真相はサバナの闇に・・・
* * * * * * * *
えーと、クリント・イーストウッド20作目の監督作品ということですが、
この作品には本人は出演していないんですね。
はい。自ら主演しない監督作品としては3作目。
実はこのブログで前に紹介した「ザ・シークレット・サービス」とこの作品の間に「パーフェクト・ワールド」と「マディソン郡の橋」が入るんですね。
あー、それはこのシリーズ化の前に記事にしているんだ。
そう。よろしければ、こちらをどうぞ。
→パーフェクト・ワールド
→マディソン郡の橋
このあたり、監督としてぐーんと油が乗ってきたという感じですよね。
うん。だから、この「真夜中のサバナ」もなかなか興味深いですよ。
元は、ジョン・ベレントのノンフィクション・ノベルで・・・、
つまり実話を元にしているのです。
ジョージア州の歴史ある町サヴァナで起こった一つの事件。
ある独身の大富豪が家に出入りしていた美青年を銃殺した、という事件なんだけれども。
これが実は同性愛の関係で、大富豪ジム・ウィリアムズは、先に青年が発砲したので、正当防衛と主張。
映画はこの事件を取材するライターの視点で語られています。
実際なかなかスキャンダラスな事件だねえ。
実話であるからこそ、やはり真相はわからないんだね。
どちらが先に発砲したのか、というのが問題な訳だけれど・・・。
真実は当事者、つまりウィリアムズにしかわからないんだ・・・。
そうではあるけれども、映画ではブードゥー教の祈祷師ミネルバという人物を配して、
殺害された青年の無言の意志を伝えている。
そんなところで単にシリアスではなくてエンタテイメント性も持たせているんだね。
この南部の町は、なんだか風変わり。
そんなことを揶揄するようなところにもちょっぴり皮肉が効いているんだね。
なんと言っても驚いたのは、その事件の元の死んだ青年がジュード・ロウなのね!!
はは。全く予備知識なしに見てるからねえ、この頃は。
主役のジョン・キューザックにも「おお!」と思ったけれど、
始めにちょい役風で登場したジュード・ロウにはたまげたね。
そりゃハリウッド作品、別に不思議でも何でもありませんが。
ジュード・ロウはね、酒と麻薬に溺れるヤクザなホモ青年だ・・・。
相手を性に絡めて手玉にとる性格破綻の美青年。
う~む、まさにジュード・ロウのはまり役だ~。
もう、これだけで見た甲斐があった。
そんなこと言ったら他に見るところがないみたいじゃないの。
あ、失礼。その大富豪氏は実力派ケヴィン・スペイシーだし、これはじっくりみせてくれますよ~。
アメリカの裁判は、いかに真実を明らかにするかというよりも、
いかに陪審員を味方につけるか、そういうことの方が重要に思えるね。
そうだねえ。そういうことからすると、同性愛の富豪というのは実は不利だったんだけどね。
弁護士のアピールがなかなかよかった。
そういう腕のいい弁護士を雇うのもやっぱりお金の力・・・ということかもね。
なるほど。
1997年/アメリカ/155分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・キューザック、ケヴィン・スペイシー、ジャック・トンプソン、イルマ・ピー・ホール、ジュード・ロウ
真夜中のサバナ 特別版 [DVD] | |
クリント・イーストウッド,ジョン・ペレント,アニータ・ズーカマン | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
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えーと、クリント・イーストウッド20作目の監督作品ということですが、
この作品には本人は出演していないんですね。
はい。自ら主演しない監督作品としては3作目。
実はこのブログで前に紹介した「ザ・シークレット・サービス」とこの作品の間に「パーフェクト・ワールド」と「マディソン郡の橋」が入るんですね。
あー、それはこのシリーズ化の前に記事にしているんだ。
そう。よろしければ、こちらをどうぞ。
→パーフェクト・ワールド
→マディソン郡の橋
このあたり、監督としてぐーんと油が乗ってきたという感じですよね。
うん。だから、この「真夜中のサバナ」もなかなか興味深いですよ。
元は、ジョン・ベレントのノンフィクション・ノベルで・・・、
つまり実話を元にしているのです。
ジョージア州の歴史ある町サヴァナで起こった一つの事件。
ある独身の大富豪が家に出入りしていた美青年を銃殺した、という事件なんだけれども。
これが実は同性愛の関係で、大富豪ジム・ウィリアムズは、先に青年が発砲したので、正当防衛と主張。
映画はこの事件を取材するライターの視点で語られています。
実際なかなかスキャンダラスな事件だねえ。
実話であるからこそ、やはり真相はわからないんだね。
どちらが先に発砲したのか、というのが問題な訳だけれど・・・。
真実は当事者、つまりウィリアムズにしかわからないんだ・・・。
そうではあるけれども、映画ではブードゥー教の祈祷師ミネルバという人物を配して、
殺害された青年の無言の意志を伝えている。
そんなところで単にシリアスではなくてエンタテイメント性も持たせているんだね。
この南部の町は、なんだか風変わり。
そんなことを揶揄するようなところにもちょっぴり皮肉が効いているんだね。
なんと言っても驚いたのは、その事件の元の死んだ青年がジュード・ロウなのね!!
はは。全く予備知識なしに見てるからねえ、この頃は。
主役のジョン・キューザックにも「おお!」と思ったけれど、
始めにちょい役風で登場したジュード・ロウにはたまげたね。
そりゃハリウッド作品、別に不思議でも何でもありませんが。
ジュード・ロウはね、酒と麻薬に溺れるヤクザなホモ青年だ・・・。
相手を性に絡めて手玉にとる性格破綻の美青年。
う~む、まさにジュード・ロウのはまり役だ~。
もう、これだけで見た甲斐があった。
そんなこと言ったら他に見るところがないみたいじゃないの。
あ、失礼。その大富豪氏は実力派ケヴィン・スペイシーだし、これはじっくりみせてくれますよ~。
アメリカの裁判は、いかに真実を明らかにするかというよりも、
いかに陪審員を味方につけるか、そういうことの方が重要に思えるね。
そうだねえ。そういうことからすると、同性愛の富豪というのは実は不利だったんだけどね。
弁護士のアピールがなかなかよかった。
そういう腕のいい弁護士を雇うのもやっぱりお金の力・・・ということかもね。
なるほど。
1997年/アメリカ/155分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・キューザック、ケヴィン・スペイシー、ジャック・トンプソン、イルマ・ピー・ホール、ジュード・ロウ