映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ファイヤーフォックス

2010年01月04日 | クリント・イーストウッド
ファイヤーフォックス 特別版 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る



米ソ冷戦名残のサスペンスアクション

          * * * * * * * *

ところどころ雪に覆われた山に囲まれている森林。
その中にある湖。アラスカ。
冒頭のこのシーンで、嫌な予感がしてしまいましたね。
また、人食い熊かい・・・って?
はい、でも、ご安心を。
これは全くクマとは関係なかった。


ここに住んでいるミッチェル・ガントという男を訪ねてきた男たち。
彼らは、今ソ連で開発されている最新鋭戦闘機ミグ31、
別名ファイヤーフォックスを盗み出すという大胆な計画実行のため、
彼の出動を要請に来たのです。
ガントは、腕のいいパイロットながら、
べトナム戦争の悲惨な体験により、やや精神障害を抱えていたのですが・・・。

おお、今となっては懐かしい題材ですね。
ソ連ですか・・・。
米ソの冷戦時代というのも結構長かったですからね。
で、この作品では、ガントはなんとかソ侵入に成功し、
地元の工作員たちの協力を得ながら任務を遂行していく・・・と。
けどなんとなく、スリルに欠けるというか、あんまりぱっとした出来ではないですね・・・。
確かに・・・。

これはね、もっと、自信喪失した男が地元の協力員たちの決死の覚悟にうたれて、
少しずつ勇気と自信を取り戻していく、と。
この線をもっと強調すればよかったんじゃないかなあ。
そうだね。なんだか始めから、そうかっこ悪すぎでもなく、かっこよすぎでもなく、存在感薄いよね。
クリント・イーストウッド監督も始めから名監督だったわけではないってことね。

ところでこのミグ31って言うのがすごいですよ。
レーダーにひっかからないって設定はまあ、今はなくはないよね。
もう一つは、思考誘導装置とか言って、
考えただけで、機が反応するんだって。
思っただけでミサイル発射できてしまう。
う~ん、さすがにそこまでは今でも無理かな・・・?
でも、笑えるのは、ロシア語で考えなくちゃダメなんだって・・・。
うーむ。そういう問題なのか・・・・?
そんなばかなー。
ミサイル攻撃命令を、ロシア語で何というのだったっけ?なんて考えているヒマがあったら、
手動でスイッチ入れた方が早いと思う。
だねー。



1982年/アメリカ/136分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、デビッド・ハフマン、フレディ・ジョーンズ