たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

吹き出して座布団探す五七五・「シルバー川柳」傑作選 その9(再)

2021年07月15日 18時05分28秒 | 川柳・俳句・五七五

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が 2001年(平成13年)に 設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳」、毎年、「敬老の日」に向けて公募し、その年の9月には、応募された作品の中から選ばれた「入選作品」を、同協会のホームページ上で発表している。
今年は、その第21回目になり、すでに6月13日に応募は締め切られている。
毎年、「入選作品発表」を楽しみにしている類だが、今年はどんな傑作が発表されるのだろう。これまでも順次 当ブログでもご紹介してきたが、「何度でも笑えてしまうシルバー川柳」、改めて、過去の「入選作品」の中から、独断と偏見で選抜、お気に入り作品をご紹介させていただくことにする。


(注)「シルバー川柳入選作品」を 当ブログ上でご紹介することについては
同協会のご承認をいただいている。


iPad指舐めスライド孫怒る (女性・57歳)
つい 日頃の癖が出てしまい・・・、

付いて来い言った家内に付いて行く (男性・83歳)
いずこも同じようで・・、我が家も・・・、

ペットロス主人の時より号泣し (女性・76歳)
なんとなく、そんな家庭が多いような気がしないでもなし・・・、トホホホホ・・、

できますと家族を泣かす認定日 (男性・53歳)
デキマス!、デキマス!・・・って答えないでよ、オバアチャン、

字を忘れ考えてるうち文忘れ (男性・93歳)
有る、有る、日常茶飯事

紙おむつ地位も名誉も吸いとられ (男性・73歳)
元社長だって、博士だって・・・、

ルンバさえ越えてる段に足とられ (女性・58歳)
ジュウタンの縁に蹴躓いて転倒骨折・・なーんて、よく有る話で・・、

生きがいは何かと聞かれ「生きること」 (男性・61歳)
出来れば 何か趣味のようなものが有った方が・・、

物忘れ知識を少し捨てただけ (男性・70歳)
ボケてなんかいないぞー・・・、強がり・・・

君の名は老人会でも流行語 (女性・62歳)
分かってるんだ!、知ってるんだ!・・でも 名前が出てこない。

「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い (女性・73歳)
ユーモアを解せない詐欺、「そうですか、お盆までは、お一人ですか?」

懐メロが新し過ぎて歌えない (男性・65歳)
平成生まれの人の懐メロじゃなあー、とても・・・・、

「インスタバエ」新種の蠅かと孫に問い (男性・83歳)
なんでも世の中に流行っているとか?、防虫スプレー用意しないと・・・、

古希を過ぎ鏡の中に母を見る (女性・76歳)
いつのまにか母親の遺影写真にそっくりになってきて・・・トホホ、

私だけ伴侶がいると妻嘆く (女性・58歳)
友達みーんなおひとり様、旅行、習い事、ルンルンしてるのに、私は・・、

朝起きて調子いいから医者に行く (男性・77歳)
確かに 調子悪けりゃ、医者にも行けない?、・・なんだかなあー、

仲いいねいいえ夫は杖代わり (女性・67歳)
お手てつないでお出かけ・・・いいね!、いいね!


(ネットから拝借イラスト)

吹き出して座布団探す五七五

五七五、わずか17文字に 
作者の人柄や夫婦家族の情景、世相までが詰まった川柳、
作者それぞれの鋭い着眼点、ユーモアセンスに感じ入りながら
思わず吹き出してしまったり
有る、有る・・・頷いてしまったり、
うまいなぁー、膝を打ったりしている
ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、
川柳の才まるで無しの爺さんである。

(つづく)

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ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)

2021年07月15日 15時00分39秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

草花にも疎い爺さん、ブログを始める以前は、我が家の庭に咲く花であろうが、道端、空き地、畑、川原等で蔓延っている野草であろうが、公園や植物園等で鑑賞出来る草木であろうが、まるで関心興味も無しで、見ても、花名も知らず、分からず、覚えられずで、ほとんど珍紛漢紛だった気がする。数多のブログを拝見するようになってから、その無知ぶりを痛感、初めて、花名等を知ろうという気になったものだったが、教えてもらっても、自分で調べても そのそばから忘れてしまう老脳、出来る限り、写真を撮り、ブログに書き込むことで、少しづつ、分かる草花が増えてきたように実感している。

先日、散歩・ウオーキングの途中で、多分、初めて見たような花の写真を撮ってきて、やはり、「君の名は?」だったが、スマホのアプリ「Green Snap」の「調べる」に、「教えて!」したら、花名が、「ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)」であることが分かった。なんとも舌を噛みそうな花名で、とても覚えられそうにないが、せっかく教えてもらった花名、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことにする。

2021年7月13日撮影の「ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)」


ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)

