山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

母校で帰国報告会

2018年10月28日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

10/19

母校愛知学院大学・山岳部顧問・・岡谷先生の授業時間をいただき、帰国報告のご報告をさせていただきました。

南極観測事業と山岳ガイドの関わりや仕事”についてなど、南極の自然や活動の様子を折り混ぜながらお伝えさせていただきました。


報告会が終わってちょっとしたサプライズをいただき、学生の皆さんと歓談を楽しませていただきました。

今回も1年前山岳部OB会が企画した顧問の先生を囲む会に出席した際、先生とお約束した帰国報告会、出発間際になりましたがようやく実現いたしました。

私がこの大学のことを知ったのは、高校三年の時に読んでいた山岳雑誌”山と渓谷”の小さな連載記事を読んだことがはじまりでした。

その縁でこの大学へと進みました。

その原稿を書かれた方が、愛知学院大学教授・湯浅道男でした。

何の迷いもなく”山岳部”に入部しましたが、

ヒマラヤ8000m峰登山を経験された先輩方の想像を超えるトレーニングに心揺らぐ青春時代を送った思い出がありました。

今は、40年山登りを続けてきてよかったと悔いのないなと最近おもえるようになりました。

みなさま、貴重な時間を作っていただきありがとうございました。

それにしても、名城公園新キャンパスは素晴らしいです!

 翌日、師・湯浅道男先生の墓前にもご報告させていただきました。

合掌

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4か月ぶりの文明圏

2018年04月05日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

 

 

3/20

40日余りの航海を終え

予定通り

しらせはシドニー港へ入港。

ひさしぶりに見る緑がまぶしく感じられました。

長い間つけていた認識票

〝ドッグタグ”も必要なくなりました。

入港当日の夕方にはしらせ主催の艦上レセプションに参加

日本領事館、地元日本人会、海軍関係者を

招いての艦上レセプションちょっと人酔いしましたが、

新鮮な日本食を楽しむこともできました。

2泊3日という短い期間だったので

観光を楽しむのではなく、

博物館

教会など

シドニーの街歩きを楽しんできました。

帰路に母の訃報が届いたこともあるせいか、教会には不思議と足が向き

誰ももが参加できる”ミサ”にも参列し、大きな協会の大きな空間は不思議と

心が落ち着く感じがした。

 

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しらせ生活

2018年04月05日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

昭和基地を離れしばらくすると

時々、オーロラも楽しめ夜は夜で

それなりの楽しみもあり、

また、

長い航海を支えていただいた

砕氷しらせ乗員のアルコール許可日に合わせ

しらせ乗員の方への感謝の気持ちを込め

”地球人会”と称して時々懇親会という別の夜の楽しみもありました!

観測隊隊員は

余った野外行動食を持ち寄り

所属、身分若隔てなく

親交を深めることができました。

最初は、参加者も少なくこじんまりと開いていたのですが

回を重ねるごとに参加者も増えてにぎやかに

おかげさまで、しらせ乗員の大半の方と

顔見知りになることもできました。

たまたま司馬遼太朗の本を

読んでいたわたくしともう一人の隊員が

坂本竜馬がよく使っていた

地球という言葉をもじって

地球人会と称しました。

 

 

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長い航海 

2018年04月05日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

 

2/12~3/20

2/12、昭和基地での活動を終え、

シドニー港に着くまで約6000キロ・

約40日間はしらせで生活していました。

一見退屈な日々と思われがちですが、

報告書の作成や諸々の書類作成、画像の整理、

帰国報告会資料作成などなどそれなりに

日々何かしらあるものです。

この何十年、日々時間に追われる生活をしてきた私にとって、

しらせの単調で規則的な生活、、、

考える時間をもてたこと、

分厚い本を読む時間をもてたこと、

落ち着いてDVD鑑賞する時間をもてたこと、

艦上体育

決まった時間にトレーニングができる、

同じ時間に食事ができること、

隊員同士の懇親会、

しらせ乗員の方との懇親会、

ある意味”珠玉の時間”でもありました。

しらせの食事

毎週金曜日はカレーライスの日

9付く日は肉の日・Tボーンステーキとワインを楽しめます!

時々ソフトクリームやクレープ、、、も

正月

節分

恵方巻

しらせ温泉

時節を大切にしながら、単調なしらせ生活を飽きさせないという

しらせ乗員の配慮のおかげと感謝しながら

長い航海を乗り切ることができました!

