8月24日~29日
南下・北上を繰り返す、秋雨前線の横たわる長野県へ。
3年前は槍・穂縦走、剣岳登山、昨年は爺ヶ岳から白馬鑓温泉まで後立山縦走。一緒に歩いてきた関西のみなさまと今年は白馬鑓温泉から白馬三山、雪倉岳、朝日岳、蓮華温泉までを歩く予定です。『後立山踏破章 総集編』というタイトルを企画いただいたガイド事務所につけていただき、
昨年もお世話になった、白馬村の温泉民宿あさひやに集合です。
http://homepage3.nifty.com/asahiya-hakuba/
8月25日 猿倉~白馬鑓温泉
相変わらず、前線がうろうろとしています。長期予報では天気は回復に向かう予報がでているので、一安心です。「数週間ぶりに白馬の稜線が見える」と宿の方がおっしゃっていましたが、数時間後には雨が降り出してきました。
雨の中を歩くのは辛いので、宿のご好意で4時半朝食にしていただき早立ちをさせていただきました。おかげさまで、本降りになる前の午前11時ころ、白馬鑓温泉に到着です。
8月26日 白馬鑓温泉~天狗山荘 *白馬山荘断念
夜半から、土砂降りの雨が続きました、前線が通過中なのでしょう。
朝食後、小屋の方に白馬山荘の天候を教えていただく、風も弱く、霧雨とのこと。前線通過をもう少し待とうか?あまり待ちすぎてしまうと行動時間に制約が出る?迷いますツ??
雨が小止みになったころに雨具、スパッツ、ザックカバーをつけ濡れ対策をしっかりとして歩き出します。岩場、クサリ場を越え、3時間歩き稜線に出たとたん、風雨が強くなる
ゆっくりでも休まずに白馬山荘に向かって歩き出せば大丈夫かな~と・・・?
しばらく白馬鑓温泉方面へ歩き出しますが、「止めツ!」と自分に言い聞かせるように大きな声を出してクルリとU ターンです。 村営・天狗山荘をめざします。ますます、強まる風雨のなか長い長い小屋までの40分でした。今日は10時30分で行動終了。小屋に着く頃には全員ずぶぬれ、小屋のスタッフの方がすぐに乾燥室に火を入れていただき濡れた衣類、雨具、ザック、靴と全てを乾かすことができました。
午後は、“本日のケーキとコーヒーセット500円”の文字に惹かれ笑顔でお茶会となりました。(実は、風雨から開放され安堵の笑顔だったのでは?)
夕方には、雨も止み夕日に染まる剣の山並みに小屋のスタッフの方も外に出てきて「超久しぶりです!」と感激してました。
『後数時間早く、雨が収まっいたら・・・。』『もう少しゆっくり出発していたら・・・。』と思うのはガイドだけでしょうか。
8月27日 天狗山荘 ~ 白馬山荘
昨日の雨のため予定半ばで天狗山荘に泊まったので、朝日岳は断念です。朝日小屋の清水ゆかりさんと丸さんを偲ぶことができなく残念でしたが、仕方がありません。
今日から小屋めぐりの山旅に変更となりました。
快晴のなか白馬三山をのんびりと歩き
秋を感じさせるような空を楽しんだり、
11時過ぎには白馬山荘に到着です。
スカイレストランで、またまたお茶会、お酒会となりました。
8月28日 白馬山荘 ~ 蓮華温泉
今日は、今回の縦走中一番長く歩く予定です。
とはいっても
6時間の行程です。
朝6時過ぎに出ても、
彼方に見える朝日岳、雪倉岳を眺めても
「午後2時過ぎの入山は・・・・ご遠慮ください。」と言い切る看板に感心しても、
白馬お池で40分昼食時間をとっても、
13時過ぎには蓮華温泉についてしまいました。
今日は、山旅の疲れを秘湯や野趣溢れる露天風呂で癒して・・・
8月29日 蓮華温泉 ~ 大糸線平岩駅
“いいことは、おかげさま、わるいことは身から出たさび”
とどなたかの名言が頭に浮かんできました。
思うように進めなかった長期山行、小屋めぐりのような山旅となってしまい、いろいろとご不満もあったのでないでしょうか。わたくしも激しい雨を見ては何度「中止しませんか?」と口に出しかけたことでしょう。7月下旬から天候不順が続いている今年の夏5日間歩けたことに、無事に下山できたことに
“おかげさま”と感謝しながら、みなさんとお別れいたしました。