ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

いただき木っ端に追われる日々

2016-10-23 11:05:19 | 暮らし

 暖房はもちろん、風呂も薪、となると焚き物集めが課題になる。以前は近くの果樹農家に、剪定した幹とかをもらいに行ったりしてたけど、めっきり減ったからねぇ、果樹やってる人も。いつ来るからわからない薪出た情報を待ってたら凍え死んでしまう。悔しいところだが、暖房用は森林組合から原木を購入、それをチェーンソーで刻んで、鉈で割って利用している。

 風呂に使う方は、この購入品を転用したっていいんだけど、ぶっといから燃えにくいし、それ以上に、なんかもったいなくて、家屋の廃材とかでやり過ごすようにしてきた。でも、ここ数年は、強力なスポーンサーが現れて、風呂用の焚き物には不便しないようになっている。

 建具屋さんが仕事で出た木っ端を届けてくれるのだ。知人の酪農家が、家畜の敷料に使う鋸屑をもらいに行くついでに、廃材も積んできて置いて行ってくれる。1か月か2か月に一度、軽トラ半分ほどの木材が家の裏に投下されていく。この廃材定期便のお陰で、毎日あったかな風呂をいただけるわけなのだが、なんせ、建具屋さんの廃材だ。いやはや細かい。そりゃそうだ、障子戸とか襖とか欄間とか作った切り落としだもの。鉛筆ほどの太さのもの、一口羊羹ほどの木っ端、中にはぺらぺらの削りかすもある。

 この山なす木っ端、袋に詰めて収納し、必要に応じて風呂窯に投げ込むわげなのだが、この袋詰めが容易てない。なんせ細かい、なんせ大きさ形がまちまちだ。使用済の30キロ用米袋にいれるのだが、やたら手間がかかる。小さい木切れなどになると一つ一つつまみあげては袋に入れる。そのくせ、燃焼効率は極めて悪い。あっという間に燃え尽きる。ついつい面倒になって放ったらかしにしようものなら、次の一山が、その上に重ねれる。さあ、どうだ!これでもか!使え、使え、どんどん使え!って木っ端に尻叩かれているようなものだ。

 特に、冬直前はひどい。くれる側も、冬に備えて作業場をくまなく整理すんだろう、量も格段に多い。どっと投げ出された直後に雪でも降ろうものなら、そのまま雪に埋もれて越冬ということにもなりかねない。これはなんとも辛いので、必死に軒下に運び込んで一冬やり過ごす。しかし、春ともなればまた定期便の再開だ。

 こうやって木っ端の山がとうとう3つになってしまった。これはしたり、軒下が占拠され、ストーブ用の薪の置き場所さえない。こうなるといかに無精者の僕でも、こりゃ一丁、片づけなくちゃ、ってことで、ようやく2つの木っ端山を攻略した。

 しかし、こうなるのは、需要と供給のバランスが狂っているからで、風呂で使うばかりじゃとても消化しきれないってことに気が付いた。そうか、ストーブで使ったっていいんだ。部屋に木っ端入り米袋を持ち込むのは、かなり美的に抵抗あるが、こうするしか、需給バランスを回復する手立てはない。

 半日かけて整理した2山、風呂の焚き口前に山をなし、ストーブ前には袋となって鎮座している。これでせっかくもらった廃材も無駄にしなくて済むようになった。ああ、でも、まだ1山、雨に濡れているんだよなぁ。早く袋詰めしなきゃなあ。

コメント
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