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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

天使と悪魔

2009年05月24日 | 映画(た行)
謎を解き、火の中、水の中・・・

           * * * * * * * *

ダヴィンチ・コードに継ぐ、ラングドン教授のシリーズ第2弾。
本は、こちらの方が先に出版されているのですが、
この映画では、ダヴィンチ・コードのあとの話ということになっています。

前回映画を見たときに感じたのは、
本で相当のボリュームであったものを、
映画で2時間と少しの映画に凝縮すると、ストーリーを追うことで精一杯。
まるでダイジェスト版を見るような物足りなさ・・・、そんなことでした。
今回も、やはりその感はあります。
しかし、幸い(?)私はすっかり本の内容を忘れ去っていたので、
これは結構新鮮な気持ちで楽しめました。


舞台はヴァチカン。
イルミナティという秘密結社が復活。
科学を弾圧しつくしたカトリック教会を最大の敵とし、復讐しようとする。
彼らは、ヴァチカンの枢機卿4名を拉致し、
一時間毎に1人の殺害を予告。
そしてまた最後には、科学の最先端の粋、“反物質”を爆発させるという。
これが爆発すれば核にも勝る破壊力を持ち、
ヴァチカンはおろかローマの街も一瞬にして消え去るであろうという・・・。

さて、このイルミナティの示した暗号に挑戦するのがラングドン教授。
まさに時間との戦い
・・・というわけで、
まあ、本質的にスピーディというか忙しい映画なんですよ。
じっくり謎を解説しているヒマがない。
宗教と科学の相克・・・というテーマは、
まあこの際置き去りにしても、まず行動あるのみ!

ローマの、どこも観光名所のような教会や広場の美しい街並みを、
縦横無尽に教授が走り回ります。
今回、教授は知力も尽くしますが体力も相当使うのです。
まさに火の中水の中・・・。
また、この期間、
一方ではローマ教皇が逝去し、
次の教皇を決めるためのコンクラーベという会議が行われている。
この成り行きも同時進行で結構スリリングです。
以前ちょうど私がこの原作本を読んでいる頃に、
実際にヴァチカンでこのコンクラーベが行われていたんです。
それで本の内容にもずいぶん納得したものでした。


さて、この作品の主役は実は教授ではなく、
別のもう1人の人物なのではないかしらん・・・、
と、最後の方で思いました・・・・
なんと感動的な結末・・・!!

しか~し! 
そこにあった、大どんでん返し!!
私、まともに騙されまして、でも、それが結構小気味よかった。
私としては、前作、ダヴィンチ・コードよりも面白く感じられましたが、
皆様はいかがでしょうか・・・?

2009年/アメリカ/138分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アィエレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド


映画「天使と悪魔」予告編 2