たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

アメリカフウロ(亜米利加風露)(再)

2023年02月24日 14時04分03秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

2月も下旬、今年もそろそろ、ど素人の趣味の野菜作り、畑仕事に取り掛からないといけない時期が来てしまった。畑仕事は、まず雑草除去作業から始まり、春先から晩秋まで1年中、抜いて抜いても蔓延る、雑草との戦いになるが、ブログを始める前頃までは、そんな雑草の名前も知らず分からずで、ただ引き抜くだけだった気がする。ある時、かって、昭和天皇が侍従に「雑草という草はないんですよ」と語ったという話を知ってから、良く見れば、なかなか可愛いらしい花を咲かせる雑草達をも、ブログ・ネタ?にせんと、畑仕事の合間に、コンデジでやたら撮ったり、花名を同定をするようになっている。ただ、一度や二度教えてもらっても、自分で調べても、そのそばから忘れてしまう老脳、知った時点、分かった時点で、また思い出せなくなってしまわない内に、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことにしている。

畑地で、抜いても抜いても、蔓延る雑草のひとつに、「アメリカフウロ」がある。散歩・ウオーキングの途中でも、あっちこっちで見掛け、最近は、やっと花名を同定出来るようになったが、これまで撮っていた写真を引っ張りだしてみた。

畑地で蔓延る「アメリカフウロ」

散歩・ウオーキングの途中で撮っていた「アメリカフウロ」の種


アメリカフウロ(亜米利加風露)

フウロソウ科、フウロソウ属、越年草、
    別名 「ロシソウ(鷺嘴草)」
原産地・分布 北アメリカ
       日本では、全国各地の道端、空き地、草地、畑地等に自生している。
       帰化植物。
草丈 10cm~40cm
   道路地や道端等、やせた荒れ地では、茎が分岐しながら、
   地面を這って広がり、小型のものが多い。
   葉、茎は、赤味を帯びる。
花色 淡紅色、淡紫色、ピンク色、白色
開花時期 5月頃~6月頃、
花言葉 「誰か私に気がついて下さい


 

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映画「マイ・フェア・レディ」と「君住む街角」

2023年02月24日 09時59分15秒 | 懐かしいあの曲

先日、古いレコードで、オードリー・ヘプバーン主演映画「昼下がりの情事」の主題曲、「魅惑のワルツ(Fascination)」を聴いていて、数々のオードリー・ヘプバーン出演の映画が思い出されてきた。その一つに、「マイ・フェア・レディ」が有る。

(ネットから拝借画像)


今更になってネットで調べてみると、
映画「マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)」は、ジョージ・キューカー監督、オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン等主演で、1964年(昭和39年)に公開された、アメリカのミュージカル映画。
「マイ・フェア・レディ」は、元々、1913年(大正2年)に、ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」を原作としたミュージカルで、1956年(昭和31年)にブロードウエイで公演されて大成功し、映画化されたというものだった。
この映画も、公開当時にリアルタイムで観たはずはなく、後年になって、リバイバル映画館で観たか、テレビの映画番組等で観たか・・・だと思うが、何回か観ている。なんと言っても、ミュージカル映画であり、映画の中のいろいろなシーンで使われていた数多の楽曲は、魅力的、印象的で、脳裏に焼きついている。いずれも、聴けば懐かしい楽曲ばかりではあるが、映画「マイ・フェア・レディ」・・と聞けば、さっと思い浮かんでくる曲のいくつかを、YouTubeから共有させていただき、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に、書き留め置くことにした。

さっと思い浮かぶ曲の一つに、「君住む街角(君住む街で)」が有る。「ブログ内検索」してみたら、4年前にも、書き留め置いたことがわかったが、懐かしくなり、コピペ、リメイクすることにした。
「君住む街角(君住む街で)(On The Street Where You Live)」は、元々、1956年に初公演されたブロードウエイミュージカル「マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)」のために、アラン・ジェイ・ラーナー、フレデリック・ロウ 作詞・作曲で 製作された楽曲だったが、映画「マイ・フェア・レディ」でも使われ、ロマチックなバラードは、人気が高く、その後、数多の歌手や楽団にカバーされている。


