ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

男一人の食いつなぎ術

2016-10-13 08:34:46 | 暮らし

 さあて、今夜はなに食うか?昼飯終われば夕飯だよ、楽しみは。以前職場で、昼の弁当食べ終わった同僚が、「あぁあ、今日の楽しみ終わった。残るは仕事だけ」とため息交じりつぶやいているのを聞いて痛く共感したことがあった。あいつは偉い!あいつは正しい!今もつくづく思う。人生の喜びその半分は、なぜ半分か?それは、まあ、突っ込むなって、食べることだ。まして、リタイヤ、時間に縛られた勤務もなくなってみれば、待ち遠しいのはお食事タイム、おやつの時間となるよなぁ、当然だろう。

 ただ、一人暮らしとなると、喜び、楽しみとばかりは言ってられない。そうね、食事の支度、自分でしなくちゃならないから。この悩み、外食ですり抜けるって方法もあるけど、年金暮らしだろ、貧乏老人だろ、グルメ番組頼りに食べ歩くなんてできっこないんだよ。料理が趣味、調理ならお任せ!って男一人暮らしじゃそうはいないだろうし、食うは楽しみ、作るは面倒、ここらが男やもめ老人の普遍的悩みだろう。

 安い宅配弁当あるじゃないか、なんて言うなよ。施設暮らしのご老人じゃないんだ、はぁい、お食事ですよぉ、今日のおかずはなにかなぁ?なんてあてがい扶持をお座りして待ってなどいられるかい。それに、我が家には、米、味噌、野菜、最低限度以上の素材がどっちゃりとあるんだ。これを使わず、何がグルメだ、何が三ツ星給食だっ!て、こだわり半分、経済半分の思いもある。

 となれば、作るしかない。いやいや、居酒屋じゃないが、喜んで!お作りいしましょう、ってことだよ。自分で作れば好きなものが好きなだけ食べられる。料理に前向きになれば、献立考えるのだって心弾む仕事だ。と、奮い立つこともあるにゃあるんだが、昼は農作業にランニングに台本書き、夜は夜で劇団稽古にシニア演劇学校、そうそう、調理を楽しんでばかりもいられない。

 そこで思い当たったのが、数日分を一度に作り、小分けして冷凍し、後日解凍して利用する、って方法だ。時間と気持ちにゆとりがある時、数食分余分に作る。夜外出が控えていて、時間がない時は、その冷凍分をそそくさと食べて出動。無性にこれ食いたいって思いが突きあがって来た時にゃその料理作って食べられるし、時間ねえ、やる気ねえ、面倒くせえ、って思ったら、冷凍庫を覗けばいい。週に数回はやる気にはやる時もめぐってくるから、これでほぼ帳尻がつく。冷凍庫には常に数種類のおかずが満を持している。これ、いいよねぇ、なんとも豊かな気分になれるじゃないか。市販の冷凍食品なんかじゃないんだぜ、素材本物、手抜き無し、添加物無しの本格手作り料理なんだから。あっ、ただ技は未熟。

 てことで、昨夜は天ぷらを揚げた。ナスにピーマンにカボチャ、それと何より好物のかき揚。かき揚にはイカゲソと人参とタマネギを入れる。これ、本当に美味い。もう、このかき揚のため、ついでに他の野菜も揚げてるようなもんだ。天ぷらを一人一食分揚げるって、どう考えたって無理、無駄が多い。作る以上は四五人分てことになる。が、一緒に食べる人はいないから、これが冷凍庫行きとなるわけさ。冷凍した分は、揚げたてぱりぱりってわけにゃいかない。煮物にしたり、天丼にしたり、かき揚うどんにしたりするわけだ。これて゛一回の調理で4回分の品が完成!こんな作り置きが、コロッケだろ、肉団子だろ、カボチャの煮ものだろ、・・・ほらね、忙しくなれば選り取り見取りだ。最近じゃたまに戻って来る神さんまでこの贅沢保存食品をあてにするようになっている。

 ああーっ、やる気、作る気、ばばあーんと出て来たぞぉぉぉ。今夜は、うーん、ニンジン収穫時だし、ブロッコリー大きくなってきてるし、牛乳余ってるから、クリームシチュー!よしっ、決定。これで夜までうきうき気分で過ごせるぞ。

コメント
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