山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

東北の秋 早池峰山

2014年09月30日 | 東北の山

9月28日

今日は、早池峰山です。

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花の時期に人気の山ですが、
秋の早池峰山もいい感じでした。
 

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コウベコウリ辺りからの景色。
濃赤はハウチワカエデ(葉団扇楓)の紅葉です。

 

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コメガモリ沢源頭部中岳方面

 

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ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず) 
実生 メギ科

 

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ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)
キク科

 

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ナンブトラノオ(南部虎の尾)
タデ科

 

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ナンブソモソモ?(イネ科)

 

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早池峰山・河原ノ坊コース 8合目付近

 

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秋空の早池峰山山頂

 

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河原の坊コース遠望

 

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小田越コース 御金蔵遠望

 

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イワウメ(岩梅)

 

イワウメ科

  

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ムツノガリヤス(陸奥野刈安)

 

イネ科

   

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イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

 

シソ科

  

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ホソバイワベンケイ(細葉岩弁慶)

 

ベンケイソウ科

  

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オオツリバナ(大吊花)
ニシキギ科
秋も高山植物の
枯れた花、葉、実生などを観察しながら
楽しい山歩きが楽しめました!

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早池峰山の山麓の紅葉
来週辺りから見頃を迎えそうです。

 

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秋の焼石岳

2014年09月30日 | 東北の山

9月27日

岩手県の焼石岳を中沼コースから
登ってみました。

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まだ、中沼周辺のブナ林の紅葉は
10月初旬に見頃を向かえそうです。

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中沼: オオカメノキ(大亀の木)スイカズラ科が
きれいに色づいていました。

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ぶなの木


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上沼には
エゾノリュウキンカがまだ咲いていました。

中沼からは、

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赤く色づいた山肌が遠くに見えてきました。

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銀名水を過ぎ、高山植物帯を過ぎると

鮮やかな紅葉が飛び込んで来ました!
 

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ハウチワカエデ(葉団扇楓)カエデ科

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ミネカエデ(峰楓)カエデ科

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 横岳直下の斜面の様子

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泉水沼と焼石岳 壱

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泉水沼と焼石岳 弐

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焼石岳山頂

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山頂からはこんな光景が

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紅葉にはまだ早いかなと思いながら
登った焼石岳でしたが、
思わず「はっ?!はあ~!!」と
ため息が出てしまった

山頂から見た見事な紅葉に
感動してしまいました。

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山頂から見た泉水沼

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山頂から見た秋田県側の様子

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泉水沼に写る紅葉

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栗駒山の紅葉もすばらしいですが、
ブナの森、湖沼、高山帯と変化に富んだ
“焼石岳”も甲乙つけがたい紅葉の山です!

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秋は“食欲の秋”でもあります。
紅葉を眺めながらの
昼食もたまにはいいものですね!

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マイズルソウ(舞鶴草)の実生 ユリ科




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鳥海山

2014年09月24日 | 東北の山

9月23日

秋田県由利本荘市・商工観光部より
「鳥海山案内人の会」のみなさまへ
研修の依頼をいただき、、、

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鳥海山へ出かてきました。

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 紅葉は、
来週が見頃なようです。

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ミネカエデ(峰楓) カエデ科

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 コナラ(小楢)ブナ科

本来、樹高20mになる木ですが

鳥海山竜ヶ原湿原で見かけた木は、

気象の影響でしょうか樹高2~2mです。

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ハウチワカエデ(葉団扇楓)カエデ科

天狗の持つ葉団扇に見立てたもので

メイゲツカエデの別名もあります。

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 アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)

 モチノキ科

東北の山でよく見かける常緑樹です。

 

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 竜ヶ原湿原 草紅葉

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オヤマリンドウ(御山竜胆)リンドウ科

“歩かせ上手
  休ませ上手な
    ガイドになる”
 そんなガイド研修を考えてみました。

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今年の山は、
熊の出没情報が多いようです。
東北は、昨年ブナの実が豊作で
熊の繁殖率が高まり親子熊が
多いようです。
自然は非情で、
ブナの実が豊作の翌年の秋は、
ブナの実は極端に少なくなります。
小熊がたくさん生まれても
山には十分な餌がなく
危険を承知で里で餌を求めるのです。

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熊の落し物です。

こちらは、秋田名物
“ミズの実”(ウワバミソウ)をおひたしです。

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お酒がすすみます!



