山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

寒中お見舞い申し上げます!

2017年01月31日 | ブログ

相変わらず寒暖差の激しい日々が続いています、

自宅周囲は1m近い雪に埋もれていますが、

ベランダを改装した”薪部屋”の

薪の山が少しづつ減りはじめ

春を感じています!

しばらくブログ更新を休んでいましたが、

1月の日々の様子をUPいたしましたので、ご笑覧ください!

 


年越し登山 

2017年01月31日 | 北アルプス

1月1日

おかげさまで、年末年始を位ヶ原山荘で過ごすことができました。

ここ数年、多くの人で賑わう燕山荘で年末年始過ごしていましたが、

位ヶ原山荘は思っていた以上に人が少なく、

特別なこともすることでもなく、夕食はいつも通りの鍋

普段と変わらぬスタイルで迎えていただき、のんびりと過ごすことができました。

元日の朝はおせち料理と雑煮をいただき

乗鞍岳を目指す予定でしたが、前日からの降雪と強風が続き、

雪が少ないなか年末にかけて数回3000mの高さでも雨が降ったこともあり

雪面が氷化して相当固くなっているだろうと大事をとって登らずに下山して来ました。

今年の年末年始、富士山をはじめ各地の山岳エリアで滑落事故が目立ったことを思うと

無理せず下山してよかったと思っています。

 自然はいつも皮肉なものです、

下山後温泉から出てきたらきれいな乗鞍岳が見えてきました!!


月山朝日ガイド協会主催 「雪崩事故防止講習会」

2017年01月31日 | 月山朝日ガイド協会・ICI石井スポーツ登

1月14~15日

恒例行事となった「月山・雪崩事故防止講習会」

講習会がこの地で始まったきっかけ、、、

2000年3月・国立登山研修所研修中に起きた”大日岳事故”

その翌年5月に実施された事故調査に参加した際

ガイドで、北海道雪崩事故防止研究会の

樋口和生氏(現在:南極観測越冬隊隊長)との出会いが

きっかけでした。

数日間の事故調査を通じて、

樋口氏の行っている雪崩事故防止活動に共鳴、、

翌年2002年1月に樋口氏を招いて

はじめたのが最初でした。

ここで講習会を始めるに当たり出された条件

①雪が豊富にあること

 ⇒月山弓張エリア

②低体温症について理解のある・医師

 ⇒北村山公立病院医師・國本健太先生

③雪の専門家

 ⇒防災科学技術研究所雪氷防災科学センター

        新庄雪氷環境実験所・小杉健二先生

 ④雪のフィールド活動にたけている・山岳ガイド

 ⇒月山朝日ガイド協会会員

条件がそろい、今に至っています。

最近は

村山市消防署の救急救命士・笹原宏文氏を招き

事故後の搬送方法などについても教示いただけるようになりました。

皆様のおかげさまと協同ではじまり、

16年続けることができました!

今年は、ギリギリまで雪もなく、参加者も少なくと

開催が危ぶまれたのですが、直前の大雪にも助けられ

”継続は力なり!”その言葉を信じてよかったと思っています。





今年は、参加者が少なかった分時間配分に余裕ができ、

要救助者の搬送までを丁寧に講習することができました。

山での事故が無くなるまでこれからも続けてゆきたいと思っています、

悪天候の中、参加いただきありがとうございました!

 


仙台の晴れ女、晴れ男 

2017年01月31日 | ICI石井スポーツ登山学校 仙台泉店企画

1月19~20日

寒波と寒波の合間、20数時間の晴間をつかんで

無事、西穂独標を往復することができました。

1日目:数日前まで5日間運休していた

西穂ロープウェイを利用して

西穂山荘へ、歩きはじめはガスが濃く翌日の行動に不安がありました。

小屋が見える頃には晴れ間が、、、

小屋に入ってくつろいでいると窓の向こうに”白山”が見えてきました、

今夜の宿泊者は4名とテント泊2名。

2日目:冷たい朝弁当を無理やり胃に収め、

早朝5時過ぎヘッドランプをつけて

西穂独標を目指しました!

ちょっとヒヤヒヤな場面もありましたが、、、無事山頂に到着!

そんな心配を知っていたのかわかりませんが、、、

無事、往復することができましたね!

怪しい雲がだんだん近づいてきてるのですが、、、

景色に見とれてばかりな気がしてなりません。

 

小屋に戻るころには

雪が舞い、吹雪へと、、、

晴れ女、晴れ男そんな言葉が

浮かんできた”雪山登山”でした。

ありがとうございました!!


強風の入笠山

2017年01月31日 | 南アルプス

1月23日

相変わらず強い寒波の影響で”低温と強風”が続いています。

そのような中でも”楽しめる山?”ということで

昨年雪不足で計画がとん挫してしまった

”入笠山”に登ってみました!

