ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

もの忘れが、恐い!

2016-10-06 08:34:33 | 暮らし

 ありゃ、ない!カメラがない。パソコンにつないであったはずなのに、・・・ない。1時間前に、画像取り込んでそのままのはずだが、・・・そこらに落ちてないか、テーブルの下、椅子の下をのぞき込む。目も悪くなってっからなぁ、と念のため床を舐めるように触り尽す。椅子のクッションの裏側はどうだ?・・ない。蹴とばして、食器棚の下に入ったとか、・・ない。パソコンから外した記憶はない。なにも撮りたいと思ったものないし、ケースにも仕舞っていない。

 無意識に外してどこかに持ってたんじゃないの?と神さん。そんなことはない。断じてない。外す理由がないし、何よりそんなことしていない。だから、忘れたのよ、外したことも、と神さんの追い打ち。そんな、バカな!たったの1時間前のことだぞ。無意識にカメラいじったってことか?あり得ない、断じてない、そんなこと。それじゃ完全に痴呆症じゃないか!

 と、言い張ったものの、ここまで見つからないとなれば、もしかして、・・・念のため、履き替えたズボンのポケットを探る、が、ない。着替え場所の周囲に落ちていないか、ぐるりと見回るものの、当然、ない。はて、あの空白?の1時間に歩いたところは、そうだ、畑に菜っ葉を摘みに行った。でも、写真なんか撮ってないぞぉぉ。も、も、もしかして、無意識のうちに作物の写真撮ってたりとか、あるのか?そんなこと。ない、とは思う、が、信じられない。自分が信じられない。畑を一回り、二回り、あるわけないじゃん。

 つい1か月前にも2つの物品を見失っている。一つはメガネ、これは未だに発見されていない。一つは、出て来たんだが、それがなんだったか、思い出せない。記憶の衰えは、年取った証拠、嫌でも面と向かい合わねばならんのだ、が、そんな、1時間前の行動まで忘れるか?

 しかし、ないものはない。焦って来る。苛立ってくる。別に今使うもんじゃないから、後で探せばいいにはちがいないのだが・・・。きっと、あっこんなところにあったって見つかるよ、って神さんは気楽に言うが、なんか、嘲笑われているようで、逆に熱くなって探し回った。もう、これは意地だ!老化に対する戦いだ。老人性健忘症への挑戦だ。さらに、隣の部屋にも行ってみる。むろん、その部屋に入った記憶はない。開けたはずもない戸棚を開けて、中を覗き込む。ない。あるわけない。かれこれ1時間、いつまで探してるの?そんなに大事なものなの?

 大事だ、かなりの画像が保存されたままなんだ。デジカメのデータ容量か大きいのをいいことに、パソコンや外付けハードディスクに移し替えていなかった。貴重な画像が残ったままなんだ。いや、画像データを失う不安なんかで探してるんじゃない。見失って、それが探し出せないことが問題なんだ。1時間前の行動を覚えていない、ってこれ相当重度の健忘症、痴呆症じゃないか。そんなこと、認めるわけにゃいかんじゃないか。

 もう一度、冷静になって、パソコンの移動経路を思い出してみる。ともかく、カメラは外していない。その証拠に接続ケーブルはパソコンに挿されたままだ。実際にパソコンを持って動いてみる。おっ、もしかして、この後ろは?テレビ台の横の空き封筒を入れてある箱、その裏側を覗いてみる。

 あったぁぁぁぁぁぁぁ!おお、この銀色に輝く可愛い奴め、こんなところに隠れておったのか!

 そうか、パソコンを移動した時、そのままぶら下がって付いてきて、この箱に引っかかって裏側に落ちたんだ。やっぱりな、記憶は間違いなかった。無意識に外したりしてなかったんだ。よかった、よかった。

 デジカメ見つかってよかった。それもある。が、記憶に間違いがなかったことが、本当によかった!まだまだ、記憶力は確かだ、ってことが嬉しい。いやぁぁぁ、ほんと、よかった、ってこんなことに安堵するってことが、老化の前兆ってことなんだそ゛おい。

 

コメント
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