山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

月山朝日ガイド協会主催 「雪崩事故防止講習会」

2017年01月31日 | 月山朝日ガイド協会・ICI石井スポーツ登

1月14~15日

恒例行事となった「月山・雪崩事故防止講習会」

講習会がこの地で始まったきっかけ、、、

2000年3月・国立登山研修所研修中に起きた”大日岳事故”

その翌年5月に実施された事故調査に参加した際

ガイドで、北海道雪崩事故防止研究会の

樋口和生氏(現在:南極観測越冬隊隊長)との出会いが

きっかけでした。

数日間の事故調査を通じて、

樋口氏の行っている雪崩事故防止活動に共鳴、、

翌年2002年1月に樋口氏を招いて

はじめたのが最初でした。

ここで講習会を始めるに当たり出された条件

①雪が豊富にあること

 ⇒月山弓張エリア

②低体温症について理解のある・医師

 ⇒北村山公立病院医師・國本健太先生

③雪の専門家

 ⇒防災科学技術研究所雪氷防災科学センター

        新庄雪氷環境実験所・小杉健二先生

 ④雪のフィールド活動にたけている・山岳ガイド

 ⇒月山朝日ガイド協会会員

条件がそろい、今に至っています。

最近は

村山市消防署の救急救命士・笹原宏文氏を招き

事故後の搬送方法などについても教示いただけるようになりました。

皆様のおかげさまと協同ではじまり、

16年続けることができました!

今年は、ギリギリまで雪もなく、参加者も少なくと

開催が危ぶまれたのですが、直前の大雪にも助けられ

”継続は力なり!”その言葉を信じてよかったと思っています。





今年は、参加者が少なかった分時間配分に余裕ができ、

要救助者の搬送までを丁寧に講習することができました。

山での事故が無くなるまでこれからも続けてゆきたいと思っています、

悪天候の中、参加いただきありがとうございました!

 

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雪崩事故防止講習会のお知らせ!『山形県月山エリア』・『岐阜県白川郷エリア』

2016年12月02日 | 月山朝日ガイド協会・ICI石井スポーツ登

雪崩事故防止講習会のお知らせです!!

2017年1月に山形県と岐阜県で

雪の専門家、医師・山岳医・救急救命士・山岳ガイドを講師に

それぞれの立場から

"雪崩に遭わない為にはどのようにすればいいか?"

"雪崩事故に遭った仲間をいかに早く救出するには?"

について理論と実践を交えながらわかりやすくお伝えする

登山初心者対象の講習会を予定しています。

みなさまの参加をお待ちしています!!

『山形県月山弓張エリア』

主催:月山朝日ガイド協会

日時:2017年1月14(土)~15日(日)

場所:山形県西川町月山山麓弓張エリア

申込・問合せ先:

月山朝日ガイド協会

事務局・横山090-5187-1851

ICI石井スポーツ登山学校HPを参照下さい

協力:

(独)防災科学技術研究所

 ICI石井スポーツ登山学校

講師:雪氷研究者・医師・救急救命士・山岳ガイド



『岐阜県白川郷エリア』

主催:白山白川郷トレイルクラブ

((公社)日本山岳ガイド協会認定団体)

日時:2017年1月25日(水)~26日(木)

場所:岐阜県白川村白川郷エリア

申込・問合せ先:

白山白川郷トレイルクラブ事務局・田口幸弘

℡05769-6-1185

講師:飯田肇先生(雪氷研究者)

   千島康稔先生(山岳医)

   髙村眞司(山岳ガイド)

参加をお待ちしてます!!


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月山雪崩事故防止講習会 2016

2016年01月27日 | 月山朝日ガイド協会・ICI石井スポーツ登

1月16日~17日

今年で 12回目?15回目?

北海道雪崩事故防止講習会・樋口和生の了解をいただいて

2002年ころからはじまった講習会です。

何回目かもわからないくらい続いている”雪崩事故防止講習会”

今年は、ICI石井スポーツ登山学校とコラボ企画とさせていただき

登山初心者向き講習会として募集させていただきました。

おかげさまで、今年は19名の参加と8名のスタッフで実施をさせていただきました。

1日目:机上講習と実技

山形県新庄市にある防災科研雪氷防災研究所新庄支所支所長・小杉士から雪氷のお話と雪崩の発生メカニズムについて、

ガイドが雪崩事故対策について、

山形県東根市にある北村山公立病院・脳外科・國本健太医師から

雪崩事故に伴う傷病について、

山形県村山市村山消防署・笹原宏文救急救命士から

現場でのFAについてとそれぞれの立場から

雪崩事故への予防・事故後の対応について話していただきました。

野外で、雪の観察、ピットチェック方法、スコップ操作、ビーコン操作、埋没体験などを体験していただき、

夜は、

翌日のレスキュートレーニングについてどのように対応するべきかグループディスカッションと続きました。

2日目:レスキュートレーニング

全体を4グループにわけ、

雪崩現場を想定した

幅20m長さ80mほどのエリア2面に

それぞれダミーを2体埋めて、

雪崩事故を想定した現場を再現してレスキューの練習、

最後は、医師と救急救命士、ガイドによる、

要救助者の現場での取り扱い、

安全地帯への搬送方法など多くの装備を使わないでシンプルに行う方法を学んでいただきました。

登山をはじめたばかり、雪山に今シーズンからはじめようという方

にとって刺激的な2日間となったのではないでしょうか!!

おかげさまで、和気藹々のなか今年も雪崩事故防止講習会無事に終了させていただきました。

この講習会が役に立たないことを願い、

みなさまにおかげさまと感謝!!

 

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