ステージおきたま

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柄にもなく、日本舞踊発表会に行ってきた!

2016-10-10 08:17:49 | 地域文化

 正派藤柳流川西支部の発表会に行ってきた。似合いじゃないてのはわかってるけど、置農演劇部も長らくお世話になってることだし、今年は、幸いマラソン大会とも重ならなかったし、何より、12月菜の花座公演でご一緒願うことにしてるので、ここはしっかりと見せていただかなくっちゃ、ってことだ。

 おおーっ!入ってる、入ってる。400は超えるんじゃないか?凄いなぁぁ。川西だぜ、しかも、数ある流派の合同ってことでもなく、たった一つの会がこれだけの観客を集めるなんて、こりゃ歴史に残る、てのは大げさだけど。町の芸術文化祭だって、最近じゃこんなもんだし、何より200を大台にしてる菜の花座から見たら、羨ましい!ってちょっと嫉妬まで感じてしまう。会主藤柳美香次さんの長年の努力と人徳の賜物だ。

 客層は圧倒的に高齢女性。そこにちらほらジイサンと若者が混じり、一角に置農演劇部10数人、とこんな感じ。舞台が進むにつれて、その理由は簡単にわかった。出演者は二人の子どもと置農生を除けば、ほとんど60歳以上、最高齢は80歳、友達知り合いを動員すれば、当然、高年齢層の観客で埋めつくされるってわけだ。

 20人ほどの踊り手が、一人1曲、ないし2曲を踊って、休憩はさみ3時間弱の大舞台、ほとんど席を立つ客もなく華やかにに和やかに会は終了した。帰りがけに耳に入ったお客さんの声、「いいねぇ、若返るよ」「やっぱり、人様に見てもらわないとね、励みになるから」。そう、実力がどうこうって話しじゃない。普段は庭で草むしりしてたり子守りしてる婆ちゃんたちが、艶やかに着飾って優美な身ごなしで品を作る。曲がった腰をしゃんと伸ばし、固まった膝を騙しつつ見事に決める。こういう習い事を沢山の人が持てればいいのに、とつくづく感じてしまった。

 置農演劇部は3曲、僕が現役時代に美香次さんからご教授願った『祝い船』『津軽海峡冬景色』『浪花節だよ人生は』を披露した。『祝い船』を踊った二人の振袖、袖を通してきた卒業生たちを思い起こして、ちょっぴり感傷的になった。全員で賑やかに繰り広げた『浪花節だよ人生は』はこの日一番の拍手喝采をもらっていて、何故かこちらも一安心。でも、新曲が無かったてのは、問題だなぁ。過去の遺産で食いつないでちゃだめだ、ってそれは今の顧問が一番痛感してることだけどね。

 さて、一番の目的、菜の花座12月公演に出演していただく方の選抜だ。そう、プロ野球のスカウトの気分?オーディションの審査員?おっと、お願いするのに、こりゃ上から目線だった、失礼。大衆演劇一座の踊り手って設定なので、申し訳ないけど、技量、年齢、美麗、あたりを基準に目星をつけさせていただいた。本当は、全員出てもらって、合同公演と行きたいところだけど、藤柳会だけで3時間!これじゃ舞台はパンクしてしまう。それに、ただのジョイント以上を目指しているから、お願いする曲もこちらで選曲した4曲、プラス、今回の舞台でめぼしい1曲ということで無理をお願いする。今回の発表を見せていただいて、ご一緒したい方たちの顔ぶれも決まった。後は、お願いして承諾いただけるかどうか。

 舞踊を組み込んだお芝居、それも大衆演劇一座の劇中舞踊に組み込む。なかなかの力技だ。どうやら、仕組みも流れも固まって、今日あたりから執筆にかかれるだろう。これまでにない斬新な取り組み、なのに2か月ちょっと、相変わらずの短期勝負。でも、きっとメンバーたち乗り切ってくれるだろう。もちろん、美香次さとそのお弟子さんたちも。

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