ジェイン・オースティンの小説を読んで感想を語り合う「読書会」に集まる男女6人の人間模様を描いた作品。
ところで私は、ジェイン・オースティンといえば、「プライドと偏見」、「いつか晴れた日に」と、映画作品でちょっぴり知っているだけで、
実際には読んだことはないのでした!
でも、双方、とても好きなんですよ。
積極的で男勝りの女性、消極的で控えめな女性、
双方を描きながら、女心のツボを押さえてあるのですよねえ・・・。
この2作は原作名は「自負と偏見」、「分別と多感」です。
・・・今度読んでみようかな?
まあ、これらを読んでいなくても十分楽しめる作品ではあるのですが、
おそらく、映画の登場人物たちと、物語の登場人物たちが微妙にリンクしているはずですので、
本を読んでいればたぶん、もっと楽しめるだろうと思います。
独身主義、友人におせっかいばかりする女性、
夫に離婚宣言され落ち込む主婦、
結婚生活に満足できず、教え子にひそかに思いを寄せる女教師、
6度の結婚を経て、達観し、みんなのまとめ役となっている女性、
無鉄砲な同姓愛むすめ。
そして、黒一点は、誘われた女性が気に入ったから加わってみた・・・という、
本当はSFファンの男性。
これらの人物が、恋愛や、結婚、友情について思い、語り、反目したり、同感したり・・・。
それぞれの個性がきちんと描かれているので、退屈しません。
月に一度の集まりの場所はそれぞれの家で回り番、ということで、
それぞれの家の様子が、それぞれの個性とマッチしていたりして、なかなか楽しいのです。
そうして、行き着く先は、なかなか、おしゃれにハッピーエンド。
それぞれの愛、人生を取り戻していく。
派手さはないのですが、こういうさりげない人間模様、好感がもてます。
そして、こんな友人関係って、いいなあ。
なんだかあこがれます。
年齢も、職業もいろいろで、時折集まってはおしゃべり。
適度な気遣いと、距離があって・・・。
これぞ、「お一人様の老後」のための友人付き合いかもしれないなあ・・・
なんて思ったりして。
2007年/アメリカ/105分
監督:ロビン・スウィコード
出演:マリア・ベロ、ヒュー・ダンシー、エミリー・ブラント、キャシー・ベイカー