わが北海道のヒーロー、大泉洋。
よし、拝見しましょう!・・・と、つい、力が入ってしまいます。
母校の中学校教師をしている神野というのが彼の役。
その中学校時代からの親友が、サラリーマンの木村。
ある日彼の妻が産気づいて、
仕事で捕まらない木村の代わりに、妻を病院に運ぶ神野。
・・・しかし、そのままいつまでたっても木村は現れず、行方不明。
神野のところに、木村と親しげな女性とのツーショットの写真を持ち、
木村をさがしているという男が現れます。
成り行きで、やむなく、神野も共に木村をさがすことになるのですが・・・。
さて、これは、眉にたっぷりツバを付けてみるべき映画なのです。
登場人物の誰かが嘘をついて、他の誰かをだましている
・・・なんて、生易しいものではなくて、
これは映画の作り手が、観客である私たちをだましているのです。
だまされます。
しかし、それは後味の悪いものではなく、ハッピーなどんでん返し。
イキです。
こんなだまされ方なら歓迎だ。
冒頭、中学校の玄関で、少女が少年に手紙を渡すシーン。
ここが、すべての始まりではあるのですが、このシーンは完璧ではない。
ここから、すでにだましは始まっているのです。
大泉洋が、非情においしい役をやってますよねー。
彼の持ち味満開。
周りのキャストも豪華で、
どう見ても、常盤貴子の父親?と見えた山本圭が、実は・・・!
・・・と、このように、最後で一気に解けていく謎の数々。
面白かったです!
2007年/日本/102分
監督:内田けんじ
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子