“腐った卵”たちの反乱
<何度見てもすごい50本より>
* * * * * * * *
これは第二次世界大戦末期、史実を元にした作品です。
舞台となったこのドイツの捕虜収容所には、
特に脱走を何度も繰り返した札付きの連合軍捕虜が送り込まれてきました。
ドイツ軍曰く、腐った卵は一緒のかごに入れた方がいい。
連合軍の彼らは、脱走してドイツ軍の後方を攪乱させるのが
自分たちの義務と心得ているようで・・・。
送られた初日から脱走を試みるもこれはさすがに失敗。
さてそしていよいよ本格的な脱走計画が図られる。
なんとこの計画は1人2人ではなく250人を脱走させようとする大がかりなものなのです。
穴を掘りトンネルを作って鉄条網の下をくぐり、裏地の森に抜けだそうというもの。
ドイツ兵に見つからないように、
ベッドや建築材から木材を調達し、歌で音をごまかす。
大変なのは掘り出した土の処理ですね。
花壇を作ってそこに紛れ込ましたり・・・。
これはもう収容所全体、協力しあわなければできません。
連合軍なのでいろいろな国の人が居ます。
イギリス・スコットランド・オーストラリア・ポーランド、そしてアメリカ。
計画を練るもの、情報を集めるもの、
トンネルを掘るもの、パスポートを偽装するもの、
服を仕立てるもの・・・。
それぞれの得意分野で分担。
このあたりのチームワークが心地いいですね。
実際には計画を始めてから脱走まで、ほとんど一年を費やしたようです。
さて、しかし、実は脱走した後のほうが大変だったのですね。
76名脱走したうち、50名は捕まり射殺されてしまった。
連れ戻されたのは12名。
無事帰国できたのはたった3名・・・。
かっこよく痛快なアクション作品ではありながら、
次第に事実が重くのしかかっても来るのでした。
スティーブ・マックイーンは、
1人脱走して捕まっては懲罰のため独房に入れられるので
「独房王」と呼ばれるヒルツ役。
独房にグローブと野球ボールを持ち込んでは、1人ボール投げをする姿がすごく印象的です。
彼はいつもは単独行動なのですが、
ある事件のために、皆の脱走計画に協力することになります。
さて、とても懐かしく思ったのは、土処理屋の役をしていたデヴィッド・マッカラム。
むか~しのTV番組「0011ナポレオン・ソロ」のイリヤ・クリヤキンですね。
私、子供心に何てカッコイイ人なんだろう・・・と、あこがれていました。
う~ん、確かに、この作品中でもピカイチだなっ!
他にも映画出演はあったかと思うのですが、
あまりパッとしなかったようですね。
まだご存命のようですが・・・現在のお姿は見ない方がよさそうだ。
3時間近い大作ですが、スリルに富んでいて、
これもやはり今でも十分に楽しめる作品。
ちっとも長さを感じません。
1963年/アメリカ/172分
制作・監督:ジョン・スタージェス
出演:スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、デヴィッド・マッカラム
<何度見てもすごい50本より>
大脱走 [DVD] | |
スティーブ・マックィーン,ジェームズ・ガーナー,チャールズ・ブロンソン,リチャード・アッテンボロー,ジェームズ・コバーン | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
* * * * * * * *
これは第二次世界大戦末期、史実を元にした作品です。
舞台となったこのドイツの捕虜収容所には、
特に脱走を何度も繰り返した札付きの連合軍捕虜が送り込まれてきました。
ドイツ軍曰く、腐った卵は一緒のかごに入れた方がいい。
連合軍の彼らは、脱走してドイツ軍の後方を攪乱させるのが
自分たちの義務と心得ているようで・・・。
送られた初日から脱走を試みるもこれはさすがに失敗。
さてそしていよいよ本格的な脱走計画が図られる。
なんとこの計画は1人2人ではなく250人を脱走させようとする大がかりなものなのです。
穴を掘りトンネルを作って鉄条網の下をくぐり、裏地の森に抜けだそうというもの。
ドイツ兵に見つからないように、
ベッドや建築材から木材を調達し、歌で音をごまかす。
大変なのは掘り出した土の処理ですね。
花壇を作ってそこに紛れ込ましたり・・・。
これはもう収容所全体、協力しあわなければできません。
連合軍なのでいろいろな国の人が居ます。
イギリス・スコットランド・オーストラリア・ポーランド、そしてアメリカ。
計画を練るもの、情報を集めるもの、
トンネルを掘るもの、パスポートを偽装するもの、
服を仕立てるもの・・・。
それぞれの得意分野で分担。
このあたりのチームワークが心地いいですね。
実際には計画を始めてから脱走まで、ほとんど一年を費やしたようです。
さて、しかし、実は脱走した後のほうが大変だったのですね。
76名脱走したうち、50名は捕まり射殺されてしまった。
連れ戻されたのは12名。
無事帰国できたのはたった3名・・・。
かっこよく痛快なアクション作品ではありながら、
次第に事実が重くのしかかっても来るのでした。
スティーブ・マックイーンは、
1人脱走して捕まっては懲罰のため独房に入れられるので
「独房王」と呼ばれるヒルツ役。
独房にグローブと野球ボールを持ち込んでは、1人ボール投げをする姿がすごく印象的です。
彼はいつもは単独行動なのですが、
ある事件のために、皆の脱走計画に協力することになります。
さて、とても懐かしく思ったのは、土処理屋の役をしていたデヴィッド・マッカラム。
むか~しのTV番組「0011ナポレオン・ソロ」のイリヤ・クリヤキンですね。
私、子供心に何てカッコイイ人なんだろう・・・と、あこがれていました。
う~ん、確かに、この作品中でもピカイチだなっ!
他にも映画出演はあったかと思うのですが、
あまりパッとしなかったようですね。
まだご存命のようですが・・・現在のお姿は見ない方がよさそうだ。
3時間近い大作ですが、スリルに富んでいて、
これもやはり今でも十分に楽しめる作品。
ちっとも長さを感じません。
1963年/アメリカ/172分
制作・監督:ジョン・スタージェス
出演:スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、デヴィッド・マッカラム