その2 「君住む街角(君住む街で)(On The Street Where You Live)」

イライザに一目惚れした貧乏貴族の令息フレディ・アインスフォード=ヒルが、彼女を追ってヒギンズの家を訪れるが面会を断られ、彼女に会えるまで、家の前で待ち続けると歌う場面の楽曲。
映画では、フレディ・アインスフォード=ヒル役のジェレミー・ブレット(Jetemy Brett)の吹き替えで、ビル・シャーリー(Bill Shirley)が歌っていたのだという。

映画「マイ・フェア・レディ」・「君住む街角(君住む街で)」
(YouTubeから共有)

パーシー・フェース楽団(Percy Faith and His Archestra)演奏の「君住む街角(君住む街で)」
(YouTubeから共有)

中村八大演奏の「君住む街角(君住む街で)」 (YouTubeから共有)

(つづく)

 

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梅は咲いたか、桜はまだかいな

2023年02月23日 16時24分08秒 | 散歩・ウオーキング

当地、今日は、快晴、
最高気温は、14℃前後だったようだが、
風が無く、ポカポカの春陽気になっている。
好天に誘われて、午後、ちょこっと近くを歩いてきた。
毎度のこと、コンデジで、カシャ、カシャ撮りながら、
スマホの歩数計で、約5、600歩。

満開の梅

毎年、この時期になると、ふっと思い浮かぶフレーズが有る。
「梅は咲いたか、桜はまだかいな」
明治時代に流行した俗曲「しょんがえ節」を基にした
江戸端唄「梅は咲いたか」の出だしの一節であるが、
子供の頃から、妙に脳裏に焼き付いてしまっている。
かっては、華やかだった小唄花柳界のお座敷唄として有名だったそうで、
古き時代の日本の情緒、風情が漂ってくる。

「梅は咲いたか」 唄 藤本二三吉 (YouTubeから共有)


               梅は咲いたか 桜はまだかいな
               柳ャなよなよ風次第
               山吹ャ浮気で色ばっかり
               しょんがいな

道端で見掛けた花、
クロッカス?・・・かな、

オトメツバキ(乙女椿)?・・かな

ナノハナ(菜の花)

ジョウビタキ(オス)
ピンボケ・・・、

 

かなり遠くにカワセミ・・・、

今年もまた、散歩・ウオーキング途中に撮る写真も、
徐々に、花の写真が増えてくる候になってきた。


映画「マイ・フェア・レディ」と「スペインの雨」

2023年02月23日 10時27分42秒 | 懐かしいあの曲

先日、古いレコードで、オードリー・ヘプバーン主演映画「昼下がりの情事」の主題曲、「魅惑のワルツ(Fascination)」を聴いていて、数々のオードリー・ヘプバーン出演の映画が思い出されてきた。その一つに、「マイ・フェア・レディ」が有る。

(ネットから拝借画像)


今更になってネットで調べてみると、
映画「マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)」は、ジョージ・キューカー監督、オードリー・ヘプバーンレックス・ハリソン等主演で、1964年(昭和39年)に公開された、アメリカのミュージカル映画。
「マイ・フェア・レディ」は、元々、1913年(大正2年)に、ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」を原作としたミュージカルで、1956年(昭和31年)にブロードウエイで公演されて大成功し、映画化されたというものだった。
この映画も、公開当時にリアルタイムで観たはずはなく、後年になって、リバイバル映画館で観たか、テレビの映画番組等で観たか・・・だと思うが、何回か観ている。なんと言っても、ミュージカル映画であり、映画の中のいろいろなシーンで使われていた数多の楽曲は、魅力的、印象的で、脳裏に焼きついている。

主な楽曲
「なぜ、英語が話せない」、「ああ、なんてしあわせ」、「僕は、普通の男」、「運が良けりゃ(With A Little Bit of Luck)」「今に見てろ」、「召使たちの歌」、「スペインの雨(The Rain in Spain)」、「踊り明かそう(I Could Have Danced All Night)」、「アスコット・ガヴォット」、「君住む街角で(On the Street Where You Live)」、「大使館のワルツ」、「うまくやった」、「私に見せて」、「花市場」、「だが、まずは教会へ」、「男性賛歌」、「あなたなしでも」、「忘れられない君の顔」、等々、