太陽が顔をのぞかせるのですが寒かったですね、

寒い中、ありがとうございました。

1月24日

寒波衰える気配がありません!!

低温リスク⇒大

強風リスク⇒大

=山を楽しむことができない・修行のような山登りになると

判断行動を中止して、

松代町と長野市の史跡めぐり!!

変更にご協力いただき、ありがとうございました



大寒波のなか

2017年01月31日 | 八ヶ岳

1月21~22日

長野市内で40cmの降雪を記録するような強い寒波のなか

冬の営業を再開した北八ヶ岳・白駒荘をベースに北八ヶ岳を楽しんでみました!!

今月の10日ころから日増しに寒気が南下しやすい気象条件となり、

20日頃からさらに強い寒波が南下、雪上車の送迎が心強く感じられます。

雪上車は高千穂スキー場内のレストラン”モンブラン”に集合、スキー場近くの冬季閉鎖の道から

スタートします、退屈しないようにと時々休憩を入れていただいたり、

交代で助手席に乗せていただけるなど

50分の乗車時間ですが、楽しむことができました!!

夕食もボリュームがあり美味しいいです!

館内もウッディな雰囲気で暖かく、

スタッフのおもてなしも温かな山小屋です!

1日目は、白駒荘から高見石まで足慣らし、

白駒池は雪原にかわり自由に歩くことができます、、

2日目

前日からの降雪でスノーシューを履いて膝下ラッセルとなりましたが、

2時間半ほどで暴風のニュウ山頂に無事到着、

 さすがに森を抜けると寒いです、、、

冬でも営業している山小屋そんなに多くはありません。

 山小屋ベースに冬山登山をと考えると限られた”エリア”になってしまいます、、、

そいう意味でも白駒荘の冬季営業再開はガイドにとって活動エリアが広がりうれしい限りです!!

寒い中、おつかれさまでした!

 



 

 

 


白山白川郷トレイルクラブ主催「雪崩事故防止講習会」

2017年01月30日 | 白山白川郷トレイルクラブ

1月25~26日

10年前の冬、

北海道雪崩事故防止研究会の樋口和生氏と

”雪崩行脚”と称し8回ほど

北海道から岩手、山形、福島、富山、岐阜と

各地で雪崩事故防止活動に奔走したことがありました。

このたびは、

その時”白川郷”受講、その後ガイド資格を取得、

”白山白川郷トレイルクラブ”を立ち上げた・蟻原ガイドより提案いただき

10年ぶりにトヨタ白川郷自然學校を会場に

雪崩事故防止講習会が実現することになりました。

前夜は、蟻原ガイドが運営しているゲストハウス”Ant Hut”で

自炊のできるキッチンで鍋を囲んで講師打ち合わせ!

翌日はトヨタ自然學校セミナーハウスで

雪氷の専門家・飯田肇先生、山岳医・千島康稔先生、山岳ガイド

それぞれの立場から

事故に遭わないためにはどうすればよいのかをテーマに

理論と実践を交え

「雪を見る、観る、看る!」の2日間。

山に入ることを想定して、早朝から気象データ、積雪データの収集

皆さんの真摯な姿、

夜も雪の話で盛り上がり、

雪崩事故現場を想定した地形でのコンパニオンレスキュートレーニング

2日目のレスキュートレーニング

丁寧な堀出し

山岳医のアドバイスを頂ながら、要救助者の発見、丁寧な掘り出し、意識の確認などFAへ

ツエルトを使って要救助者を梱包、

要救助者の搬送へ

生身の人を包んでの初搬送体験

その重さに戸惑いながらも

お互いを気づきあう、

温かみのあるチームワークが自然と生まれ

緊張感もありましたが

とてもいい雰囲気の中での講習会となりました。

15年前”北海道雪崩事故防止研究会”からいただいた種が

月山へ、白川郷へと繋がった2日間になりました!

10年前の”出会い”から長い時を経て実現された講習会、

お招きいただき、感動をいただき、ありがとうございました!!

 


八ヶ岳・天狗岳から高見石

2017年01月30日 | ICI石井スポーツ登山学校

1月27~28日・八ヶ岳

黒百合ヒュッテに泊まり、天狗岳を往復高見石を回ってアルペン的な中央八ヶ岳、森の北八ヶ岳を楽しみながら渋の湯へ。

前夜まで強風と濃霧で登山は無理かと思っていたら、、、

快晴です!!

前日の強風でトレースが消え、多少なりでも雪山の醍醐味を体験していただきました、、、

中山展望台・蓼科山方面

中山展望台から北アルプス遠望

高見石小屋

高見石から白駒池を俯瞰

独特な風景の賽の河原

いい山登りでした、参加いただきありがとうございました!