昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、使ったりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。(以上、過去記事コピペ文)
懐かしい 昭和20年代、30年代の農村風景
相互フォロワー登録している「気ままぶらぶら」たなのぶ様のパソコン画。
ご本人のご了解を得て拝借している。
No.59 「かう」
方言だったのかどうかは よく分からないままだが、鍵、錠、心張り棒、かんぬき等を掛ける・・の意で 使ったり、聞いていたような気がする。
因みに 当時の農村の家屋は、全て引き戸だったため、鍵をかけると言っても、心張り棒を交ったり、かんぬきを掛けることを意味していた。
心張り棒・・・平成、令和世代には ナンノコッチャ?と思われそうだが。
例えば
「オマン、サイゴニ カギカットイテクンナイ」
(あなた、最後に 鍵を掛けておいて下さい)
注・「あなた 最後に 鍵を買っておいて下さい」・・・ではない
「ジョウカーテコンカッタソイ スグカエラニャナランモンデ」
(鍵を掛けてこなかったので すぐ帰らないといけないものですから)
注・「鍵を買って来なかったので すぐ帰らなくてはならないものですから」・・・ではない。
今もたまに使っています。
「しまう」というときもありますね。
「玄関、おとしといて~」「玄関、しもといて~」という具合です。
なんとなくイメージ出来ますが、「かう」とは、かなり違った言葉ですね。
方言は、世代が代わる毎に 次第に使われなくなってしまう言葉かも知れませんが、その地方の情景まで映し出してくれるような気がします。貴重な情報、コメント、有難うございます。
昔は、鍵でなく錠前でしたね。
田舎の玄関は、子どもの力では開かない重さの戸でした。
其処には、桟木が下してあり日中は開けたまま。
相当の分限者でなくては、錠前もなく誰でもが勝手に入れました。
それだけにおとなう時には、大きな声でこんにちは、何方かおいでかな?
ごめん下さいと言っていたのでしょう。
言葉ってとても大切ですね。
其々の用途で、異なった言い方にも通じます。
コメントいただき有難うございます。
「かう」にはそれ以外に「閉める」や「詰め物をする」や「隙間に物をはさむ」の意味もあります。
信州松本で生まれ育ち今も暮らしていますが、方言は幼少時の父や母との会話を思い出す重要な言葉キーワードになっています。
コメントいただき有難うございます。