たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「冬の星座」と「愛しのモーリー(Molly Darling)」(再)

2023年01月20日 20時38分18秒 | 懐かしいあの曲

西高東低の冬型気圧配置が強まると、北海道、東北の日本海側や北陸等に降雪積雪マークが付き、一方、太平洋側はカラカラに乾燥し、夜は、凍てつくように冴え渡った星空が仰ぎ見られることが多くなる。幼少期を雪深い北陸の山村で過ごし、冬の星空を仰ぎ見るような機会等滅多に無かった人間には、時々、普段あまり気が付かない星座等が見られたりすると、ちょっと感動してしまうことも有る。ただ、何分、地上が明る過ぎて、限られたものではあるが・・・。
もう7年前のことになるが、「その内いつか・・」等と言ってられない歳になり、清水の舞台から飛び降りる思いで、旅行会社のカナダの紅葉を訪ねる格安強行ツアーに参加したことが有った。夜間、バスで、地上の明かりがゼロのロッキー山地を移動中、ある地点で、全天、宝石をちりばめたような星空を、車窓から眺め感動、眠気がすっとんで歓声を上げた記憶が有る。それは、現代の日本の明るい都市生活では見られない天然の美、その時、瞬間的に脳裏に浮かんだのは、唱歌「冬の星座」だった気がする。
唱歌「冬の星座」
今更になって改めてネットで調べてみると、
唱歌「冬の星座」の原曲は、1872年(明治4年)、アメリカの音楽家、ウイリアム・シェクスピア・ヘイズが作詞、作曲した「愛しのモーリー(Molly Darling)」という楽曲だった。日本では、1947年(昭和22年)に、堀内敬三が、原詞とは全く内容の異なる歌詞を付け、堀内敬三作詞「冬の星座」として、中学の音楽教科書に掲載されたのだそうだ。

原曲「Molly Darling」を、原詞をそのまま日本語訳すると下記のようになるのだそうだ。

愛しのモーリーよ、
僕だけを愛してるって言っておくれ
君を愛してる、君は僕のすべてだ、
愛してるって 言っておくれ
僕の手を取って 気持ちを感じて
君の心が欲しいんだ、
モーリー、最愛の人よ、
僕を愛してるかい?、愛しのモーリーよ、
答えはキスで受け取りたい
星は微笑む、愛しのモーリーよ
夜の闇の中でも
星は笑ってる、愛しのモーリーよ
月の女神が光を閉ざしても、
花々だけが開いている
恥ずかしそうに頭を垂れて
僕は君の名前を呼ぶときは、

原曲は、モーリーという女性を想う男の悶々とした狂おしい心境を歌ったラブソングだったのだ。

一方、唱歌「冬の星座」の方は、「日本の歌百選」の1曲にもなっているそうで、すっかり日本人の心に宿っており、毎年、凍てつき冴え渡った冬の夜空を仰ぎ見る時、必ず脳裏に浮かんでくる曲のひとつになっているような気がする。

木枯らしとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
ものみないこえる しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

ほのぼの明かりて 流るる銀河
オリオン舞い立ち スバルはさざめく
無窮(むきゅう)をゆびさす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

カントリー歌手のエディ・アーノルド歌う、「愛しのモーリー(Molly Darling)」
(YouTubeから共有)

島田祐子歌う、唱歌「冬の星座」 (YouTubeから共有)

 

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池波正太郎著 「まんぞく まんぞく」

2023年01月20日 13時44分16秒 | 読書記

図書館から借りていた、池波正太郎著「まんぞく まんぞく」(新潮社)を、読み終えた。つい先日、雨降りの日に、テレビ奉行?の妻が録画しておいてくれた、昨年2022年12月30日放送、NHK-BSプレミアム、ドラマ「BS特集時代劇、まんぞく まんぞく」を観たばかりだが、その原作を読んでみたくなり、借りてきた書だ。本書は、「週間新潮」の昭和60年5月30日号から11月28日号に連載された長編時代小説だった。

 

