映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

シャッフル

2010年01月14日 | 映画(さ行)
シャッフルされた一週間。夫を救うことはできるのか?



           * * * * * * * *

主婦リンダ(サンドラ・ブロック)は、夫と二人の女の子のいる4人家族。
夫との関係は冷め果てているけれど、まあ、平凡な毎日。
そんなある日、夫が交通事故で死んだとの知らせが・・・。
あまりに突然のことで、呆然とするばかりのリンダ。
そして一夜が明ける。
なんとそこには何事もなかったように夫がいて、日常の朝。
悪い夢を見ていたのだろうか・・・。


一夜が明け、リンダが目覚めるたびに、周囲の状況が変わってしまっている。
そんなことが繰り返されます。
リンダは気がつくのです。
これは一週間が順不同で並んでいる。
一日ずつ、シャッフルされて体験しているのだと・・・。
娘がけがをしたのが火曜日。
夫の事故死の知らせを受けたのは木曜日
・・・連絡が遅れて事故は前日にあったと言っていた・・・。
葬儀があったのが土曜日。
事故があったのは、まだ体験していない水曜日・・・?

何とか夫がこの事故に遭わないようにすることはできないだろうか・・・。
リンダは考えます。

この夫婦は相当関係が冷え切っていたのですが、
夫を亡くしてて初めて知るその大切さ。
彼女は残されたわずかな日々で、夫との関係も修復していくのです。
さて、その運命の水曜日は・・・・。


スリリングな展開で、目が離せないのですが、
この結末には納得できないものが残りますね。
これでは何もしない方がよかったのではないか・・・???
結局、リンダが夫を殺してしまったようなものではないか・・・。

うーん、これは何もしなければまた違った状況で事故が起きたに違いない。
それが運命というもので、
夫の死は、どうしても避けることはできなかったのだ・・・と、
そう思うことにしましょう。
夫が残した、留守電のメッセージの意味。
これがちょっと感動的でした。

2007年/アメリカ/96分
監督:メナン・ヤポ
出演:サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、ニア・ロング、ケイト・ネリガン



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