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煙突掃除

2014年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

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東日本大震災は、
わたしたちにいろいろなことを
教えてくれました。

山形は幸いにも
大きな被害はこうむりませんでしたが、、、

震災時
ガソリンの供給が途絶たり、
停電が続き、と、、、
いままでの生活を考え直す
きっかけとなりました。

薪ストーブ生活もその一つです。

できることなら、
半農半ガイドな生活をしたいと、、、



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いいとよさん

2014年09月22日 | インポート

飯豊連峰

 

平ヶ岳からの帰り、352号線で尾瀬を越え、会津若松へ抜けてみた。

 

突然、黄金色の田の彼方に台形山容の飯豊連峰が見えてきた。

 

地元の年配の方は“いいとよさん”と飯豊山のことを呼んでいる。飯豊の恵みが田畑を潤してる様がよくわかるような気がした。

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120年前に東北を旅した

 

旅行作家イザベラ・バード 『日本奥地紀行』

 

福島県(会津地方)での行程でも飯豊連峰が紹介されている。

 

英国の女性旅行家イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird、 1831年10月15日 - 1904年10月7日)は 明治維新からまだ間もない1878年(明治11年)、46歳の時に日本を訪れている。                   

サンフランシスコから太平洋を渡って5月21日に横浜港に到着。6月から9月までの3ヶ月をかけて日光から会津を通り新潟に抜け山形・秋田・青森・北海道を旅し、妹へ送った手紙をもとに、     『 Unbeaten Tracks in Japan 』(1885年)と題する旅行記を出版した。

 あくまでも46歳の英国女性による限定的な視点ではあるが、百二十年余り昔の会津地方の村落も生々しく描かれている。

1878年6月26日(水)                                                         

栃木県の日光から会津西街道(国道121号線)を北進して横川で昼食をとった後、山王峠を越え、糸沢を通り、川島で一泊。  川島の宿屋では衣食住の不衛生さを嘆くが、亭主の礼儀正しさにも言及している。ちょうど「さなぶり」のお祭りと重なったようである。              


■山王峠では
             

「長い山路を登ると、高さ二五〇〇フィートの峠の頂上に出た。そこは三〇フィートも幅のない突き出た山の端で、 山々や峡谷のすぱらしい眺めがあった。入り組んだ谷川の流れは、一つとなって烈しい奔流となっていた。 その流れに沿って数時間ほど進むと、川は広くなって静かな流れとなり、かなり大きい水田の中をのろのろと流れていた。地図を見ると、この地方は空白になっているが、 私の考えでは、さきに越えた峠は分水界であって、それから先の川は、太平洋に向かうのではなく、日本海に注ぐのであると思われた。この推量は当たっていた。」

 (“福島の山々”より http://yamayama.jp/report/izabera/izabera.htm

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秋日和 雲上の楽園 平ヶ岳

2014年09月21日 | 登山 山歩き

9月21日

今日は、4時出発で
平ヶ岳です。

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昨日よりもいい天気に恵まれ
雲上の楽園と呼ばれている
平ヶ岳を楽しんできました。

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姫池からの平ヶ岳

 

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サラシナショウマ(晒菜升麻)

 

キンポウゲ科

 

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ミヤマリンドウ(深山竜胆)

 

リンドウ科

 

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オオバスノキ(大葉酢の木)
ツツジ科

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ツルリンドウ(蔓竜胆)
リンドウ科

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コブシ(辛夷) モクレン科
*名前の由来となった拳のような果実

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ツクバネソウ(衝羽根草)
ユリ科

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ウラジロナナカマド(裏白七竈)
バラ科
*葉の先が細く、葉の2/ 3まで鋸歯がある

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イワショウブ(岩菖蒲)
ユリ科

今回は
大学山岳部時の先輩が
指導されている、
三重県津市にある
中日新聞社主催の
津中日文化センター
登山教室のみなさんと
一緒に2日間
ご一緒させていただきました。

普段の登山教室で
山登りの楽しさ、怖さなどを
教えていただいてる様子で
山登りを満喫されている
姿がとても印象的で
わたくしも、初心にもどり
いい登山を教えていただきました。

(先輩から指導をいただいている
内容が何となく伝わり、、、)

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ありがとうございました。

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秋日和 越後駒ヶ岳

2014年09月21日 | 登山 山歩き

9月20日

越後駒ケ岳の様子です。

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いつものように朝4時半に出発。

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駒の小屋 9時ころで 5度!

かなり寒いです。

 

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山岳信仰の山の名残
山頂に立つ 猿田彦大神像

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*“ニニギ”の“天降り”の先導を終えた後
伊勢の五十鈴川の川上に鎮まったと伝えられ
道案内、交通安全、方位除けの
神として信仰されている。
(日本神話より)

頂上周辺は、草紅葉がはじまっていました。

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夜はこんな感じで、

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さらに、地酒も

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ICI石井スポーツ 登山学校 ⑤

2014年09月18日 | インポート

9月17日

夕べは

ICI石井スポーツ仙台泉店で
机上講習を行ってました。

今回は、
「登山中のトラブル、危急時対策」
スライドを使って

危急時の救助プランニングの
構築方法やダミーを使用しながら
簡単な装備を使っての背負い搬送、
ザックを利用した担架などを紹介しながら
お話をさせていただきました。

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画像は、
寛いでいるのではなく
「登山中に仲間が
ケガをして動けなくなったら
どうしますか?」
身近に起こることのありそうな
テーマでグループディスカッションを
しているところです。

あっという間に90分が過ぎ
和気藹々とした講習会となりました!

