3月31日
フォトアルバム
『2009年1月 東北の雪山』 『2009年2・3月 東北の雪山』をアップしました。
写真の説明は少しずつ書き加えてゆきます。
3月28~29日
春の連休が明けてから、冬型の気圧配置が続き久ぶりに寒気も南下した天候の中、青森の八甲田山へ山スキー・スノーボード登山ガイドへと出かけてきました。
期待以上の雪と寒さにビックリ。
2日間、酸ヶ湯温泉をベースに大岳環状ルートや小岳から硫黄岳ルートを登り、滑り、八甲田ロープウェイ周辺のオフピステスキーの喧騒とは違った、静かな山スキー・ボードが楽しめた。もちろんファーストトラック、ラッセルも存分に味わえました。
『山スキー・スノーボード登山って何?』とよく質問を受けます。
山スキー・スノーボード登山は、どちらかというと滑りがメインではなく、山に登ることが主体で、その行動過程に滑る場面があるのがスキー・スノーボード登山です。
スキーやスノーボードの滑りが余り上手くないからと迷わないで、トータルで雪山を楽しみませんか!新鮮な驚きがたくさんあります。
例えば、こんなラッセルゲレンデでは味わえません、でも体や足裏で感じた雪の感触は忘れないでしょう。雪を知り、見る、観る、診るには欠くことのできない経験です。
スキー・スノーボード登山はある程度、ゲレンデを滑れないと大変かもしれませんが、山に入って滑らないとわからない事の方がたくさんあるような気がします。
整地されたゲレンデで100回滑るよりも、10回の山スキー・スノーボード登山経験の方が大切なこともあります!!
山登りは経験のスポーツです。その辺が滑り主体のオフピステスキー・スノーボードツアーとはちょっと違うのかもしれません。その楽しさを伝えるのがガイドで、どちらを選択するかは、ゲストの皆様です。
3月22日
2日目は、三石山・大松倉山へ出かけた。天気予報は午前中曇り、午後から雪マーク。昨日が良かっただけになおさら空が恨めしく思えた。
今回もクラシカルなルート。松川温泉から登る。
最初の短い急登、そして前をふさぐようなやせ尾根へが続く、ここは
意地を棄てスキーをはずしザックを板につけ15分ほど登る。
左手に迫る岩手山を横目にスキーのクライミングサポートを立て急登を乗り切る。
しばらく尾根伝いに登ると、オオシラビソのゆるやかで広大な斜面でる。
登るというより、歩くように三石山荘へと向かう。
左手後方には岩手山、前方からは大松倉山の斜面や三石山が樹間から見え隠れする、右手には源太ヶ岳が広がり八幡平のイメージ通りの景色が楽しめる。
薪ストーブのある三石山山荘着く頃から、空が変わり始め、急いで三石山山頂へ向かう。
頂上に着く頃には天気も回復雄大な展望が開けた。
昨日から、眺めていた広大な斜面を思いっきり滑るどこまでターンしても終わらない斜面にびっくり。
続いて、大松倉山へと登り返す。大松倉山の長く緩やかな斜面も思いのほか楽しめ、松川温泉へと下った。
2月からはじまった、『ハイグレード山スキー・ボードツアー』
今回で一区切りとなった。
毎回、場面に応じた、バックカントリーツアーの知識、技術、判断方法などを伝えてきた。
でもそのことばかりにとらわれてしまうと山の楽しさを忘れ、本質=山に“魅かれた最初の動機”を見失うような気がする。
確かに最低限必要な知識、技量はなくてはならない、でも『何でもえーねん!山を楽しもや。』と夕べはそんな話で盛りあがった、ペンション・アルペジオでの夜でした。
(アルペジオ=分散和音。その名のとおり、ある和音を分散して出す事で、メロディーに合わせた細かい表現やコードで弾くのとは違った音の深みを出す事ができる。)
