山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

大学生登山リーダー春山研修会

2016年05月28日 | 国立登山研修所

5月20日~27日

おかげさまで、

今年も国立登山研修所

「大学生登山リーダー春山研修会」に

携わることができました。

このたびは、山岳スキー研修を担当することに、

2日間かけて、コース選択

食料計画、ロープワーク、講義と

入山準備に追われ

23日・入山

室堂から

剣沢にある施設の前進基地を目指しました。

24日・長次郎谷から剱岳を目指して

テント場から剣沢を滑ります。

長い長次郎谷

自分たちの力では、コルまでが精いっぱい!でした、、、

ほかの班はスキーを担いで頂上を越えて降りてきます。

圧倒されるようなスケールの中、滑りだします。

 

25日・風雨のなか

ロープワーク・懸垂下降

スノーボラートを利用して

26日・下山 搬送訓練

リーダについて

 自問自答しながらの1週間だったのでは、、、

頂上には届きませんでしたが、

講師が細かいことを教え、伝えるより

”剱岳”というスケールの大きな山に

自分たちの体力不足、技術不足、

自然の厳しさを教えていた研修だったのでは

と思います。

入山前きれいだった

スキー靴も長次郎谷、剣沢、雷鳥沢を

登り、滑りしてようやく自分足に

馴染んだようです。

「試練と憧れ」

いつかは、自分たちの力で、スキーで、

剱岳の頂を目指してほしいと思いながら、

「無理をするな、事故を起こすなよ!」と

願い、貴重な場をいただいた研修所に

感謝しながら研修会を終えました。

 

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たくましい登山者を目指して ”歩き方を身につける” (ICI石井スポーツ登山学校)

2016年05月16日 | ICI石井スポーツ登山学校 仙台泉店企画

5月15日

宮城県丸森町にある小さな山”岩岳”(430m)で

変化に富んだ山の地形を歩きながら

日常歩行との違いや歩行ペースを確認。

フラットフィッテングに

岩場の歩き方、鎖場の歩き方、通過方法、

ルート確認など小さな山からたくさんのことを

学んでいただきました。

”山ガール”に、”山ボーイ”を卒業して

一緒にたくましい登山者を目指して

少しづつ成長してゆきましょう!!

 おつかれさまでした!!

 

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お世話になったみなさまと 月山 鳥海山を滑ってきました!!

2016年05月16日 | 国立登山研修所

5月13日~14日

大学山岳部現役のころ、富山県立山町にある

国立登山研修所(旧 文部省登山研修所)を通じて

生徒でもお世話になり、

講師になって、

ヒマラヤ遠征でもお世話になった、

30年来の山の先輩

高校生だったころ、わくわくしながら見て、

ヒマラヤ登山への憧れを抱くきっかけになった

日本K2登山隊ドキュメンタリー映画 「白き氷河の果て」

その当時の隊員だった富山のSさん、

今回はその時のDR兼隊員でもあるGさん、

日本の山岳スキーの歴史を綴ってこられた

今年79歳になられた飛騨のSさんと

そのお仲間と

月山・鳥海山を滑ってきました。

先輩方からは、細かい指導をいただいた覚えはありません、

ただただ、先輩方の生き様、背中を見て、追いつくことだけで

精一杯でした。

山岳スキーの神様 79歳とはおもえない

体力としなやかな滑り。

富山のSさんも

スキーを滑り終えてから、10キロのジョギングする姿。

まだ、まだ追いつけません。

ほんのわずかですが、

スキー登山を通じて恩返しをさせていただきました。

ありがとうございました!!

 13日夜は、鳥海山を眺めながらの夕食(鳥海荘)

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おとなの登山教室 天気を読む!

2016年05月16日 | ICI石井スポーツ登山学校 仙台泉店企画

5月11日

ヨークタウン市名坂に移転して2回目の机上講習

”山の天気と遭難”

”観天望気”などについて

お話をさせていただきました。

急な告知にもかかわらず

たくさんの方にお出でいただきました。

ありがとうございました!!

 

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東北漂流・山旅

2016年05月07日 | 東北の山登り

4月29日~5月5日

東北は広いですから、

季節も様々に変化、

天気も変化します。

自然に、天気にあわせるように

宮城、岩手、青森、秋田の山を

旅してみました。

徳千丈山(771m)

つつじの山で有名ですが、まだ蕾みはかたく早春の様子でした。

スミレ、ヒトリシズカと三陸の景色もきれいでした。

 マムシグサ(テンナンショウ)

ヒトリシズカ

スミレだと思うのですが、、、、?

スミレだと思うのですが、、、、?

 三陸沿岸

スミレだと思うのですが、、、、?


五葉山(1341m)

ハクサンシャクナゲやツツジが群生する花の山ですが、

山頂はまだ冬の様相でした。

季節を問わず人気の山のようで、赤坂峠の駐車場はクルマでいっぱいでした。

岩手の沿岸

 立つのもやっとくらいの強風のなか山頂に向かう登山者

時折、日差しが、、、

稜線上は、前夜の降雨が霧氷になってました。

前日、山開きがあったようで管理人の方が薪ストーブに火を入れていただいてました。

登山口近くは春でしたが、、、、


岩木山(1625m)

Iwakisan 01.jpg

弘前まで移動したのですが、降雪のためリフト運休、他の山岳道路も通行止めで断念。

弘前、”アップルパイの街”というの

はじめて知りました、リンゴの産地なのでごくごく当たり前のことですね。

(同じ産地でも、地元東根市はそこまでこだわりがないような気がします)


森吉山(1465m)

5月3日が山開き

広大なブナの森に囲まれた山、こめつが山荘から往復してみました。

キクザキイチゲにフキノトウ

キクザキイチゲ

森吉山神社 この神社も蝦夷征伐・田村将軍が開基という伝えがあります。

山頂は雪が解けてましたが、もう少し滑れそうです。


太平山(1170m)

秋田の山は、天然杉とブナの森が混在する

不思議な風景が魅力的です。

一度、新緑の候に登ってみたいと思っていた山です。

新緑、秋田杉の緑が絶妙なコントラストが飽きさせませんでした。

 

 

男鹿半島・寒風山(335m)

午後からの好天を期待したのですが、、、、

風雨の中寒風山に登り、

寒風山

(イメージ画像)

国の名勝・奈曽の白滝、

”近くには、平安時代からの文化財が

数多く収蔵されている

金峰神社と鳥海山の名の由来の一つ

チョウクライロ舞が演じられる土舞台があります。”

酒田・山居倉庫を訪ね宮城県へと移動です。


鬼首カルデラ・荒雄岳(984m)

宮城県大崎市、栗原市、秋田県湯沢市、山形県最上町に

またがる直径13キロのカルデラの中央火口丘の山です。

ここも、ブナの森に覆われた山です。

豊かなブナの森は、ツキノワグマの好生息地でもあります。

大きな熊棚。

冬眠から覚めたばかりの熊の排泄物はやや硬めなようです。

最後まで、低気圧、寒気、強風に悩まされ

漂流するように”登れる山”を探しながらの山旅となりました。

各地で山岳事故が報道される中、

無事が何よりと感謝!!

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