いずれも、聴けば懐かしい楽曲ばかりではあるが、映画「マイ・フェア・レディ」・・と聞けば、さっと思い浮かんでくる曲のいくつかを、YouTubeから共有させていただき、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に、書き留め置くことにした。


その1 「スペインの雨(The Rain in Spain)」

下町生まれの粗野で下品な言葉遣いをする花売り娘イライザを、レディに仕立て上げるため、まずは、発音の矯正をしようとする場面で、ヒギンス教授、ピカリング大佐、イライザが歌い踊る楽曲。

「スペインの雨(The Rain in Spain)」(YouTubeから共有)

(つづく)

 

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2月第4水曜日は、バタフライ

2023年02月22日 21時39分24秒 | スイミング

当地、今日は、最低気温、ー2℃前後、最高気温 9℃前後だったようだが、
風が無かった分、体感的には、温かくも感じた1日だった。
我が家の猫額庭のプランタでも、
プリムラ・マラコイデスが、チラホラ咲き始めているのに気付いた。
三寒四温、寒暖の差が激しい候ではあるが、季節は確実に春に向かっており
早春の花達が、健気に咲き始めている。

 


爺さんの備忘録的花図鑑「プリムラ・マラコイデス」
👇
こちら


夕方にはまた、冷え込んできたが、
やおら重い腰を上げ、
19時~20時のスイミングクラブ成人クラスレッスンに出席し、
先程帰って来たところだ。
今日は、ちょっと小太り青年K指導員によるバタフライ中心のレッスンだったが、
毎度のこと、基本、基本の繰り返し、
特に、ストロークと第1キック、第2キックのタイミングをチェックされた。


(参考)
「バタフライのストローク」
👇
こちら


M4グループの今日の出席者は、
今日は、少数で、女性8人、男性1人・・・(黒一点)
2レーン使用、1レーン、4人、5人、
どちらかというと距離を泳がせるタイプの指導員、
4種目を織り交ぜて、1,000m位は泳いだのかも知れない。
たっぷり泳ぎ、十分、十分、
今日は、居残りスイムをパスして、引き上げてきた。

若い頃からの持病の腰痛対策、リハビリ的運動と決め込んで
続けているスイミング、 
脊椎矯正士にすすめられ始めてからかれこれ30年にもなるが、
その効果がどれほどのものか等、数値に出せるものでないにしろ、
泳いでくれば、腰の調子もそれなりに良い。
元々、運動・スポーツ苦手な人間が、ここまで続けてこられたのは、
高齢者対象の格安プール施設が近くに有ったこと、
無理せず、マイペースで出来る運動であること、
和気藹々の仲間がいること、
自分の性分に合った?運動、お似合い?の運動だったこと、
等々からだと思っている。


(参考)
「高齢者にこそ、安心で、効果的な、運動、水泳」
👇
「カラダづくりのサイエンス・水泳で健康づくり」

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体感的には、温かくなり・・・、

2023年02月22日 17時14分38秒 | 散歩・ウオーキング

当地、今日は、朝の内は、かなり冷え込みが厳しかったものの、晴天で、
最高気温は、9℃前後だったようだが、
風が無かった分、体感的には、温かくも感じ、
午後、ちょこっと近くの川沿いを歩いてきた。
スマホの歩数計で、約5,000歩。

ジョウビタキ(メス)

 

ヒー、フー、ミー、ヨー、イツ、ムー、・・・
なんと 11羽
アオサギ、ダイサギ の共同住宅?

