ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

この際だ、世の中、公正かどうかも考えようぜ!

2020-04-19 09:21:45 | 世の中へ

 かなり衝撃的な話し。コロナで収入激減の著名音楽家が、助成手続きに役所を訪れたんだって。担当者の一言、「ハローワークで職探ししてないと補助は受けられません」って。おいおい、フリーランスはフリーターとは違うんだぜ!その優れた芸術性で人々を高め、癒してくれてるんだ。音楽家の嘆きのツイート、「自分の中の宝物さえ破壊された!」

 芸術、表現活動、危機的状況だ。どこもかしこも公演中止、営業停止。ミュージシャンも、役者も劇場関係者も、ミニシアターも、苦境に悲鳴を上げている。表立つ人たちの裏側には、もっと苦しんでるたくさんのスタッフの存在もある。

 舞台を観客として見ていると気づかないだろうけど、一つの公演、一つのイベントを支える裏方ってめちゃめちゃ多いんだ。例えば、こまつ座のお芝居、出演者は多くて7、8人、時には1人芝居2人芝居。でもその舞台設営、進行、撤去、そこで働く人数は軽く20名を超すんだ。当日ばかりじゃない。装置や衣装作ってきた人たちとか、宣伝・営業に携わってきた人たちも含めりゃ大変な数の働き手が関わっている。クラブとかDJとかも同じ。で、その人たちは、つまりフリーランスなんだよ。でも、政治家や官僚たちには、その存在がまるで見えていない。どうでもいいんだろうな、文化とか芸術なんて。不要不急!どころか、不要無用!って認識かもしれん。

 今朝もミニシアター経営者の悲痛なうめきが新聞に載っていた。休館中も数千万円の経費はとんでいく。どこまで自己資金と借金で持ちこたえられるか。助成の100万円など焼け石に水だ。同じく音楽家も「芸術は水道とは違う。一度閉じたら次に蛇口をひねっても水は出てこない」。

 で、突如、居酒屋とかに話は飛ぶんだが、彼らも生きる死ぬの瀬戸際だ。ミニシアターの館主からも居酒屋の店主からも吐き出される悩みの言葉、「家賃だけだって、大変なんだ」。

 あれれっ?みんな苦しみ悩んでいるのに、家賃はいつも通りなんか?へぇーっ、大家さんとか貸しビル業者って気楽なもんなんだぁ!コロナ騒ぎの中でも定収は保証されてるなんてね。滞納すりゃ放り出す。おお、収入激減でアパートの賃料払えぬ人も同じか。そりゃないぜ!

 これ、おかしいだろ!なんだって、収入立たれた店子からいつも通りに巻き上げてんだよ。世の中、公正じゃないな。

 家賃の減免、絶対必要だぜ!

 なに?家賃入らなかったら、税金払えん。そりゃそうだ。だったら、その前に固定資産税の減免だ。

 お気に入りのワンチームとか絆とか言うなら、まず、苦難も分かち合おうぜ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする