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中国人孤児を守り通した英国人
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1930年代。中国。
実話を基にしたストーリーです。
英国人ジャーナリスト、ジョージ・ホッグは、
ひょんなことから、黄石(ホァンシー)というところの
中国人孤児の養護施設で、子どもたちの面倒を見ることになります。
ちょうど、日本軍の中国進出の真っ最中。
南京まで来ていた戦火がこの地まで迫ろうとしている。
食べ物もほとんどなく、
ノミやシラミがたかった栄養状態の悪い子どもたち。
言葉もほとんど通じず、始めは全く馴染めず、敵視される状態。
そんな中で、彼は孤軍奮闘。
発電機を修理し、畑を作り、言葉を教え・・・。
次第に彼は子どもたちの信頼を集めてゆくのです。
約60人の子どもたちと、家族のような絆を紡いでゆく。
しかし、日本軍が迫ってきている。
彼は、皆で山丹の寺院へ移る決意をしました。
ところがそれは、700マイル、約1000キロもの彼方。
シルクロードを西へ西へ。
荒涼の大地、極寒の雪山、広大な砂漠地帯を
子どもたちを引き連れ、徒歩での移動。
何ヶ月もかかりますね・・・。
しかし、もともと子どもたちは
こういう過酷な状況には慣れていたのかもしれない。
今時の日本の子どもたちなら、ダメですね。
いや、そういう私も無理です。
何ヶ月も歩き続け、野宿・・・。
これを中国人ではなく、イギリス人がやり遂げた、
というところがすごいですね。
彼は別にキリスト教の伝道師でもありませんし。
感動作です

さて、こんなにいいお話なのに、日本公開はありませんでした。
出演陣も、豪華なのですが。
まあ、ちょっと何がしかの意図は感じます。
ここに出てくる日本軍は極悪非道。
あの南京大虐殺を彷彿とさせるシーンもあったりして。
孤児の子どもたちも、ほとんどは戦火で親を亡くした子どもたち。
それぞれがひどいトラウマを抱えています。
若干、日本人には刺激的過ぎる感もありますが、
それはさておいても、いいストーリーなので、
多くの人に見てもらいたいと思いました。
2008年/オーストラリア・中国・ドイツ/125分
監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:ジョナサン・リス=マイヤーズ、ラダ・ミッチェル、チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー
『チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道』予告編