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最期の任務

2018年04月05日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

2/20

砕氷船しらせは、2/14に昭和基地を離れ、

海洋観測を行いながら昭和基地東方にある

アムンゼン湾(海)沖合に停泊して

59次隊最後の野外観測調査活動が行われました。

わたくしも、測地チームのサポート

南極地形図つくりのお手伝い

アムンゼン湾・リーセル・ラルセン山域で最後の野外支援活動、

地球の40億年前の姿がそのまま残されていると言われている場所に

立っている感激をかみしめながら南極大陸での最後の仕事を締めくくりました。

アムンゼン海:探検家ロアール・アムンゼンに因んでノルウェーの探検家

ニルス・ラルセンが探検し、命名した。

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「帽フレ!」 砕氷艦しらせ 昭和基地離岸 

2018年04月03日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

2/14 11:45 (RT)

風速:30m  気温:-3.5℃  天気:曇り



船が風で 傾くような天候

“離岸”です
飛行甲板にたどり着くまで
手すりのつかまらないと
進めないくらいの風

しらせに乗っている
58、59次隊、しらせ乗員は
59次越冬隊との
お別れの為
甲板へ

対岸の“ふじケルン”の立つ
小高い丘の中腹に
59次越冬隊隊員の姿が、、、

「帽フレ!」
(帽子を振る)の
合図で全員
力の限り
帽子、手を振り、体をフリ
別れを惜しみました。
ここからリンク→←ここまでリンク

しらせも
2回旋廻して
最後に
大きな汽笛を鳴らし
舳先を日本へと向け
離岸

南極の冬の
幕開け、、、

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越冬交代式 

2018年04月03日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

2/1

58次隊越冬隊と59次隊越冬隊の交代式です。

59次隊のみなさま楽しんでください!

交代式が終わると、58次隊隊員は

しらせへと、、、

58次隊越冬隊のみなさま

おつかれさまでした!

日本山岳ガイド協会のメンバーも交代です!

昨日まで、一緒に行動を共にした”59次隊越冬隊隊員”が近くて遠い存在になってしまいました、、、

 また、迎えに来るよ!

でも、越冬したかっなーッ!(笑)

 

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昭和基地 基本観測棟上棟式

2018年04月03日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1/31

第57次隊から建設がはじまった基本観測棟が完成、

最近では見かけなくなった伝統的な上棟式が

58次、59次隊隊員、しらせ艦長はじめ乗員に見守られる中厳かに執り行われ建物に命が吹き込まれました!

59次隊設営チームのご配慮をいただき、小さいですが”日本山岳ガイド協会”の旗も掲げていただきました。

これからも、ガイド協会の会員がこの南極地域観測事業に貢献でき、旗も少しづつ

大きな旗を掲げられるようねがうばかりです。

何もお手伝いできなかったのですが、

名前を刻んでいただきました、感謝!

 

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美しい場所 インステクレパネ

2018年04月03日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1/22~27

ラングホブデ氷河から戻った、翌日から測地調査チームのサポート。

昭和基地から観測隊ヘリコプターで約一時間、しらせ氷河を見渡せるインステクレパネという露岩帯でキャンプを設営し

”南極地形図”つくり意義ある仕事のサポートさせていただきました。

風光明媚な調査地での

サポートでしたが、心身ともに癒されました。

 

 

 

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ラングホブデ氷河掘削調査チーム野外観測支援

2018年04月02日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1/21~27

前日、CHヘリでボツンヌーテンから昭和基地へ戻り15分のトランジット後ASヘリで

ラングホブデ氷河キャンプ入り。

4本目の氷河掘削のサポート、最後の課題・スノーモービルでの氷河上輸送も

新しいルートが見つかり2.5㌧の調査機材、キャンプ用具を20往復・4日かけてを露岩帯まで運ぶことができました。

昨年12/20からラングホブデ氷河掘削調査チームのサポートをさせていただき

ようやく任務を終えることができました。

 

感謝!

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ボツンヌーテンへ

2018年02月01日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1月19~21日

昭和基地からしらせ搭載大型ヘリコプター

”CH”で約1時間の南極大陸内にあるボツンヌーテンへ。

この地は第一次隊が昭和基地から犬ぞりを使って移動、

初登頂した場所でもあります。

その山麓にテントを設営して、

重力/地震チームの野外観測のサポートに出かけました。

今回は、前衛峰のような通称”犬山”に

GPS観測機器を設営して、

24時間後にその機器を再び

回収するというオペレーションです。

10キロ近い機材を背負った隊員を

ロープでサポートしながら山頂をめざしました。

事前の情報も少なく、

毎年雪の付き方の変化が大きく

どんな装備で対応したらいいか

苦慮しましたが、、、

雪斜面のトラバース、

100mほどの雪壁、

100mの雪稜、

最後は50mのリッジと

スノーバーを打ち込んだり、

ロープを固定したり。

ハーケンを打ったりと

標高差300mのコンパクトな山で、

登ってみるととても変化に富んだ山でした。

おかげさまで、

機材の設置回収含め

3日間で3回この山に登ることができ、

雪山の醍醐味を久しぶりに楽しむこともできました。

 

