山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

山と高原地図 2012年版 

2012年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

3月21日
前任者の高橋金雄様から推薦をいただき、昨年6月頃より蔵王連峰のコース踏査を行って参りました、㈱昭文社・山と高原地図⑦「蔵王」2012年版が完成いたしました。
生まれて初めての登山が、高校1年の4月“山岳部の新人歓迎登山”で西蔵王から蔵王温泉へと登った“瀧 山”、頂上から見えた箱庭のような蔵王温泉の町並みに感激したのを今でも覚えています。それから、高校3年間時間を見つけてはこの地図を片手に蔵王連峰へと登ってました、そんな思い出の山々の高原地図を担当できたことに、今はただ、ただ、感謝の念でいっぱいです。

まだまだ、蔵王エリア全体の踏査、ガイドブックの執筆等が残っていますが、高橋金雄様と共著という形で書店の店頭に並びます。

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今年も4月に入りましたら踏査、ガイドブックの執筆に
と考えています。
山で見かけましたら声をかけてください。

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春分

2012年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

3月20日
今日は「春分」
暦便覧には“日中の中を行きて昼夜等分の時なり”と記されている通りいつの間にか昼の時間が長くなりました。

19日約2週間ぶりに帰宅いたしました。ブログも更新いたしました。

自宅周辺里山の様子も少し変わり“山が笑う”季節へと移りはじめたようです。

1月から二週間・十日単位で北海道から東北、長野・岐阜県と現場から現場へと移動が続いた雪のシーズンもようやくひと段落いたしました。

ちょっと油断すると、体は正直なものでブレーカーが落ちるように体調不良となって現れます。

そろそろ体を労わりながら行動することも考える年齢になってきたようです。

と、

書きつつ、21日からしばらく秋田駒ケ岳エリアへ出かけてます。

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再び、八甲田山へ

2012年03月20日 | スキー登山

3月18日~19日
食欲、元気も戻り網張温泉スキー場から八甲田山へと移動。“さあー、滑りましょう!”と気合は充分なのですが??

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悪天気とドボドボの湿雪に気分も消沈。

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翌日は、冬型が一時的に強まり強風の予報、早々に八甲田山で滑るのをあきらめ秋田県の森吉山へ移動。

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こちらも天候悪く、誰もいないスキー場脇のブナ林の中を気持ち良く滑っていたら・・・??

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強風のためゴンドラが運休。

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森吉山阿仁スキー場情報

今シーズンは3月25日で一旦営業を休止、ゴールデンウィークの4月28日から5月6日まで春山スキーを再開予定、森吉山の春山登山・スキーが楽しめそうです!

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寒さが戻り、タイヤのホイールにもこの通りです。

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オフピステスキーガイド養成講習

2012年03月20日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

3月14日~16日
岩手県・網張温泉スキー場とその周辺の山でオフピステスキーガイド講習会と検定のため岩手県へ。

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この網張温泉スキー場は立てにリフト3本かかっているだけの小さなスキー場ですが、秋田駒ケ岳、乳頭山がきれいに見え、変化に富んだコースレイアウトが魅力的なスキー場、来シーズン雪がいい時期にもう一度訪れてみたいな思いました。もちろん、サイドピステ、オフピステ共も手軽に楽しめます。

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ガイド研修

2012年03月20日 | 東北の山

3月12日~13日
来週、秋田駒ケ岳エリアで予定している資格更新研修に備えてのガイド研修を地元の小野ガイドと担当していました。
デジカメを使う時間もなく何度も何度も反復練習に終始、資格を取得されて十年になる皆さんにいまさら教えることなどないのではと思うのですが。自分のことを振り返るとガイドの技術は教え学ぶことより、真似ることの方が多くあるような気がします、いろいろな場に出たり、山の先輩方のお話や山での立居振る舞いなどを見ながら、真似ながら身につけてきたような気がします。

評価はそのまま仕事に反映されることでしょう。

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一年・・・

2012年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 年昨の3月11日は、ガイドのため秋田駒ケ岳山麓にいました、季節外れの大雪のためお客様の荷物の到着が遅れ山へ入ることができなくなり、予定を変更して角館市内の武家屋敷周辺を散策していたとき震災にあいました。
 その晩は、ろうそくの燈るなか田沢湖高原の宿で夕食をとり、暗いベッドの中で眠ろうとしましたが、ラジオをから耳を離すことができませんでした。
 しばらくたち次男からようやく『自宅は無事!』の短いメールが届き安堵し、希望を感じたことはありませんでした。
 とにかく12日はどこまで帰れるかわからないがお客様を無事帰宅させなくてはと、宿でパンをいただいたり、テルモスにお湯を入れ、毛布をお借りしてどうにか自宅へ戻ることができました。その晩は、お客様と一緒にろうそくの燈る中、家族と夕食を共にしました、この数日「幻であって欲しいな」と何度願ったことでしょう。
 13日近くの山形空港が機能しているという情報を頼りに、
朝3時に空港カウンターに並びキャンセル待ちの予約券確か5番、6番の番号をいただくことができました。ようやく日が昇り朝9時過ぎ頃になると多くの人がタクシー、バスで続々と詰め掛けてきました。宮城ナンバーのタクシーは泥だらけです、空港内は泥だらけのスーツケースを引きながら逃げてきたビジネスマン、観光客の無言の姿が今でも思い出されます。

 ようやく、第一便が飛び立ったのは午後2時を回っていました。それから、一週間後の3月19日に南三陸町へ向かっていました。

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 そのとき、救護所で医療活動の陣頭指揮をとられていた志津川病院の医師・菅野先生から

『菅野武です。
今日は震災から一年。夜の21時からNHKスペシャル(NHK総合)に中継でわずかですが出演します。この一年の思いを、少しでも伝えたいと思います。
明日からまた頑張るために、今日は祈りを捧げましょう。』というメールが届きました。

