

要救助者の搬送へ

生身の人を包んでの初搬送体験

その重さに戸惑いながらも

お互いを気づきあう、

温かみのあるチームワークが自然と生まれ

緊張感もありましたが

とてもいい雰囲気の中での講習会となりました。

15年前”北海道雪崩事故防止研究会”からいただいた種が

月山へ、白川郷へと繋がった2日間になりました!

10年前の”出会い”から長い時を経て実現された講習会、

お招きいただき、感動をいただき、ありがとうございました!!

 

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白山白川郷トレイルクラブ 安全管理研修 

2016年11月03日 | 白山白川郷トレイルクラブ

10月29日~30日

岐阜県白川村で2013年7月に結成された

公益社団法人日本山岳ガイド協会認定団体「白山白川郷トレイルクラブ」会員向研修のお手伝いをさせていただきました。

1日目

雪が降るかと思うくらいの寒さのなか

野谷荘司山へ通じる鶴平新道を使い、長いスリングを利用した疲れたゲストへの対応

ぶなの森で使える安全管理”ロープワーク”

2日目

三方岩駐車場から三方岩岳を登り蓮如茶屋へ下るコースを使って

時間を意識して、安全に危険個所を通過する方法、

ケガをさせないガイディングについてなど現場で細かく検証しながら

研修していただきました。

おつかれさまでした。

4週間続いた旅の終わりは、

 

白川郷トヨタ自然学校に2泊で締めくくることができました!!

 

10月の山旅

一番楽しみにしていた教え子の主催するガイドクラブの研修で

無事終えることができました。

 お招きいただきありがとうございました。

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白山白川郷トレイルクラブ スキルアップセミナー

2015年07月07日 | 白山白川郷トレイルクラブ

7月3日~5日

このたび、縁があり

トヨタ白川郷自然学校内の

宿泊施設に滞在させていただきながら、

岐阜県白川村で20213年7月に結成された

公益社団法人日本山岳ガイド協会認定団体「白山白川郷トレイルクラブ」会員向セミナーを大学山岳部の後輩でもありガイドのS君とお手伝いをさせていただきました。

1日目

研修打ち合わせ。

研修課題の一つ、白山白川郷トレイル上にあるいくつかの”渡渉ポイント”の安全管理をどのようにするか。課題の沢渡渉のある”道宗道トレッキング”コースを歩いてみました。

宿の夕食なのですが、

フレンチで、ちょっと贅沢をさせていただきました。

2日目

前夜、スタッフの方とのお話やセミナーへの要望など伺い、S君と相談し、2日間で基本をしっかりマンでいただくという研修プログラムに再構築してみました。

一日目は、

ガイドの役割についてなどの講義や、

ロープワークなどの実技行い

午後から、課題の一つ”渡渉方法”

について試行錯誤していただきながら、

検証、考察をしてみました。

今夜も、夕食はフレンチです。

2日目

会員個々の課題、クラブの課題などが見えてきたなかで、昨日と違う渡渉ポイントで、石などを利用した支点構築を考えていただき

場面に応じた渡渉ポイントの安全管理方法について、検証、考察をしていただきました。

次にガイドの役割の一つでもある、

危急時対応について、

『ガイド中にアクシデントが発生したら』という設定で、検証、考察していただきました。

 【お客様が登山道を踏み外して滑落】

【ロープを利用して

   ガイドが現場に向います】

【ケガをしたお客様を

   介助しながら引き上げます】

【登山道まで戻り、ザック搬送へ】

2日間という短い期間でしたが、

講義でもお伝えしたガイドの役割

”危険の予測と排除”がいかに

大切なことかに気づいていただいた

研修になったのではと思います。

白山白川郷トレイルクラブの

みなさまお疲れ様でした!

PS

今回は、気心の知れた

後輩と一緒にこのような研修の

お手伝いができたことに感謝、

S君、ありがとう!

 

 

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