7月23日
山形は、7月に入って雨が続いています。特に17日から強い雨が降り、朝日連峰周辺から最上川へ流れ込む大小の支流が氾濫、避難勧告が出たり、道路の通行止めが相次、22日から再び大雨警報が、、、
昨日から、山形県内の4万3千世帯で
何故か水害なのに、断水が続いています。我が家もその中の一軒で、復旧の目途はたっていません。
原因は、浄水場に大量の濁り水が流入しているため、水の供給を止めているためです。これも、効率を優先した広域水道の弊害でしょうか。
朝日連峰や月山山麓の町・西川町は道路も寸断、孤立する集落や、朝日連峰へ通じる登山口も寸断されています。
自宅近くを流れる最上川の様子です。
水位数mは上がっています。
みなさま、ご心配のメールをいただきありがとうございます。
いまのところ、我が家はじめ周辺は無事です。
7月18日~22日
豪雨の中、仙台空港から北海道へ。
今回も、四国の旅行会社「旅八」の仕事で十勝岳・大雪山・羊蹄山を登ってきました。
19日 十勝岳
望岳台から十勝岳遠望
イワブクロ
山頂遠望
十勝岳山頂
20日 大雪山・旭岳
ロープウェイ山頂駅から旭岳を望む
エゾノツガザクラ
イワブクロ
ジムカデ
ヒメイワタデ
旭岳山頂
エゾコザクラ
キバナシャクナゲ
チングルマ・エゾノツガザクラ群落
ウコンウツギ
21日 羊蹄山
登山口(350m)から頂上が望める山。比羅夫コースから頂上へ
標高差1600m。
6合目、7合目と高度を上げるとニセコ連山が眼下に広がってきます。
ゆっくり、6時間余りをかけて頂上へ
今回一番大変だった山
パッチワークのように広がる麦畑
今夜は、羊蹄山避難小屋に宿泊、この小屋も今年限り
取り壊され、来年は小さくなって新装オープンとなるそうです。
来年は多人数のグループは、泊まれなくなります。
羊蹄山の夕景です。
夕日に輝くニセコ連山
夕焼け雲
頂上から昇りはじめた満月
小屋の番人・シマリス
沈みゆく陽
22日 羊蹄山・下山
今日は、千歳空港から四国へ帰る日です、飛行機に乗り遅れることはできませんので、朝3時起床、4時出発。
ふと西の空を見ると、
朝日を受けた羊蹄山の影が出てきました。
時間が経つにつれ影が少しずつ濃くなってきます。
刻々と変化する影
“早起きは三文の徳”とはよく言ったものです。
景色が遠くまできれいに見えるときは、天気が悪くなる証拠。
時間が経つにつれ雲量が増し登山口に着くころには雲行きが
怪しくなりました。
千歳空港でみなさんをお見送りして、
雨の上がった千歳空港から仙台へ、長い1日が終わりました。
7月12日~16日
大阪と神戸のお客様を迎えて、ヒメサユリ咲く朝日連峰縦走の
予定でしたが、、、
相変わらず、梅雨前線が朝日連峰の上空に居座ったまま雨を毎日降らし続けています。
縦走下山口の泡滝に通じる林道も土砂災害警報が発表され閉鎖やむ終えず縦走を前半をカメラも出せないような驟雨のなか1泊2日のミニ縦走に変更。
後半は、天気の良いエリアを探して秋田駒ケ岳へ、
自炊のできる水沢温泉に2泊。
15日朝、田沢湖町で10日ぶりに青空を見て思わずため息、
この青空も昼から激しい雷雨に
秋田駒ケ岳のコマクサの花は、数日続いた風雨で花がちぎれていました。
ムーミン谷のチングルマも蕾のまま風雨に耐えていた様子、
その中で、南限のエゾツツジだけが咲いていました。
16日は、晴天の早池峰山へ
早池峰山はセリ科の花など夏の花に彩られていました。
ホツツジ
アオヤギソウ
ギボウシ
チシマフウロ
イブキジャコウソウ
サマニヨモギ
コバイケイソウ
ミヤマアケボノソウ
ハヤチネウスユキソウ
ミヤマウスユキソウ
撮り忘れましたが、タカネヤハズハハコも咲いていました。
おかげ様で、5日間で山形、秋田、岩手の山を登り、仙台空港までの1000キロの大移動となりましたが、やっぱり陽射しはいいものです!