偶然なのか、今回のツアー締めくくりにふさわしい場面が松川温泉への降り口に待っていた。それは、斜度40度のルンゼ。ロープを出すべきか迷うような場所だったかもしれない。でも今シーズン共に行動した“チーム・ビバーク”は何のためらいもなく、横滑りを自由に操り無難にクリアー。
充実した山スキー・ボード登山に皆さん自然と笑みがこぼれていた。
深みのある山登り、“アルペジオな山登り”へと一歩近づいたようだ。
3月20~22日
今回は春の連休を利用して八幡平エリアの山を滑るプラン。
20日夜に山形を出発。同じ会の先輩が営む、岩手安比高原にあるペンション アルペジオをベースに八幡平 裏岩手の山を登ってきた。 この源太ヶ岳直下の東斜面は、過去2回雪崩の悲劇が起きている。滑ると気持ちのよい斜面だが、気を引き締め、途中からスキーをデポし慎重にピークへ向かう。 下の画像は、昨年の源太ヶ岳の雪崩の様子。
車で北緯40度線を越える頃には、一段と冷え込み、雪もちらつきはじめる。
1日目の、八幡平・源太ヶ岳の山登りに期待を込めながら、安比高原へ到着。
源太ヶ岳へは、最近は下倉スキー場からの入山者が多いらしいが、登山を意識して松川温泉からクラシカルな山スキールートを選んで登ることにした。
途中で、下倉スキー場から登ってきた地元の山ボーダーグループと遭遇。
彼らは、本日のファーストトラックを目指していたのだろうか、我々の前を足早に通り過ぎ去っていった。
我々はのんびり頂上を目指し、今シーズン滑った秋田駒ケ岳、森吉山などの山々を眺めたり、明日の三石山の斜面にワクワクながら下山を開始。
シラビソやぶなの林間は期待通りの雪に満足しながら、山スキー・ボード登山を楽しみ“アルペジオ”な気分で宿へ向かった。
「志津温泉 雪旅籠の灯り」
最高賞 ふるさとイベント大賞
受賞おめでとうございます!
当時スクールバスで通っていた志津の子供たちが『雪旅籠』というイベントで新しい月山の魅力を見つけて活動している姿を見ると不思議な感じがします。
3月1日
樹氷とパウダーに出会えるのをたのしみに?待望の森吉山をスキーで楽しんできた。 森吉山は、太平山、鳥海山、岩木山、八甲田、白神山地、太平山、八幡平、秋田駒ケ岳、焼石連峰、早池峰、岩手山と東北の名峰がずらりと一望できる稀有な山の一つ。
この日は、放射冷却で朝から冷え込み、ゴンドラ終点の雪原には
表面霜が顕著に現れる。
好天に恵まれて、森吉山の西斜面・カルデラ跡、高差150m余りを一気に滑る。前半硬かった雪も後半からは気持ちの良いパウダーに変わると、思い通りにシュプールが描けたと、歓声が上がった。
このまま帰るのもったいないねと、白無垢のパウダー斜面・カルデラ壁バックボールを二回も滑ってしまう。
いつもは、体力が無い無いと言っていたSさんも、『時間があればもっと滑りたい』というくらい??みなさん、快適な、会心な滑りが楽しめたようだ!!
タフネスなスノーボーダー Hさん本当に転勤?? 東北の山ボード、はじまったばかりですよ!! 残念なことに、ゴンドラを利用して、手軽に樹氷やスノーシュートレッキング、BCスキーが楽しめる森吉山阿仁スキー場も存続にゆれている。 ブナの伐採にはじまり、リゾート開発の名の下にスキー場として開発されてきた森吉山。 様々な問題を抱えているが、自然解説、夏山登山、樹氷教室、スノーシュー、スキー、雪山入門登山といろいろな方々に自然・山のすばらしさ、人との共存の難しさを伝えるという役目をゴンドラが担いだしたようなきがする。 『せっかくつくった施設でしょう!!』と森吉山の樹氷もさびしそうに問いかていいるような気がした。人間は身勝手な生き物だな!
ぜひ来年も存続し、この景観を多くの人に伝えて欲しい。