 

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潮汐調査のサポート

2018年01月18日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1月17日

16日にしらせから戻り、

昭和基地・西の浦海岸で、

海上保安庁から派遣された隊員の方の

野外観測支援に入りました。

海上でゴムボートを

操る隊員を陸上からサポート、

海水面の変化を測る

重さ30キロのセンサーを

水深10mほどの海底まで

移動する作業など試みたのですが、、、

思うように行かず時間切れで

断念することになりまし。

安全第一で

一週間後に再開することとなりました。

 

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日本から14000キロ離れた地で

2018年01月16日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1月12日 昭和基地

東京から14000キロ、しらせに乗船したフリーマントル港から

6000キロ離れた地に南極・昭和基地があります。

しらせ乗員支援がはじまるころから、

3日に一度昭和基地内にある

”BAR Syowa Station”が解放されます。

12月20日からずっと野外観測支援が続いたので

ちょっと息抜きを兼ねてお邪魔してみました!

間もなく前半を終えようとしていますが、

ほんとに多くの難題、壁が次々と現れましたが、

いろいろな方の協力をいただき

何とか回避、乗り越えることができました。

後半も野外観測隊員のロジスティクを

おかげさまの気持ちを忘れないで

続けてゆきます!

山形の地酒のも出会えました。

 

 

 

 

 

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応急工作

2018年01月16日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1月12~13日

観測隊ヘリで

ラングホブデ氷河から昭和基地にもどり、

氷河熱水掘削調査チームの機材撤収の際に使う

”熱水掘削機後輪にはめるソリ”を2台

氷河上のクラック帯を通過する際に使用する

”分割式の仮設橋”を廃材を利用して

昭和基地・自然エネルギー棟で

一人でコツコツと応急工作をしてました。

一つ一つ氷河上をスノーモービルで輸送するための

条件が整ってきました、後は燃料、支援していただく隊員、

天候が味方していただければいい成果につながるのではと

思っています。

間もなく夏隊の活動も後半に入り

わたくしにとっても、

切替の時間になりました。

13日午後は

氷河チーム休養かねて

氷河掘削チームの後半撤収まで含めた

計画の作成、わたくしは氷河上輸送の安全対策計画作成の

ためしらせに戻りました。

 

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再び、ラングホブデ氷河へ

2018年01月12日 | 第59次南極地域観測隊・活動編

1月6~11日

ラングホブデ氷河で活動中の氷河掘削調査チームのサポートの為

昭和基地から観測隊ヘリでラングホブデ氷河へ入りました。

今回はスノーモービルを利用して、氷河掘削調査チームの調査機材を第二掘削予定ポイントまで移動すること、調査終了後に調査機材数トンをしらせ搭載ヘリコプターが離着陸できる氷河対岸までスノーモービルで輸送できるかを見極めることが主な任務になります。

6日、しらせヘリコプターが離着陸できるポイントにデポしているスノーモービル近くに58次隊土屋隊員と前泊

7日、クラックと池が点在する氷河の端ストップ&ゴーの繰り返し、

徒歩で30分約1キロの距離をスノーモービルが通過できるルートを探しながら1時間半近くかけて通過、何とかキャンプ地にスノーモービルを運ぶことができました。

午後から1台200キロ近くある熱水掘削機械の前輪にはめるソリを工作

何とか氷上での物資輸送の目途つき、

第二掘削ポイントまでの引越しも無事終えることができました。

8日、スノーモービル利用の氷上輸送輸送ルート工作

9日、第二掘削地点で260mの掘削成功の瞬間にも立ち会うことができました。

10日、第二掘削地穴を利用して

氷厚260m下の海水250m下の堆積物、海水採取調査のサポート、

長さ500mのワイヤーの先につけた採取機器を掘削穴からゆっくり引き下ろし、引き上げを10回近く繰り返す単調な作業が1日続きました。

11日、早朝に観測隊ヘリコプターでピックアップしていただき無事昭和基地へ帰還いたしました。

天気も良く数日で真っ黒になりました!

 

 

 

 

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