いつもお世話になっている香川県にある旅行会社「旅八」のお仕事をいただいて、5人のお客様と新人ガイド一人の同行研修を兼ね添乗員、ガイド、ドライバーの三役兼務と忙しい“プチな山旅”となりました。
今回は岩手県の八幡平、岩手山、早池峰山へ、北の山々は春から初夏の花がいっせいに咲き乱れていました。
7月1日 八幡平
7月2日~3日
岩手山は、馬返しから登り、八合目の避難小屋に泊まり、夕飯は、ご飯を炊いて五目寿司、背負ってきた大根を使ってサラダやおつまみを調理したりと山小屋の生活をみなさんでゆっくりのんびり楽しんでみました。
(“インスタント食品を使って簡単な食事をつくるな!”という大学山岳部の先輩の教えがいまも体にしみこんでいるのです、、、)
翌日は、南にあった梅雨前線が突然消え、日本海側へ現れ前線通過中の強風雨の中の山頂となりました。
そんな天気もめげずに咲いている、焼け走りコースのシラネアオイ、コマクサの群落にみなさんは感激。
この焼け走りのコマクサも、樺やヤナギの成長とともに、後数十年で消えるといわれています。
7月4日 早池峰山
ガイドを始めた頃、山に咲く花の楽しさを教えていただいた山のひとつが早池峰山です。その後も何度も足を運び、花の名前を覚えさせていただきました。
この時期は、きれいな花が出迎えてくれます。
ハヤチネウスユキソウ(上記画像3枚)だけではなく、ミヤマウスユキソウ、ミネウスユキソウと3種のウスユキソウにも出会える山でもあります。
蛇紋岩と濃霧に映える、アズマギクやミヤマオダマキ、チシマフウロウの紫系の花、
ミヤマシオガマやナンブトラノオ、のピンク系の花。
カトウハコベ、チマゼシキョウ、コバイケイソウの白系の花。
ナンブイヌナズナ、ヤマガラシ、ホソバノイワベンケイ、ウコンウツギ、キバナノコマノツメの黄系の花。
どの色の花も、梅雨空を借景に生き生きと咲いていました。
オサバグサ
もうひとつ、早池峰山から教えていただいたのは“宮沢賢治”。早池峰にゆかりの作品には、“早池峰山を巡る抒情詩”や“どんぐりと山猫”という童話もあります。
早池峰山を登り終えたら、“「早池峰と賢治」という小さな展示館”にも立ち寄ってみてください。
「いつ見るの、山から下りた 今でしょう!」
というわけで、無事みなさまを仙台空港へ送り届け、搭乗手続きを済ませていただき、お見送りをして今回の仕事は終わりました。
新人ガイドさん、ガイド試験に合格しただけではわからないことばかり、、、
ガイドのノウハウをからだで覚えるのは、
「いつやるのか、今でしょう!」
6月29日~30日
先週に引き続き、朝日旅行の仕事で蔵王へ。
高山の花は、数日で花が変わってゆきます。
先週はこまくさ平でしか見られなかったコマクサ、いま、
熊野岳周辺でたくさん花を咲かせています。
熊野岳頂上直下でには、アオノツガザクラ、オノエランの群落が見事です。
刈田峠から芝草平までは、サラサドウタン、
ガクウラジロヨウラク、
コヨウラクツツジ、ハイマツ、
タカネナナカマド
マルバシモツケ
アカモノ(イワハゼ)
などの花が盛りを迎えています。
芝草平周辺のチングルマはもう花が終わり稚児くるまに、、、
でも、ヒナザクラは相変わらず咲いています。
蔵王温泉周辺では、ホタル鑑賞会、朝市も催されています。
昔、蔵王温泉は“高湯”と呼ばれていました。
わたくしは、お客さまとは別の宿を手配いただいたので、
下駄を鳴らしながら、のんびりと温泉街の散策をおかげさまで楽しむことができました。
冬の蔵王温泉とは違う、
昔ながらの温泉情緒を垣間見ることができました。