オオバン                    モズ

 

キセキレイ


2月22日、「寒い朝」

2023年02月22日 09時43分09秒 | 暮らしの記録

当地、今日の日の出時刻は、6時22分頃、
日に日に、夜明けが早くなっていることを実感する。
因みに、日の入時刻は、17時30分頃、日長時間は、約11時間8分になる。
強い寒波の南下で、真冬に戻った感が有り、
今朝の気温は、ー2℃~ー3℃、だったようで
「寒い朝」になっているが、
週末にはまた、最高気温=18℃前後の春陽気になるらしい。


今朝、相互フォロワー登録している方のブログを拝見し、気が付いたことだが、
2月22日、「今日は、何の日」・・・、「猫の日」なのだそうだ。
「2」が、3個並ぶことで、「ニャン(2)、ニャン(2)、ニャン(2)」の語呂合わせ、全国の愛猫家からの公募で、1987年(昭和62年)に、「猫の日制定委員会」が制定、ペットフード工業会が主催しているという。

11年前、2012年6月28日に、19歳で永眠した
三毛猫の「ノンノン」が、思い出される。

 


セツブンソウ

2023年02月21日 13時51分26秒 | 散歩・ウオーキング

当地、今日は、朝から、天気晴朗なれど、
冷たい北風がヒュー、ヒュー吹き荒れ、
体感的には、真冬並みの厳しい寒さになっているが、
午前中、車で、妻を街中へ送った後、ちょこっと足を伸ばし、
東京都八王子市片倉町の「片倉城跡公園」に立ち寄ってきた。
2月の初めに訪れた際は、花の姿を全く見掛けることも出来なかったが、
相互フォロワー登録している方のブログ拝見で、
園内で、セツブンソウが開花していることを知り、
  まだ、咲いていてくれるかしらん・・・
セツブンソウ、見たさで訪れたようなものだが・・・。

管理棟の前の「はす沼」には、カワセミ、アオサギが・・、

セツブンソウは、「片倉沢」の途中に散らばって咲いていたが、
コンデジ、オートフォーカス、で・・・・、ピンボケばかり、
なんとか、2~3枚、


爺さんの備忘録的花図鑑「セツブンソウ」
👇
こちら


妻を迎えに行く時間を気にしながら、滞在時間30~40分、
寒!、寒!、・・・、
そそくさと引き上げてきた。

 

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藤沢周平著 「潮田伝五郎置文」

2023年02月21日 09時12分08秒 | 読書記

図書館から借りていた、藤沢周平著「潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ)」(東京文藝社)を読み終えた。本書には、表題の「潮田伝五郎置文」の他に、「鱗雲(うろこぐも)」「拐し(かどわかし)」「裏切り」「暗い鏡」「泣かない女」「山桜」「二天の窟(にてんのあなぐら)」「帰ってきた女」の、短編9篇が収録されている。
読み終わってからのこと、各篇とも、なんとなく読んだことが有るような気がしてきて、「ブログ内検索」してみたら、なんと、9篇とも、以前に読んだことのある、他の藤沢周平の短編時代小説集に収録されていたことが分かった。
うっかり、よく確かめもせず借りてきてしまったもので、「なんだかなー・・・」であるが、記憶力無しの爺さん、題名も、筋書きも、登場人物も、ほとんど忘れてしまっており、初めて読むようなもの、再読してしまったのだった。


「潮田伝五郎置文」
 ▢主な登場人物・潮田伝五郎、伊沢勝弥、七重、希世、沙戸、菱川庫之助、浅沼宮内、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「雪明かり」

「鱗雲」
 ▢主な登場人物・小関新三郎、雪江、理久、屋代利穂、保坂権之助、保坂年弥、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「時雨のあと」

「拐し」
 ▢主な登場人物・辰平、お高、又次郎、勝蔵
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「神隠し」

「裏切り」
 ▢主な登場人物・幸吉、おつや、長次郎、千蔵、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「夜の橋」

「暗い鏡」
 ▢主な登場人物・政五郎、おはま、おきみ、弥吉、おしん、亀次郎、伊勢次、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「夜の橋」

「泣かない女」
 ▢主な登場人物・道蔵、お才、お柳、藤吉、忠助、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「驟り雨」

「山桜」
 ▢主な登場人物・野江、磯村庄左衛門、手塚弥一郎、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「時雨みち」

「二天の窟」
 ▢主な登場人物・武蔵、鉢屋助九郎、寺尾求馬助、寺尾孫之丞、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「二天の窟(宮本武蔵)」

