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五月晴れの中所属している東北マウンテンガイドネットワーク主催「スキルアップ研修」を担当させていただきました。
研修場所に選んだのは宮城県川崎町本砂金(モトイサゴ)エリアにある標高595m、標準コースタイム3時間のオボコンベ山という小さな山域、地形図に山名も登山道も明記されていない山です。
沢歩き、不明瞭な登山道、急峻な尾根の登下降などがあり、登山力を試されるだけでなく、登山ガイドの力量が試され、ガイドセンスを磨くには丁度良いコースと思い昨年から研修場所に利用しています。
集合場所で情報の共有、簡単に地形図に沢筋、尾根筋、登山ルートなどを記入して登山口へと向かいます。
昨年まで、水害による倒木がたくさん沢をふさいでいたのですが、、、
地元の方のおかげなのでしょうか?
きれいな沢床の中を気持ちよく歩きながら渡渉について繰り返し研修、
新緑がまぶしいです。
地形を利用してのロープ操作研修、
読図:現在地の確認
沢を詰めると急な尾根が待っています、
練習を兼ねて数mロープを出してゲスト役の方を引き上げてゆきます。
尾根を登りきると 大きなマンモス岩 マムートが現れます!
そこから細尾根を登ると山頂、北蔵王の山々がきれいに見えます。
山頂からは4ピッチほどの急峻な下降が待っています。
わずかな踏跡を見つけながら下、途中で1/3システムによる引き上げの検証などを行い、
水難防止研修
最後は幅7~8m沢でロープを使い、水流を意識しての渡渉研修
固定ロープによる渡渉研修など7時間以上かけ無事研修修了いたしました。
和気あいあいとしいながらも、各自の足らない部分が見えてきた実のある研修となったのではないでしょうか?
みなさま、お疲れさまでした!
東北マウンテンガイドネットワークでは、2019/10/11森吉山山域で水難事故で亡くなられた小野会員の死を教訓に、水難事故について考える研修を昨年からはじめました。
合掌