ツルボラン科、ブルビネ属、多年草、
    別名「ハナアロエ」は アロエのようなやや多肉質な葉を持ち、
    黄色、橙色の花を咲かせることから付いた花名。
    よく似た花名「ブルビネラ」が有るが、それとは別属の植物。
原産地 南アフリカ
草丈 25cm~60cm
花色 黄色、橙色
   毛の生えた黄色い雄しべが目立つ
開花期 4月~11月頃
    花は1日花だが、長い花期に次々と開花する。
花言葉 「健康」「復活」


 

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藤沢周平著 「竹光始末」

2021年07月15日 04時46分49秒 | 読書記

図書館から借りていた 藤沢周平著 「竹光始末」(新潮文庫)を 読み終えた。本書には 表題の「竹光始末」の他、「恐妻の剣」「石を抱く」「冬の終わりに」「乱心」「遠方より来る」の 武家もの、市井ものが織り混ざった短編6篇が収録されている。いずれも世の片隅で生きる男達の意地と度胸をユーモラスに描いた作品だ。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも その都度、備忘録としてブログ・カテゴリー「読書記」に書き留め置くことにしている。


「竹光始末」(表題作)
会津藩の片柳図書の紹介書付を持ち、士官の口を求めて、はるばる海坂藩柘植八郎左衛門を訪ねてきた浪人小黒丹十郎と妻子、すでに新規召し抱えは終わっており、八郎左衛門にとっては迷惑な話だが、一肌脱ごうとする。川人足で日銭を稼ぎ、旅籠の飯代を支払い、宿泊代不払の困窮の丹十郎に持ちこまれたのは、「上意討ち」の話。その相手、金吾善右衛門に警戒心が脱落したが、「竹光」「戸田流小太刀浦ノ波」が キラリ!、いかにも藤沢周平らしい結末。

「恐妻の剣」
馬場作十郎は、70石、無役。作十郎は、一刀流別部道場の師範代格だったが、陰謀?で馬場家の入婿となり、大手門、南門の警護等に明け暮れ、家付き女房初江の尻に敷かれ、息子雄之進、娘年乃からも軽んじらている。そんな作十郎が、家老志田佐治兵衛に呼び出される。藩で預かっていた元平岩家の家臣2人平賀八兵衛野甚七が逃亡、江戸で直訴に及ばれては、藩の監視不行き届きが指摘され、藩の命取りになりかねないとし、即刻追い、連れ戻せ、場合によっては斬り捨てろと言い渡される森本麓蔵と二人で追跡。藩の危機を未然に防ぎ、大目付田代半太夫からは犒われ、結婚するはずだった美貌の加矢と再会・・。でも、玄関から入ると初江の険しい声、「一体、ゆうべはどこにお泊まりですか・・・、わけをお聞かせいただきます・・」、げんなりする非番の作十郎。

「石を抱く」
太物屋石見屋に奉公している直太は、店の主新兵衛が 後妻のお仲(25歳)を放ったらかしにして、妾おえん(30歳)に入り浸っている気持ちが分からないでいるが・・・。お仲には金をせびりにくるヤクザな弟菊次郎がおり・・・。かっての賭博仲間の権三が殺され・・・、直太は 「権三殺し」「石見屋30両盗難」の嫌疑で小伝馬町の牢に送られ厳しい牢問にかけられる。牢問の責め苦に遭うとき、直太の心にお仲の声や・・・・。

「冬の終りに」
板木職人の磯吉は一緒に仕事をしている富蔵に教えられ、亀戸天神の南側の百姓屋の土蔵の中で開かれていた賭場に初めて出掛けたが、元手二両が五十両余りになり慄えが来て抜け出したが、実は胴元がわざと勝たせた金で、胴元の手下に追われる。必死で逃げ込んだ百姓屋で、「だれ?」、女の怯えた声。お静に匿ってもらい難を逃れたが・・・。磯吉には 母親お徳と嫁姑の地獄から、2年前別れた女房おせんがいたが、以後独身。お静、みさ母子が気になり・・・。現われた旅姿の男袈裟次とは何者?、「あの人は死んだんですね」。

「乱心」
近習組の新谷弥四郎は 奥村道場の道場仲間、馬廻組の清野民蔵の様子が このところおかしいのを心配している。弥四郎は 妻の文江から 民蔵の妻茅乃と組頭三戸部彦之丞との不義の噂を耳にするが、やがて、弥四郎、民蔵、彦之丞、3人共、江戸への出府を命じられる。何事も起こらず1年が経過、帰国の途に、二本松で斬り込み事件発生・・・。その結末は?

「遠方より来る(きたる)」
読み始めてから、なんとなく以前に読んだことのあるような内容に気がつき、「ブログ内検索」してみる、2021年1月31に読み終えた「月明かり」の中にも収録されていた短編だった。さらに、その以前に読んだ「海坂藩大全(上)」の中にも収録されていたことが分かり、今回3回目ということになる。やはり、東北の架空の小藩海坂藩を舞台にした作品である。


振り返り記事 2021年1月31日 「月明かり」 → こちら


 

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