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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

バーン・アフター・リーディング

2009年05月09日 | 映画(は行)
ちょっぴりおバカな味わい・・・毒も少々

             * * * * * * * 

フィットネスセンターで働くチャドとリンダが、
CIAの機密情報が書き込まれたCD-ROMを拾います。
これを利用して、一攫千金を狙おうとする二人。
これは元CIA職員のオズボーンのものだったのですが・・・。
そのオズボーンの妻、ケイティは財務省連邦保安官ハリーと不倫中。
しかしハリーは無類の女好きで、
出会い系サイトでリンダと知り合って、付き合い始める・・・。

このように登場人物の様々な思惑が、それぞれに関連しあい、
いつしか意外な方向へストーリーが転換していきます。
ドタバタクライムコメディとでもいうのでしょうか。
しかし、この作品を「コメディ」と呼ぶにはちょっと抵抗がある。
普通におかしいコメディとは違って、これはコーエン兄弟監督作品ですから。
ブラックなユーモアたっぷり。

私たちは必死で生き、生活しているつもりなのですが、
傍から見ると、こんな風に滑稽なものなのかも・・・、なんて思ってしまいます。

例えばこんな風です。
オズボーンは実はCIAをクビになったのですが、
妻や周りの人には自分からやめたといっている。
それを噂した人曰く
「彼は、CIAを自分からやめたといっているよ。」
「昨今は、クビのことをそういうんだ。」
会話がしゃれていますねえ・・・。

また、ここに登場するブラピは頭が空っぽの筋肉オタク、という役どころ。
彼のこれまでのイメージとは全然違います!
しかし、いつものクールな彼を知っているからこそ、笑えちゃうんですね。
殴られて、目を白黒させて、鼻血を出しているブラピだなんて・・・。
ジョージ・クルーニーもまた、ナンパが得意のへなちょこ野郎だし。

バーン・アフター・リーディング・・・、読後焼却のこと。
情報漏洩には気をつけましょう!!

監督・製作・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコビッチ、ティルダ・スウィントン


バーン・アフター・リーディング 日本語予告編