▢目次
 「白い蝶」「九年後」「稲妻」「復讐」「菊日和」「急迫」「引鶴」

▢主な登場人物
 堀真琴(主人公)、堀内蔵助直照(堀真琴の伯父、旗本)、弥栄、
 鈴木小平太、山口庄左衛門、山崎金吾、
 佐々木兵馬(堀真琴の亡き実父)、元(堀真琴の亡き実母)、
 万右衛門、千代(万右衛門の姪)、
 織田平太郎道良(後に、堀平太郎道良)、織田兵庫、間宮新七郎(道場主)、
 桑田勝蔵(道場主)、関口元道(町医者)、
 友次郎(岡っ引き)、新蔵(岡っ引き)、お兼、小川佐七郎(南町奉行所同心)
 三河屋清七、
 戸田金十郎、井戸又兵衛、中島辰蔵、佐久間八郎(道場主)、
 滝十兵衛、沢井弥五郎、

▢あらすじ
江戸時代、老中田沼意次が権勢を振るっていた時代を舞台にした、女性剣士を描いた作品で、主人公は、大身旗本の堀内蔵助直照(ほりくらのすけなおてる)の姪で、実父(佐々木兵馬)、実母(元)の本当のことを明かされぬまま、後に伯父堀内蔵助の養女となる堀真琴(ほりまこと)
病床の乳母やすの見舞いに行った帰りに、浪人者2人組に襲われ、あわや犯されそうになった時、助けてくれたのは、町医者関口元道だったが、供の山崎金吾が殺されてしまう。真琴は、親とも思っていた山崎金吾を失い、その敵は自分で討つ決心をするが、旗本の娘が、家来の仇討ち等出来るはずもなく・・・・。
「九年後」では、剣術道場に通う男装をした堀真琴の姿を見ることになる。真琴は、実父、実母の本当のことを明かさぬ伯父堀内蔵助に不信感を持ち続け、反発、苛立ち、鬱憤バラシ、身勝手な言動に走る・・・・・、
百姓屋で、万右衛門千代と暮らしたり、縁組の話を持ちかけられた旗本の三男坊織田平太郎からは、「このような女、抱く気にもならぬ」と侮蔑され、お互いに意地を張り合い、関口元道からは、とことん諭され、一方で、逆恨みから命を狙われる真琴、「もはや,これまで」・・観念し・・・、「急迫」「引鶴」が、クライマックスになる。
病身を押して奔走していた伯父堀内蔵助は、後継者が決まって「まんぞく」。真琴、平太郎に、「わが家をたのむ」と言い残し死去。真琴も、意地を捨て「まんぞく」。物語の最後の最後で、万右衛門も、真琴の実父佐々木兵馬、実母元、山崎金吾についての秘密(真琴が知りたがっていた意外な事実)を明かさず胸に抱いたまま死去。「まんぞく」。
「もう わしは、何ひとつおもい残すことはない。・・・。安らかな死顔である。あたたかい日ざしが前庭にあふれ、北国へ帰る引鶴の群れが空をわたっていた。(完)」

 


大寒に まけじと老いの 起居かな  高浜虚子

2023年01月20日 07時42分18秒 | 暮らしの記録

(日本気象協会 「tenki.jp」より拝借)

天気予報によると、今週末から来週半ばに掛けて、今冬最強の寒気が南下して、日本列島に覆い被さってくるようだ。一時的に緩んでいた厳しい寒さが、再びやってきて、北海道、東北の日本海側や北陸等を中心に、大雪が心配されるところでもある。
折しも、今日、1月20日は、二十四節気の「小寒(しょうかん)」から数えて15日目、「大寒(だいかん)」に当たる。
さらに、今日から「立春」までの期間は、二十四節気の最後の節気、「大寒」と呼ばれるが、まさに、冬の真っ只中。まだまだ油断出来ない。
「冬来たりなば春遠からじ」、「春よ、来い、来い」・・、春の到来が待ち遠しい季節ではあるが、もうちょっとの辛抱である。

(ネットから拝借画像)


大寒に まけじと老の 起居(たちい)かな  高浜虚子

年老いて、寒い日には外に出るのも億劫になるが、
そんな寒さにも負けないで日常生活を送っていることよ


「大寒」で、「ブログ内検索」してみたところ、今から11年前2012年1月21日に書き込んでいた記事「特等席」が、出たきた。「gooブログ」に引っ越してくる前の「OCNブログ」時代の古い記事だが・・・・、
「おお!、懐かしい!」・・・、あの頃にはまだ、三毛猫「ノンノン」が、居たんだ・・・。


振り返り記事・2012年1月21日「特等席」 ⇨ こちら