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私は

青森から次の仕事のある秋田県田沢湖町へ向かう高速道路のPAエリアであの時間に祈りました。

来年は普段の生活にどのくらい戻れるのでしょうか。

その晩はガイド仲間宅でNHKスペシャルを見ながら、走馬灯のような一年を振り返っていました。

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早春の八甲田 お弁当を持って!スノーシューツアー

2012年03月20日 | 東北の山

3月8日、9日と早春の日差しを浴び、酸ヶ湯温泉・特製の大きなおにぎりをほおばりながら

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8日は八甲田・大岳を登り、

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9日は赤倉岳、井戸岳の稜線を歩き、

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雪の毛無岱を越え酸ヶ湯温泉へ周遊登山。

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お日様のお陰で、イメージ通りの“早春の八甲田山”を楽しんでいただけた様子、自然に感謝、感謝!!

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10日の最終日は、青森市内の朝市、物産館を回って、『らっせー、らっせー!』とねぶた体験でお腹をすかせて海鮮丼を平らげと青森の豊かさを楽しんでいただきました。

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みなさん、東北のためにとたくさんお買い物までしていただきました、本当にありがとうございました。

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今日から八甲田・酸ヶ湯温泉に滞在♪

2012年03月07日 | 東北の山

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3月7日 今日から11日まで関西の『まちこオフィス』企画で八甲田山をスノーシューで登ってます。

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啓蟄ですね!

2012年03月06日 | ブログ

3月6日
“雨氷”から15日目にあたる3月6日は啓蟄です。
“啓”は「ひらく」 “蟄”は「土中で冬こもりしている虫」
前回ブログ更新をしたのが“雨氷”のころでした、猛烈な寒波も弱まり山形も昨日から雨が降り続いてます、
昨年暮れに求め、寒い仏間に飾っていた山形の特産品
“啓桜さくら”もようやく花がひらきました。

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明日から八甲田山へと出かけ、そのまま秋田駒ケ岳、
岩手の山とまたしばらく留守になり、
次回のブログ更新は春分の日の頃になりそうです。

間もなく、3.11東日本大震災から1年になります。

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このたびの震災で大きな被害を受けられた皆様に、

心よりお見舞い申し上げるとともに、

お亡くなりになられた方々およびそのご遺族に、

哀悼の意を表します。
           被災された地域の早い復旧と、

皆様の一日も早い生活の安定をお祈りいたします。

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ラジオからは、相変わらず何の進展もない机上の空論

国会中継が流れています・・・・

  東北に住んでいる人間にとって、

   まだまだ心落ち着かぬ日々を過ごすこととなります。
 

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今年度最後の検定 

2012年03月06日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

3月2日~4日
栂池高原スキー場・やまきゅう荘に宿泊しながら
今年度三回目の社)日本山岳ガイド協会・雪崩対策義務講習・基礎の検定が行われました。

 

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今回は、いつの間にか猛威を振るっていた寒波も弱まり穏やかな早春の日差しを受けながらの検定となりました。

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受験生のみなさま、朝から夜10時過ぎまで毎日お疲れ様でした。おかげさまで検定という仕事を通じて、皆様から多くのことを学ばせていただきました、ありがとうございました。

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日本の希望や夢を担う 国立極地研究所のお手伝い

2012年03月06日 | 雪の山

2月28日~3月2日
今年度から、国立登山研修所の講師に登録の推薦をいただき、そのような縁から第54次南極地域観測隊候補生の冬季総合訓練:サバイバル訓練のお手伝いのため乗鞍岳山麓へと出かけてきました。

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今、南極観測の任務を終え帰国の途にある
友人でもあり、雪の師匠でもある樋口和生氏との奇妙な縁を感じながら現地へと・・・

 

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いろいろな目的や任務を背負って参加される
総勢80名ちかい隊員候補の方々と過ごした4日間はとても刺激的でした。

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訓練は雪上でのテント設営、ビバーク訓練、生活、ロープワークなど限られた時間内での指導には少々戸惑うこともありましたが、もちろん参加者は全員初めての体験です。
先輩指導者や極地研スタッフからの「一つ一つの技術を伝えるだけではなく極限下で一人でも生き延びる知恵や術、そして何よりも大切なチームワークづくりが目的」とアドバイスをいただき微力ながらお手伝いすることができました。

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南極観測隊の皆さんの活動がやがては地球や日本の未来に貢献するのだろうと思うと「ガンバって!」と大きな声でエールを送ってしまいました。

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南極観測船“しらせ”から無事の知らせが・・・

2012年03月06日 | ブログ

2月のある日“雪崩事故対策”関連の師匠、
樋口和生さんから
『2回続けての南極観測越冬隊の任務、無事に事故もなく
を終え、しらせの船内でのんびりと過ごしています・・・』
と無事の知らせが届きました。
お疲れ様です!!
樋口さん、留守の間いろいろなことがありましたヨツ。
落ち着いたら、ゆっくりとお酒でも飲みましょう!



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雪崩対策基礎義務講習 立山 編

2012年03月06日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

2月24日~26日
所属している社)日本山岳ガイド協会の登山ガイド資格実技検定試験検定のため富山県・立山町粟巣野スキー場にある“ロッジ わがや”へと出かけてました。雪の専門家・飯田肇先生を交えての理論と実践の3日間です。

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スキー場脇で飯田先生の積雪断面観察、

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ビーコン操作、大品山まで雪山ガイディングやテストピットの手法についてなど

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3日間の講習では全てを伝えることはできません、
多くを学びあうことができたのではないでしょうか。
最後は降りしきる雪の中、雪崩レスキュートレーニングと筆記試験、毎度のことながらお疲れ様でした。

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