次回は、「チャレンジ 雪山登山」
10月1日(水)19:00~20:30の予定です。

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好天の北アルプス 北穂・奥穂・西穂

2014年09月17日 | インポート

9月12日~15日

天気が不安定な夏も終わり
ようやく、晴天が続いた3連休となりました。

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上高地から入山、

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 涸沢ヒュッテに泊まり、まだ空いていました。

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北穂高岳から穂高岳山荘、

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フトン1枚に2名でしたが
暗くなっても宿泊受付を待つ人の姿がありました。
そのうち、乾燥室にもフトンが運ばれ、、、
人であふれかえっていた穂高山荘でした。

奥穂高岳、ジャンダルムを経由して西穂山荘へ

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14日は、西穂山荘から独標まで人で繋がったそうです。

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縦走路も渋滞、事故も多発した
3連休でした。
そのようななか、縦走できたと
お客様は、満足されていた様子ですが、、、

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自分としては、
不本意なガイドだったなと感じながら、
平湯の森のお湯に浸ってました。
 

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移動と休養

2014年09月17日 | インポート

9月8日~11日
赤石岳から下山して
静岡から自宅に戻りまた岐阜まで移動するのも
ちょっと億劫なので、、、

休養を兼ね万葉歌にも出てくる田子の浦、

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富士山山麓の白糸の滝

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富士山ラーメンを食べたり

深田久弥終焉の山として知られている、
(正直、全然知りませんでした(笑い))
「茅ヶ岳」を登ったり、

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フシグロセンノウ

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深田久弥終焉の地

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「百の頂に百の喜び有り」の碑

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善光寺詣でなどして

平湯温泉へ

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雨、雨 南アルプス 赤石岳

2014年09月17日 | 北・南・中央アルプス

9月4日~7日

椹島から

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赤石岳、東沢岳(悪沢岳)を

 

縦走の予定でしたが、、、

  

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唯一、晴れた6日に
赤石岳往復だけとなりました。

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赤石岳避難小屋で
のんびりとコーヒーをいただきながら
小屋のスタッフの方が奏でる
ハーモニカ演奏に耳を傾けた後、

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気さくなご主人の案内で

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広い赤石岳頂上を案内していただき
3時間あまり、
心行くまで赤石岳を楽しむことができました。

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山は、秋の気配が漂っていました。

   

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四国から夜行バスで見えたからでしょうか?
ご高齢な方も多く、
寝不足などで、体調を崩される方が続出??
雨も加わり、
予定を大幅に変更して、
赤石岳往復になりました。

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6日は晴れたので、
天候、日照時間、
途中のコース上に小屋が2軒あるので
コースタイムが多少長くとも安心で
赤石小屋から千枚小屋まで縦走は可能でしたが、
参加された方の体力や年齢、
体調を崩された方、
スタッフ

一つ、一つ消去法で安全策を考えて見たら

縦走というわけにも、、、

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このコースは、
山深い南アルプス、標高差もあり、
小屋間の距離もあります、
赤石小屋も標高2500mの亜高山帯に位置してます、
高齢な方にとってはリスクの高い標高です。
どんなに注意しても、
睡眠薬や導入剤などを服用してしまえば
体調を崩します。

登りたいという思いだけでは
無理なときもあります。
 

ガイドがガンバっても限界があります。

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なんとも、不本意な仕事となりました。
 

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秋の気配  燕 岳 

2014年09月02日 | インポート

8月30日~31日

数年ぶりに?、夏の燕岳へ

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早くも山は

秋の気配が漂っていました。

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合戦小屋を過ぎると、

急に肌寒く感じてきました。

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上空にマイナス9度の寒気が南下

 その影響でしょうか。

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合戦小屋は、

相変わらずのにぎわいです。

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 あいにく、

朝日は望めませんでしたが、、、 

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こんな感じでした、

燕岳遠望です。 

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 燕岳、燕山荘

いつ訪ねても

若い登山者であふれてます、

登山の将来に希望を

感じるのわたくしだけでしょうか。

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燕山荘遠望です。

道中見かけた

秋の花と実りの様子です。

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フデリンドウ

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ミヤマハンノキの果実

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ダケカンバの果実

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アオノツガザクラの果実

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ゴゼンタチバナの果実

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タカネナナカマドの果実

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キタノテツカエデ?の果実

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オオハナウドの果実

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オオヒョウタンボクの果実

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イワカガミの紅葉

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ミヤマトリカブト

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オンタデの果実

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オニアザミ?

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トウヤクリンドウ

この花が咲いていたら山は秋です。

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オオカメノキの果実

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林床でよく見かける、スギカズラ

今年3度目の燕岳、、、
燕山荘に着くなり

スタッフの方から
「あれれ??、

雪の時期しか来ない方が、、」

そうなんです、

バス代金の高騰で、飯豊山のツアーが急遽キャンセル、

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予定を変更、

こちらにお邪魔いたしました。

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おかげさまで、

冬季営業では、味わえない美味しい

“おつまみ”にも出会えました!

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自然豊かな

燕岳を歩くのも楽しいものです。 

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急遽、ご参加いただき、

ありがとうございました。
 


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