「帰って来た女」
 ▢主な登場人物・藤次郎、おなみ、庄太、おきぬ、今日屋善兵衛、長吉、鶴助、音吉、
 ▢振り返り記事 ⇨ 藤沢周平著 「龍を見た男」


「今週の明星」のテーマ曲(再)

2023年02月20日 13時04分44秒 | 懐かしいあの曲

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、5年も前にブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き込んでいた記事、「今週の明星」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


「今週の明星」のテーマ曲(再)

M男は、昭和20年代、昭和30年代、高校卒業まで、北陸の山村で、祖父母、父母、弟、妹、7人家族で暮らした。東側と西側に山が連なった狭い盆地で、その中央を日本海に向かって1本の川が流れ下っている、そんな鄙びた風景の農村だった。
戦後間もない頃のこと、暮らし向きが決して楽でなかったことは 子供心ながら分かっていて、中学3年では、最後の最後まで、高校進学さえも断念しようとしたことが思い出される。
戦時中に、家族全員で東京から疎開した父親の郷里で、どのような事情、経緯があったかは詳しく話してもらえなかったが、父親の生家の近くに仮設住宅に毛の生えたような粗末な家を建て、そのまま定住した地だったのだった。
冬期、日本海を渡ってくる冷たい北西の季節風や猛吹雪で、隙間風が容赦無く部屋に吹き込み、板戸、板壁のガタビシする音に恐怖を覚えたことも有る。

茶の間には、囲炉裏が有った。
法事や隣組の集会等が有る場合以外は、囲炉裏として使うことは無く、普段は塞いでいたが、冬が来る前には、必ずその囲炉裏に炭火の掘り炬燵が設えられ、茶の間の隅には、大きな炭火火鉢が置かれ、冬中、重要な暖房になっていた。
当然、食事も、家族全員が炬燵の周りに座り、炬燵が食卓に変わる。

冬期は、夕食後も座敷や父母の寝室に火鉢等暖房は無く、家族全員が茶の間の炬燵周りで過ごすことになる。ラジオしか無い時代であり、茶箪笥の上に鎮座した中古の真空管ラジオでラジオ放送を聞くのが、家族の唯一の楽しみだったのだ。
極めて電波の届きが悪い地域、地形だったため、かろうじて雑音混じりで聞けるのは、NHKラジオ第1放送だけで、当然聞ける番組は限られ、毎日、毎週、聞いていた放送番組等は、いまだに脳裏に焼き付いている。

その一つに、「今週の明星」という番組が有った。特に、その番組のテーマ曲が懐かしい。
今更になってネットで調べてみると 
「今週の明星」は、昭和25年(1950年)1月から放送が始まり、昭和39年(1964年)まで、毎週日曜日、14年間続いた人気の公開生放送ラジオ番組だったのだそうだ。
NHKテレビ放送開始された後も、日比谷公会堂からの公開ラジオ番組として、そのままテレビで中継放送したという。
番組のテーマソングが始まると、家族全員、ラジオに釘付けになったような気がするが、当時は 漫然と聴いていただけで、ちゃんと覚えていたわけでなく、改めて調べてみると、

「今週の明星」のテーマ曲は、
やはり当時よく聞いていたラジオ番組「とんち教室」のレギュラー出演者でもあった藤浦洸が作詞、「栄冠は君に輝く」等多数の名曲を残している古関裕而が作曲したものだった。
山村の現実の暮らしとはかけ離れた華やかさ、明るさ、浮き立つような元気さの有る歌声に、明日、将来を夢見ていたのかも知れない。

   輝きよ輝きよ 今宵また うるわしく
   若き夢と あこがれの 光のみほしよ

   夜空高く 愛の星は 若き胸に ささやき
   思いこめて しのびよるは 楽し 歌のみほしよ

貧しくても、家族が寄り添って暮らしていた時代だったような気もする。
わずか60年~70年前の話ではあるが、昭和は遠くなりにけり、昔、昔の話になってしまった。
家屋も、家族の形も、暮らし方も、生き方も、すっかり変わってしまった感が強いが、八十路超えの後期高齢者、咲きもせず枯れもしないで生きてきた。

NHKラジオ番組「今週の明星」のテーマ曲 (YouTubeから共有)

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