たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

ふっと思い出した故郷の言葉 No.70 「ひんね」

2022年03月12日 22時29分43秒 | 懐かしい故郷の方言

昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。


当時の農家は、夏の間、猛暑の日中の農作業を避けて、夜明け前に起床、薄暗い内から朝食時間までの涼しい時間帯(「朝飯前」(あさはんまえ)と言っていたが)に、草刈り等の農作業をしていた。朝食後、午前中もその続きをしたが、昼食後は、開け放った座敷や茶の間で、ゴロリと横になって数時間、昼寝をする習慣があった。夏休み中等には、子供達も、昼寝を強要されたものだが、近所となりの子供達から、「水浴び(みずあび)、行こ!」等と声がかかると、とても昼寝なんかしておれず、大人達の制止を振り切って かんかん照りの中、飛び出していったものだった。年寄りが、「昼寝」のことを「ひんね」と言っていたことを思い出した。

(ネットから拝借イラスト)


No.70 「ひんね」

「昼寝」のこと。「ひるね」が訛ったもの。方言なのかどうかは分からない。

例えば

「オマンタ、ヒンネシテナルトコニ、ヨッテシモテ、ワルイネ」
(あなた方が昼寝しておられるところにお邪魔してしまい申し訳けありませんね

「コンナアッチャイヒニ、ヒンネモセント、カワラニイッタラ、ネッシャビョウニナルゾ」
(こんなに暑い日に昼寝もしないで川原へいったら熱射病になりますよ)


コメント (6)    この記事についてブログを書く
« ジャガイモ植え付け下準備 他 | トップ | チングルマ(稚児車・珍車) »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みらパパ)
2022-03-12 22:36:55
奈良でも私のジジババは「ひんね」と言ってました。
懐かしいです!
返信する
Unknown (星光輝)
2022-03-13 04:29:22
方言は地域の風土、暮らしを感じ、味のある言葉です。
いま、若者の間では方言が使われず
標準語になってきています
なんだか寂しいですね
返信する
みらパパさん、こんにちは、 (takezii)
2022-03-13 15:13:22
奈良でも、使われていましたか。もしかしたら、全国的に使われていた言葉なのかも知れませんね。ここ2~3年、真夏なんかに、早起きしてしまう分、昼間眠くなり、「ひんね」することが多くなっている後期高齢者でーす。コメントいただき有難うございます。
返信する
星光輝さん、こんにちは、 (takezii)
2022-03-13 15:25:09
テレビが普及し始めた頃から急速に、都市部と地方の差が無くなり、暮らしも言葉も、標準化、時代の変化で仕方無いのかも知れませんが、次の次の世代位には、方言も完全に消えてしまうかも知れませんね。「ふるさとの訛りなつかし停車場の・・・、」の情景を連想出来るのは、我々の世代止まりになるのでしょうか。
コメントいただき有難うございます。
返信する
ひんねについて (mt77)
2022-03-13 21:57:39
我が家では「ひんね」は使ってはいませんでしたが、気になって長野県方言辞典を調べてみました。
長野県でも東北信でこの「ひんね」が「昼寝」として登録されていました。
更に、「ひんねおき」という方言が「昼から午後2時頃まで」を指す言葉として登録されていました。
参考になればと思いコメントさせていただきました。
返信する
mt77さん、こんばんは、 (takezii)
2022-03-13 22:11:49
情報提供有難うございます。
東北信というと、白馬、小谷等も含まれるんでしょうね。極く近隣でしたので、頷けます。「ひんねおき」は、記憶がありません。昔は。峠一つ越えただけでも、言葉が微妙に違っていたということでしょうね。mt77さんの方言集、貴重な郷土資料になるのではないかと思っています。
コメントいただき有難うございます。
返信する

コメントを投稿

懐かしい故郷の方言」カテゴリの最新記事